「author(創造者・生み出す人)」+「-ity(性質・状態)」のパーツで構成されている単語です。
「生みの親としての力」がコアイメージで、“authority”=「権限」「権威」「(the authoritiesで)当局・役所」の意味を持ちますよ!
”authority”の意味と使い方 コアイメージは「生みの親としての力」
”authority(発音:əθɔ́ːrəti/オーソリティ【名詞】)”は「権限」「権威」「当局」の意味を持つ単語です。
「author(創造者)」+「-ity(性質・状態)」のパーツで構成されている単語で、「生みの親としての力」がコアイメージです。
力づくで無理やり従わせるのではなく、その人が「生みの親」だからこそ、みんなが納得して従う『正当な影響力・支配力』=「権限・権威」になるわけですね!
このコアイメージを意識すると、一見バラバラに見える3つの意味が、すっきりと繋がって理解できるようになりますよ!
① 権限(決定権):ルールや組織を「生み出した本人」だからこそ持つ、物事を決める正当な権利。
② 権威(第一人者):ある分野を「ゼロから築き上げた人」に対して、周囲が抱くリスペクトの力。
③ 当局(行政・警察機関):社会の公的なルール(法律)を生み出した国家によって、正当な執行の力を与えられた組織。

日常会話やビジネスシーンでよく使われる、具体的な例文で使い方を確認してみましょう!
「使い方」の定番例文
【意味①:権限】
・She has the authority to hire new staff.
(彼女には新しいスタッフを雇う権限がある。)
・You have no authority to make that decision.
(あなたにはその決定を下す権限はありません。)【意味②:権威・第一人者】
・Professor Smith is a leading authority on AI.
(スミス教授はAIに関する第一人者[権威]だ。)
・He speaks with authority on this subject.
(彼はこの主題について威厳[説得力]をもって話す。)※参考・例文引用「南出康世(2014),ジーニアス英和辞典 第5版、大修館書店」
”authority”の文法・語法 単数・複数による意味の激変ルールと語法解説

”authority”を使いこなす上で、絶対に落とせないのが「数えられるか(可算)」「数えられないか(不可算)」による意味の違いと、セットで使われる前置詞のルールです。
1. 不可算名詞(数えられない)としての ”authority”
「(抽象的な)権限」や「威信・説得力」という意味で使うときは、形のない概念なので不可算名詞になります。冠詞の a がついたり、複数形の -ies になったりしません。
【重要な語法・コロケーション】
・have authority over ~:〜に対する支配権[権限]を持っている
※「〜の上に立つ」イメージから、対象を表す前置詞は over を使います。
・have the authority to do:〜する権限がある
※後ろから動詞の原形(to do)を繋げて「〜する権利」を表す大定番の形です。
・without authority:無許可で、勝手に
【不可算名詞の例文】
・The manager has authority over the entire team.
(マネージャーはチーム全体に対する支配権[権限]を持っている。)
・He entered the restricted area without authority.
(彼は無許可で立入禁止区域に入った。)
2. 可算名詞(数えられる)としての ”authority”
「ある分野の権威(人・専門家)」という意味で使うときは、1人、2人と人間を数えられるため、可算名詞になります。(1人なら an authority、複数なら authorities)
【重要な語法・コロケーション】
・an authority on ~:〜の権威、第一人者
※専門的なテーマを指す前置詞の on と抜群に相性が良いです(aboutよりも専門性が高く、学術的なニュアンスになります)。
【可算名詞の例文】
・My father is an authority on ancient history.
(私の父は古代史の権威です。)
・We invited two leading authorities on climate change.
(私たちは気候変動に関する2人の第一人者[権威]を招いた。)
3. 超重要!【the + 複数形】の ”the authorities”
試験やニュースで最も狙われるのが、**複数形にして the をつけた ”the authorities”** という形です。これで**「当局(警察、役所、政府などの行政機関)」**という意味になります!
「公的な権限を持っている人たち(機関)」が集まっているイメージから、必ず特定の範囲を示す the がつき、複数形になります。
・report the matter to the authorities(その件を当局[警察など]に通報する)
・the local authorities(地方自治体・地元の役所)
・the health authorities(保健当局)
【the authorities の例文】
・The accident was immediately reported to the authorities.
(その事故はすぐに当局に報告された。)
・The school authorities are investigating the problem.
(学校当局はその問題を調査している。)
”authority”の関連語:「力・影響力」を意味する単語”power/influence”
例えば”power”や”influence”なども「力、影響力」を意味する単語ですよ!
⇒「力・支配力」の意味を持つ単語”power/influence”
イメージの違いとしては、以下のような感じです!
authority⇒「法律や役職、実績によって正当に認められた「公的な権限・権威」」=正当な権限・支配権
power⇒「善悪や正当性に関係なく、他者を無理やり従わせる強大な「能力・武力・腕力」」=直接的な力・強制力
influence⇒「命令するのではなく、魅力や間接的な行動で人の心や行動を「動かす力」」=間接的な影響力
といった感じです!
実際のシチュエーションをベースに、ニュアンスの差を確認してみましょう!
●the authority of the police
「(法律によって正当に与えられた)警察の権限」
⇒ 社会のルールを維持するために、みんなが認めている正当な力のイメージ
●the power of a dictator
「独裁者の力[武力]」
⇒ 相手が納得しているかどうかは関係なく、暴力や強制力で圧倒するイメージ
●the influence of social media fashionistas
「インフルエンサーの影響力」
⇒ 命令する権限はないけれど、憧れや魅力によって他人の行動を自然と変えさせてしまうイメージ
”authority”の語源を深掘り!起源はラテン語の「増やす・育てる(augēre)」

なぜ”authority”が「生みの親としての力」というコアイメージになるのか、語源からさらに深掘りしていきましょう。
”authority”をさかのぼると、最終的にラテン語の「augēre(増やす、成長させる)」という動詞に行き着きます。
オンラインの英英辞典サイト「Dictionary.com」には”authority”および関連する”author”の起源について、下記の記載があります。
Origin of authority
First recorded in 1200–50; earlier auct(h)oritie, from Latin auctōritās “power, influence, prestige,” equivalent to auctor “authority, originator, supporter” ( see author) + -itās -ityOrigin of author
First recorded in 1250–1300; Middle English auct(h)or, from Latin auctor “founder, originator, writer,” equivalent to aug(ēre) “to increase” ( cf. augment) + -tor -tor; replacing Middle English auto(u)r, from Anglo-French; Old French autor, from Latin, as above日本語訳:
【authorityの起源】1200〜50年に初めて記録された。古くは auct(h)oritie。ラテン語の auctōritās(力、影響力、威信)から。これは auctor(権威者、創始者、支持者 ※authorを参照)に接尾辞の -itās(-ity)がついたもの。
【authorの起源】1250〜1300年に初めて記録された。中期英語の auct(h)or。ラテン語の auctor(創設者、創始者、作家)から。これは aug(ēre)(増やす、成長させる ※augmentを参照)に接尾辞の -tor(〜する人)がついたもの。※参考・引用「Dictionary.com」
この記載内容から読み解くと、”authority”の根本にあるのは「ゼロから何かを生み出し、それを増やし育てる」という概念です。
古代ローマでは、土地を開拓して豊かにしたり、新しい組織や仕組みを創り出した人(auctor=創設者)は、周囲から多大なリスペクトを集めました。この「生み出して育てた本人が、自然と獲得する説得力や威信」こそが「auctōritās」であり、現在の “authority” に繋がっています。
①ラテン語:augēre(増やす、成長させる)
↓
②ラテン語:auctor(創始者、生みの親)+ -itās(の性質)
※創設者が持つ、誰もが納得する影響力= auctōritās(威信・権威)へと変化
↓
③13世紀前半:英語の「authority」へ
※現代の「正当な権限」「当局」「権威」という意味で定着
「ただ腕力が強くて威張っている人」の力ではなく、「立派な実績を出した人(育てた人・生み出した人)だからこそ、みんなが話を聞く」という背景が見えると、”authority”の持つ「正当な力」というニュアンスがより深く理解できますね!
構成パーツで覚える”authority” 「author」+「-ity」

ここからは構成パーツの面から”authority”について深掘りして覚えていきましょう。
”authority”の構成パーツは「author(創造者、生みの親)」+「-ity(性質・状態)」の2パーツです。
それぞれのパーツが持つ意味や、同じパーツを持つ他の単語についても紹介していきます。
パーツ①:”author”は「創始者、生み出す人」を意味するパーツ
”author”はそのまま英単語として「著者・作家」という意味で使われますが、パーツの根本的な意味合いとしては「物事をゼロから生み出し、大きく成長させる人=創始者」というスケールの大きな意味を持っています。
正式な「生みの親」としての立場から「いいよ」と認めること、つまり「〜を公認する、権限を与える」という意味を表す動詞になります。
他にも、”author”と同じ語源(物事を生み出す・成長させる)を持つ単語には以下のようなものがあります。まとめて覚えてしまうと効率的です!
⇒「自ら成し遂げた、生み出した」という意味から、「(偽物ではなく)本物である」という信頼性を表すようになりました。
・augment(増やす、増加させる)
⇒「大きく成長させる(augere)」というラテン語のルーツをそのまま受け継いだ単語です。AR(拡張現実)の「Augmented Reality」のAはこの単語です!
パーツ②:”-ity”は「性質、状態」を表して名詞を作るパーツ
”-ity”は、形容詞や名詞の後ろにくっついて、「〜な性質」「〜な状態」を表す名詞(抽象名詞)に変身させるパーツ(接尾辞)です。
物事ができる状態・性質のこと=「能力」を表しています。
”-ity”は非常によく使われるパーツなので、他の単語でも成り立ちを確認しておきましょう。
⇒ 心配事(cure)から離れている(se-)状態(-ity)=「安全・警備・安心」
・creativity(creative[創造的な]+ -ity[性質])
⇒ 創造的な性質=「創造性、クリエイティビティ」
・responsibility(responsible[責任がある]+ -ity[状態])
⇒ 責任がある状態=「責任、責務」
”authority”の意味と語源・覚え方のまとめ
以下、”authority”の意味と覚え方についてのまとめです。
⇒コアイメージは「生みの親としての力(誰もが納得する公的な力)」
⇒”authority”=「権威」「権限」「(the authoritiesで)当局」の意味
●語法・文法のポイント
⇒「権威」の時は数えられない。「人」の時は数えられる。警察や役所を指すときは必ず複数形の「the authorities」にするのがお約束!
他の単語もぜひご確認いただければ幸いです!