「with-(後ろへ・離れて)」+「draw(引っ張る)」の2パーツで構成されている単語です。
「後ろへ引っ込める」がコアイメージで、“withdraw”=「引っ込める、撤回する」「(お金を)下ろす」「(学校や大会から)身を引く」の意味を持ちますよ!
”withdraw”の意味と使い方 コアイメージは「後ろへ引っ込める」
”withdraw(発音:wiðdrɔ́ː/ウィズドロー【動詞】)”は「引っ込める、撤回する、回収する」「(預金などを)下ろす」、そして「(学校・組織・大会などから)身を引く、退学する、棄権する」の意味を持つ単語です。
「with-(後ろへ・離れて)」+「draw(引っ張る)」の2パーツで構成されている単語で、「後ろへ引っ込める」がコアイメージです。
表舞台から見えない後ろへグイッと「引っ込める」わけですね!
”withdraw”は、ビジネスやニュースで「市場から製品を回収する(withdraw a product)」や「軍隊を撤退させる(withdraw troops)」のように広く使われます。
また、海外旅行や日常で「銀行からお金を下ろす(withdraw money)」という時にも絶対に欠かせない必須単語です。

さらに”withdraw”は、モノだけでなく「人(自分自身)」を後ろに引っ込める場合にも使われます。例えば「選挙の出馬を取りやめる」や「学校を退学する」「大会を棄権する」といった、”場から身を引く”というシチュエーションでも非常によく使われる表現です。
このように”一度出したものを自分の内側へ、あるいは安全な後方へと引き戻す”という意味から、銀行での手続き、企業のマーケティング戦略、個人の進路の決断にいたるまで幅広く使用されます。
例文
【他動詞:〜を引っ込める、下ろす、回収する】
・I need to withdraw some money from the ATM.
(ATMからいくらかお金を下ろす必要がある。)
・The company decided to withdraw the product from the market.
(その会社は市場から製品を回収する[引っ込める]ことを決定した。)
・She withdrew her application for the scholarship.
(彼女は奨学金の申請を取り下げた[引っ込めた]。)
・The general ordered to withdraw troops from the front line.
(将軍は前線から軍隊を撤退させるよう命じた。)【自動詞:身を引く、退学する、棄権する、閉じこもる】
・He decided to withdraw from the mayoral election.
(彼は市長選挙への出馬を取りやめる[身を引く]ことを決めた。)
・The athlete had to withdraw from the race due to an injury.
(その選手は怪我のためにレースを棄権しなければならなかった。)
・The student withdrew from college after the first semester.
(その学生は最初の学期が終わった後、大学を退学した。)
・After the argument, the child withdrew to his room.
(口論の後、その子は自分の部屋に閉じこもった[引きこもった]。)
”withdraw”の文法・語法 過去形・過去分詞の変化と重要な語法パターン

1. 過去形・過去分詞は不規則変化!
”withdraw”は変化の形も「draw」と同じ動きをします。
「withdraw(原形) — withdrew(過去形) — withdrawn(過去分詞形)」となる不規則動詞なので、音でしっかり覚えておきましょう!
2. 自動詞と他動詞の「基本の型」をマスターしよう!
”withdraw”を正しく使いこなすためには、文法的な2つのパターン(語法)を押さえることが重要です。どちらの使い方も、後ろに続く前置詞の ”from” と非常に相性が良いのが特徴です!
意味:〜から[物や人]を引っ込める、引き出す、回収する、撤退させる
(例:withdraw money from the bank / withdraw troops from the area)
② 自動詞 the パターン: 【 withdraw + from +[組織・学校・大会・選挙など] 】
意味:〜から身を引く、退学する、脱退する、棄権する
(例:withdraw from school / withdraw from the competition)
3. 銀行で使う時は ”deposit” とセットで覚える!
海外のATMの画面では、必ずと言っていいほどこの2つのボタンが並んでいます。セットで覚えておくと旅行や留学先でパニックにならずに済みますよ!
・Withdraw / Withdrawal (お金を下ろす・払い戻し)
・Deposit (お金を預ける・預金)
4. 類義語 ”cancel / retract” とのニュアンスの違い
例えば”cancel”や”retract”なども「取り消す、撤回する」を意味する単語ですよ!
⇒「撤回する・取り消す」の意味を持つ単語”cancel/retract”
イメージの違いとしては
withdraw⇒「すでに場に出ている具体的なモノや人を、後方(自分の元)へ引っ込める」=(場から)引き上げる、回収する、身を引く
cancel⇒「予定、契約、注文などを、最初から無かった状態にペケ印をつけて消す」=(無効に)取り消す、中止する
retract⇒「一度口から出してしまった発言や前言を、公式に喉の奥へ引っ込めて取り消す」=(不適切な発言を)撤回する
といった感じです!
実際の具体的な使われ方を見ながら、ニュアンスの差をチェックしてみましょう!
●withdraw from the election
「(一度立候補を届け出たけれど)選挙から出馬を取りやめる」
⇒ 場に出ていた自分というプレイヤーを、後ろへ一歩引かせるイメージ
●cancel a hotel reservation
「ホテルの予約を取り消す(キャンセルする)」
⇒ 決まっていたスケジュールや契約を、バツ印をつけて白紙に戻すイメージ
●retract a statement
「(ニュース記者などの前で)発言を撤回する」
⇒ 公の場に一度出してしまった意見を、ゴメンナサイと公式に引っ込めて回収するイメージ
”withdraw”の語源は中期英語「withdrawen」!「with(後ろへ)」の意外な意味に注目

”withdraw”の語源についても、確認していきましょう。
”withdraw”の直接的な語源は中英語の「withdrawen」に遡ります。
オンラインの英英辞典サイト「Dictionary.com」には”withdraw”の起源について、下記の記載があります。
Origin of withdraw
First recorded in 1175–1225, withdraw is from the Middle English word withdrawen. See with-, draw日本語訳:1175〜1225年に初めて記録された withdraw は、中英語の単語 withdrawen に由来する。with-、draw を参照。
※参考・引用「Dictionary.com」
この記載内容からわかるように、”withdraw”は12世紀後半から13世紀初頭の中世イギリスという古い時代から使われている言葉です。もともとのパーツである「後ろへ・離れて(with-)」と「引く(draw)」が組み合わさって生まれました。
古英語期〜中英語期:接頭辞 with-(〜に対抗して、後ろへ・離れて)
+ dragan / drawen(引っ張る=現在の draw)
↓
1200年頃:これらが組み合わさり、中英語「withdrawen(後ろに引き下がる、引っ込める)」として定着
↓
現代英語:withdraw(兵の撤退、預金の払い戻し、製品回収など、幅広く「引っ込める」意味へ発展)
ここで一つ疑問に思いませんか?
「with」って「〜と一緒に」って意味じゃないの?と。
現代の英語では「一緒に」という意味がメインになっていますが、単語の頭にくっつく接頭辞の「with-」には、昔の「対抗して」「離れて」というニュアンスが今でも色濃く残っているんですよ。
このように、「with(後ろへ・離れて)」+「draw(引っ張る)」という古い英語の感覚を知っておくと、”withdraw”が「後ろへ引っ込める」という意味になることがすんなり理解できますね!
構成パーツで覚える”withdraw” 「with-」+「draw」

ここからは、英単語を効率よく覚えるための大本命!構成パーツ(語源)の面から”withdraw”を細かく解剖していきましょう。
”withdraw”は、「with-(後ろへ・離れて・対抗して)」という接頭辞と、「draw(引っ張る)」という動詞の2つのパーツに分解することができます。
現代の感覚からすると少し意外に思えるパーツの組み合わせですが、それぞれの役割を深く知ると、単語のイメージがより鮮明に浮かび上がってきますよ!
1. “with-” は「後ろへ」「離れて」「対抗して」を意味するパーツ
現代英語の「with」は「〜と一緒に(together)」という意味で使われることがほとんどですが、古い英語(古英語)の世界では、実は「〜に対して(against)」や「後ろへ(back)」「離れて(away)」という、今とは真逆のような意味を持っていたんです。
現代英語でこの古い「with-」のニュアンスを残している単語はそれほど多くありません。だからこそ、以下の代表的な仲間たちをセットで覚えると、語源のイメージがしっかりと繋がります!
これは「with-(対抗して)」+「stand(立つ)」というパーツで構成されています。
向かってくる敵や困難などの強い力に対して、一歩も引かずに「対抗して立ち続ける」というイメージから、「〜に耐える、抵抗する」という意味になるわけですね!
これは「with-(後ろへ)」+「hold(掴んでキープする)」のパーツからできています。
本来なら相手に渡すべき情報やお金などを、前に出さずに「後ろの方でギュッと掴んで離さない」というイメージから、「保留する、与えずにおく、差し控える」という意味になります。
このように、「with-」には何かを後ろに引き戻したり、何かに抵抗したりする力強いニュアンスがあることを押さえておきましょう!
2. ”draw” は「引っ張る」「引き出す」「惹きつける」を意味するパーツ
日本語でも「ドロー」と言うことがありますが、”draw”の根底にあるコアイメージは「力を入れてググッと引っ張る、引き出す」です。
学校では「絵や線を描く」という意味で最初に習うことが多いですが、これも実は「鉛筆の芯を紙に押し当てて、インクや線をグッと引っ張る(引く)」という動作が語源になっています。
これは「draw(引っ張る)」+「-er(〜するもの・名詞にするパーツ)」の組み合わせです。
手前にググッと力を入れて「引っ張る家具のパーツ」だから、ズバリ「引き出し」という意味になるんですよ!
この「引っ張る」というコアイメージは、日常会話やビジネスでよく使われる重要な熟語(イディオム)にもたくさん応用されています。いくつか代表的なものをチェックしてみましょう!
⇒ 周囲の人の目線や意識(attention)を、自分の方へグッと「引っ張ってくる」イメージ。
・draw a conclusion(結論を導き出す)
⇒ 色々な議論やデータが散らばっている状態から、糸をたぐるように手元へ引っ張ってきて、最終的な「結論」を引っ張り出すイメージ。
・draw a line(境界線を引く・一線を画す)
⇒ ペンを引っ張って物理的な「線」を引くことから、物事の間に明確な区切りをつけるイメージ。
トランプのカードを「1枚引く」のも、宝くじの「抽選(ドロー)」も、すべて何かを引っ張って表に出す感覚ですよね。このように捉えると、”draw”というパーツが持つ万能さが分かってくると思います!
”withdraw”の意味と語源・覚え方のまとめ
ここまでの内容を振り返って、”withdraw”の意味と覚え方のポイントをギュッとまとめました!
「with-(後ろへ・離れて)」+「draw(引っ張る)」の2パーツ。
⇒ コアイメージは「前に出ているものを、後ろへとググッと引っ張って回収する(引っ込める)」!
● 主な意味
「(一度出した意見や約束を)引っ込める、撤回する」「(場に出ていた人や軍を)引退させる、撤退させる」「(銀行の口座からお金を自分の手元へ)下ろす」
● 語法・文法の必須ポイント
① 過去形・過去分詞は「withdrew / withdrawn」と変化する不規則動詞!
② 海外旅行のATMでは、対義語の「deposit(お金を預ける)」とセットで超頻出!
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