「ap-(〜へ)」+「ply(折る・重ねる)」+「-ance(もの)」のパーツで構成されている単語です。
「特定の目的にぴったり寄り添う道具」がコアイメージで、“appliance”=「(家庭用の)器具」「電化製品」の意味を持ちますよ!
”appliance”の意味と使い方 コアイメージは「特定の目的にぴったり寄り添う道具」
”appliance(発音:əpláiəns/アプライアンス【名詞】)”は「(家庭用の)器具」「電化製品」の意味を持つ単語です。
「ap-(〜へ)」+「ply(折る・重ねる)」+「-ance(もの)」のパーツで構成されている単語で、「特定の目的にぴったり寄り添う道具」がコアイメージです。
特定の目的や、やらなきゃいけない家事(〜へ:ap-)に対して、機能をぴったり折り重ねる(ply)ように適合させて作られたもの。
そこから、特定の作業をこなすための専用の「器具・電化製品」を指すようになりました!

”appliance”は名詞として、主に家の中で使う比較的大型の道具を指します。現代ではそのほとんどが電気で動くため、単体で「電化製品」という意味で使われることが非常に多いです。特に冷蔵庫、洗濯機、電子レンジなどの「家事の目的を果たすための専用機」に対して広く使用されます。
このように、特定の用途のためにあつらえられた道具が ”appliance” のイメージなんです!
このように“特定の家庭内のタスクに適合するように作られた専用の道具”という意味から、不動産の物件情報(家電付きなど)、電気屋さんの売り場、エコや省エネのニュースにいたるまで広く使用されます。
例文
・The kitchen is equipped with modern appliances.
(その台所には最新の器具[電化製品]が備え付けられている。)・Turn off all electrical appliances before leaving.
(外出する前に、すべての電気器具[電化製品]のスイッチを切りなさい。)・We need to buy some new household appliances for our new apartment.
(新しいアパートのために、いくつか新しい家庭用電化製品を買う必要があります。)・The landlord provides all basic kitchen appliances, including a microwave.
(大家さんが、電子レンジを含む基本的な調理家電をすべて提供してくれます。)※参考・例文一部引用「南出康世(2014),ジーニアス英和辞典 第5版、大修館書店」
”appliance”の文法・語法 数え方のルールと定番の組み合わせ

1. 普通に数えられる名詞(可算名詞)!
「電化製品・機械」と聞くと、なんとなく「一まとめの概念(不可算名詞)」っぽく感じるかもしれませんが、”appliance”は数えられる名詞(可算名詞)です。
そのため、1つの場合は `an appliance`、複数の家電を指すときは `appliances` としっかり複数形にします。
英語では `furniture`(家具)や `equipment`(設備・用具)などは数えられない名詞(不可算名詞)として有名ですが、”appliance”は数えられるという違いはテストやTOEICでも狙われやすい重要ポイントですよ!
2. 合わせて覚えたい!定番のセット表現(コロケーション)
”appliance”は、前に特定の言葉を伴って「〇〇家電」という形で使われることがほとんどです。日常会話やニュースで頻出する定番フレーズを押さえておきましょう!
・home / household appliances(家庭用電化製品・家電)
・major / large appliances(大型家電 ※冷蔵庫や洗濯機など)
・small appliances(小型家電 ※トースターやミキサーなど)
・kitchen appliances(調理家電・キッチン用品)
・domestic appliances((主に英和表現で)家事用電化製品)
・smart appliances(インターネットに繋がるスマート家電)
”appliance”の関連語:「器具・装置」を意味する単語の使い分け
例えば”device”や”instrument”、”tool”なども「器具、装置、道具」を意味する単語ですよ!
⇒「器具・装置・道具」の意味を持つ単語のニュアンス違い
イメージの違いとしては以下のような感じです!
appliance⇒「家事などの特定の目的のために、機能がぴったり適合するように作られた「家庭用の器具」」=家庭用器具・家電
device⇒「特定の機能を持たせるために、設計や仕組みが工夫された「電子的な装置・端末」」=電子装置・ガジェット
instrument⇒「精密な測定や、医療・音楽などの専門的な作業をするための「精密な道具・楽器」」=専門器具・楽器
tool⇒「手作業で行うための比較的単純な「工具・道具」、または比喩的な「手段」」=工具・道具・手段
●kitchen appliances
「(冷蔵庫や電子レンジなど)料理という目的に特化した家庭用の器具」
⇒ 家事や特定の家庭内タスクにぴったり寄り添う実用的な道具のイメージ
●a mobile device
「(スマートフォンやタブレットなどの)工夫された電子装置」
⇒ 内部の仕組みが複雑で、多機能なITガジェット・端末のイメージ
●medical instruments / musical instruments
「医療器具(手術道具など) / 楽器」
⇒ 専門的な技術を必要とする作業や、精密な測定、表現のために使う道具のイメージ
●garden tools / hand tools
「園芸用具 / 工具(ハンマーやドライバーなど)」
⇒ 手を動かして作業を行うための物理的な道具のイメージ
”appliance”の語源はラテン語「applicāre」。「適用する」から「家電」へと変化したルーツ

”appliance”がどのようにして生まれた言葉なのか、語源についても深掘りしていきましょう。
ベースとなっているのは、動詞の「apply(適用する、当てはめる)」ですが、さらに遡るとラテン語の「applicāre」に行き着きます。
オンラインの英英辞典サイト「Dictionary.com」には”appliance”の起源について、下記の記載があります。
Origin of appliance
First recorded in 1555–65; apply + -ance
Origin of apply
First recorded in 1350–1400; Middle English ap(p)lien, from Anglo-French, Old French ap(p)lier, from Latin applicāre, equivalent to ap- ap- 1 ( def. ) + plicāre “to fold”; see ply 2 ( def. )日本語訳:【applianceの起源】1555〜65年に初めて記録された。apply + -ance。
【applyの起源】1350〜1400年に初めて記録された。中期英語の ap(p)lien、アングロ=フランス語・古フランス語の ap(p)lier を経て、ラテン語の applicāre(ap-[〜へ]+ plicāre[折る]に相当)に由来する。ply を参照。※参考・引用「Dictionary.com」
この記載内容から分かるように、元々は「ある物の方へ(ap-)別の物を折り重ねる(plicāre)」という物理的な動作を表すラテン語がルーツです。そこから派生して「別の物をくっつける、ぴったり押し当てる」という意味になり、次第に「ある事柄に対して(知識や技術、労力を)向ける=適用する・応用する」という動詞 ”apply” へと変化していきました。
そして16世紀半ばになり、「適用する(apply)」に名詞化のパーツ「-ance」が結びつくことで、「特定の目的に適用される(あてがわれる)もの」=「器具・装置」という意味として ”appliance” が誕生したわけです。
【ラテン語】applicāre
(〜へ[ap-]+ 折る[plicāre]=ぴったり折り重ねてくっつける)
↓
【14世紀】動詞 apply の誕生
(ある目的にぴったり重ねる・当てる = 適用する、応用する)
↓
【16世紀】名詞 appliance の誕生
(apply に名詞を作るパーツ「-ance」が結びつく = 特定の目的に適用させるための専用の道具=器具)
言葉の成り立ちを知ると、なぜ “appliance” がスマホのような多機能な端末(device)ではなく、実用的な家電を指すのかがスッと腑に落ちます!
構成パーツで覚える”appliance” 「ap-」+「ply」+「-ance」

ここからは、構成パーツ(接頭辞・語根・接尾辞)の視点から”appliance”を紐解いていきましょう。
”appliance”は、「ap-(〜へ)」 + 「ply(折る・重ねる)」 + 「-ance(もの)」という3つのパーツが組み合わさって成り立っています。
それぞれのパーツが持つ本来の意味を知ると、単語のコアイメージがより鮮明に見えてきますよ!
“ap-“は「〜へ、〜の方へ(方向・対象)」を意味するパーツ
”ap-”は、「〜へ、〜の方へ」という特定の方向や対象(ターゲット)を表すパーツです。本来は ”ad-” という形ですが、後ろに続く文字(今回は p)に引っ張られて発音しやすいように ”ap-” に変化(同化)するという特徴があります。
単に矢印が向くことだけでなく、「その対象に向かってぴったり密着する、力を加える」というニュアンスを含んでいます。
特定の人や日時をピンポイントで指さして「そこへ向かわせる」ことから、「(役職に)指名する、任命する」や「(日時を)指定・予約する」という意味になるわけですね!
その他にも、appeal(ap-[〜に向かって] + peal[駆り立てる] = 人の心に向かって声を大にして強く訴えかける ⇒ 懇願する、引きつける)なども、この ”ap-” のイメージが活きている単語です。
”ply”は「折る、重ねる、包む」を意味するパーツ
”ply”は、ラテン語の plicāre(折る、重ねる)という言葉に由来するパーツです。英単語によっては、形を変えて play、pli、ple、plex などになることもあります。
物事を「パタンと折りたたむ」、あるいは「何層にも重ね合わせる」というコアイメージを持っており、これが他のパーツと結びつくことで様々な意味に発展します。
相手から届いたボール(手紙や言葉)を、そのまま「後ろへ向けて折り返す」ことから、「返事をする、回答する」という意味になります!元のコードにあった「普通」はタイポですね(笑)
この ”ply(折る・重ねる)” のイメージをマスターすると、一見難しそうな以下の単語たちも一気に繋がって覚えやすくなりますよ!
・comply(com-[完全に] + ply[折る・従う] = 規則や相手の要求に対して、自分の姿勢を「ポキッと折ってぴったり重ね合わせる」 ⇒ 従う、応じる)
・display(dis-[開く・反対] + play[折る] = 折りたたまれていたものを「開いて広げる」 ⇒ 展示する、表示する)
”-ance”は「〜すること、〜な状態・もの(名詞化)」を意味するパーツ
”-ance”は、主に動詞の後ろにくっついて、その行為そのもの(〜すること)や、その行為によって生まれた性質・状態、さらには具体的な「〜なもの(道具や人)」を表す名詞を作るパーツ(接尾辞)です。
抽象的な概念の「こと」から、目に見える具体的な「モノ」まで、幅広く名詞化するときに使われます。
人を手助けするという行為やその状態そのものを指すことから、「援助、支援」という意味の名詞になるわけです!
他にも、ブログや日常会話でよく目にする以下の単語たちも、すべてこの名詞化パーツの仲間です。
・guidance(guide[案内する] + -ance[こと] = 案内、指導)
・allowance(allow[認める・割り当てる] + -ance[もの] = 定期的に認められて支給されるお金 ⇒ お小遣い、手当)
”appliance”の意味と語源・覚え方のまとめ
最後に、今回学んだ”appliance”の意味とパーツ構成について、重要なポイントをギュッとまとめました!
「ap-(〜へ・対象)」 + 「ply(折る・重ねる)」 + 「-ance(もの)」の3つの組み合わせ。
⇒ コアイメージは「特定の目的(家事など)にぴったり機能を折り重ねて寄り添う道具」!
⇒ そこから転じて、現代では「(家庭用の)器具」「電化製品(家電)」という意味で使われます。
● 文法・語法の重要ポイント
形がある具体的な道具を指すため、しっかり数えられる「可算名詞」です。単体で使うよりも、`home appliances`(家庭用家電)や `smart appliances`(スマート家電)といった複合名詞の形で使われることが非常に多いので、セットで覚えましょう!
語源の繋がりが見えると、バラバラだった英単語が一本の線で繋がって忘れにくくなりますよね。他の単語の解説記事もぜひチェックして、効率よく語彙力をアップさせていきましょう!