「ad-(〜へ)」+「-dere(置く)」のパーツで構成されている単語です。
「〜へ置く」がコアイメージで、“add”=「加える」「足す」の意味を持ちますよ!
”add”の意味とコアイメージは「〜へ置く」
”add(発音:ǽd/アド【動詞】)”は「加える」「足す」「(言葉を)付け加える」の意味を持つ単語です。
「ad-(〜へ・方向に)」+「-dere(置く)」のパーツで構成されている単語で、「〜へ持っていって置く」がコアイメージになります。
そこから、料理に調味料を「加える」ことや、数字を計算で「足す」のが”add”なわけですね!
”add”は動詞として、料理のレシピで「塩を加える」と言ったり、ビジネスで「リストに名前を追加する」と言ったり、非常に広く使われます。
誰かの話のスペースに、自分の言葉をさらに『持っていって置く』イメージですね。
このように”すでにあるものに対して、何かを新しく追加して一体化させる”という意味から、料理、ITデータ処理、数学、日常会話にいたるまで広く使用されます。
例文
・Add a little sugar to the coffee.
(コーヒーに少量の砂糖を加えてください。)・“I’m tired,” she said, and added, “and hungry.”
(「疲れたわ」と彼女は言い、「それにお腹も空いた」と付け加えた。)・I have nothing to add to his explanation.
(彼の説明に付け加えることは何もありません。)・Could you add me to the mailing list?
(メーリングリストに私を追加していただけますか?)※参考・例文引用「南出康世(2014),ジーニアス英和辞典 第5版、大修館書店」
覚えておきたい”add”の語法と頻出フレーズ

英会話やテストで非常によく使われる、”add”を使った必須フレーズや文法を整理しておきましょう!
1. 絶対に外せない基本! “add A to B” (AをBに加える)
“add”を使いこなす上で最も大切なのが、”add A to B(AをBに加える・足す)”という形です。
語源である「ad-(〜へ)」のニュアンスがそのまま前置詞の to(〜に向かって)に引き継がれているため、加える対象の後ろには必ず to がやってきます。
Add 5 to 3 and you get 8.
(3に5を足すと8になる。)
2. 日常会話でよく使う熟語 “add up” (つじつまが合う / 合計する)
日常会話やドラマなどで頻出するのが add up という句動詞です。
数字を「合計する」という意味のほかに、話や証拠の「つじつまが合う」「計算が合う」という意味でよく使われます。否定形で使われることが多い表現です。
His story doesn’t add up.
(彼の話はつじつまが合わない。)
3. 名詞形 ”addition” と接続表現 “In addition”
「追加」「足し算」を表す名詞形は ”addition(発音:ədíʃən/アディション)” です。
ビジネスシーンでも非常によく使われ、「加えて・さらに」という意味の接続詞 ”In addition (to〜)” もこの名詞から作られています。
In addition to English, she speaks French.
(彼女は英語に加えて、フランス語も話す。)
”add”の類義語:「加える・付ける」を意味する”attach/append”

例えば”attach”や”append”なども「加える、取り付ける」を意味する単語ですよ!
イメージの違いとしては以下のようになります!
add⇒「すでにあるものの中に混ぜたり足したりして、全体を大きく・多くする」=(全体に溶け込ませて)加える
attach⇒「物理的なピンやクリップ、またはネット上で別の独立したものをペタッと「くっつける」」=貼り付ける、添付する
append⇒「メインの文章や書類の最後に、ぶら下げるように補足情報を付け足す」=(末尾に)追記する、付録する
実際のシチュエーションを例に出して、違いを比べてみましょう!
●add a photo to the album
「アルバムに写真を(コレクションの1枚として)加える」
⇒ アルバムという全体のコンテンツの一部として、中に馴染ませて増やすイメージ
●attach a photo to the email
「メールに写真を添付する」
⇒ メールの本文とは別に、クリップで書類を留めるように外側にペタッとくっつけるイメージ
●append a photo to the report
「レポートの最後に(参考資料として)写真を添える」
⇒ 本編のレポートの邪魔にならないよう、一番後ろに「付録」としてぶら下げるイメージ
”add”の語源はラテン語「addere」

”add”の語源についても確認していきましょう。
”add”の語源はラテン語の「addere」です。
オンラインの英英辞典サイト「Dictionary.com」には”add”の起源について、下記の記載があります。
Origin of add
First recorded in 1325–75; Middle English adden, from Latin addere, equivalent to ad- ad + -dere “to put” (combining form; see do)日本語訳:1325〜75年に初めて記録された。中期英語の adden から来ており、それはラテン語の addere(ad- [〜へ] + -dere [置く])に由来する。
※参考・引用「Dictionary.com」
この記載内容からみるに、”add”は14世紀(中世英語の時代)にはすでに、ラテン語の「そこに置く」という言葉から変化して英語に取り入れられていたことが分かります。
ラテン語:addere(ad- [〜へ] + -dere [置く])
↓
中期英語:adden(加える、足す)
↓
現代英語:add
ちなみに「-dere(置く)」というパーツは、英語の「do(する・行う)」の古い仲間にあたる言葉なんですよ。
構成パーツで覚える”add” 「ad-」+「-dere」

ここからは構成パーツの面から”add”について深掘りしていきましょう。
”add”の構成パーツは「ad-(〜へ)」+「-dere(置くこと)」の2パーツです。
“ad-“は「〜へ、方向、変化」を意味するパーツ
”ad-”は「〜へ、方向」を意味する非常にメジャーな接頭辞です。後ろに来る文字に合わせて `ap-` や `as-` などに形を変える特徴があります。
その環境に合う方向へと自分を変化させる=「適応させる、合わせる」を表しています。
その他に admire(ad-[〜を見て]+ mire[驚く]=感嘆して見上げる=賞賛する)等も”ad-”を使用する単語です。
”-dere”は「置くこと」を意味するパーツ
”-dere”は単体の英単語としては残りづらいですが、他の語源とくっつくことで「置く・隠す・戻す」といったニュアンスを作ります。
相手の手元に状態を置いて差し出す=「(ある状態に)する、与える」を表しています。
その他、語源的に親戚にあたるものとして、condo(共に置く=コンドミニアム・共同主権)などもこの仲間から派生しています。
”add”の意味と語源・覚え方のまとめ

以下、”add”の意味と覚え方についてのまとめです。
⇒コアイメージは「〜へ置く(既存のものへの付け足し)」
⇒”add”=「加える」「足す」の意味
●語法・文法のポイント
⇒「add A to B(AをBに加える)」の形をセットで覚えるのが最重要。
⇒ 日常会話では「つじつまが合う」を意味する add up も頻出。名詞形は「addition」。
他の単語もぜひご確認いただければ幸いです!
