【語源も分かって、忘れない】英単語「whichever」の意味と使い方・覚え方・文法解説【which(どちら)+ever(いつでも)=選択肢の全開放】

 

 
コダック
今日の英語表現は”whichever”

「which(どの・どちらの)」+「ever(いつでも・常に)」のパーツで構成されている単語です。

「選択肢の全開放」がコアイメージで、“whichever”=「どちらでも、どれでも」「たとえどちらを〜しようとも(どれを〜しようとも)」の意味を持ちますよ!

 

”whichever”の意味と使い方 コアイメージは「選択肢の全開放」

 

”whichever(発音:hwitʃévər/ホウィッチエヴァー【代名詞・形容詞】)”は「どちらでも、どれでも」「たとえどちらを〜しようとも」の意味を持つ単語です。

この単語は、特定の限られた選択肢を表す「which(どの・どちら)」に、例外なく100%を意味する「ever(いつでも・常に)」が組み合わさってできています。そのため、「選択肢の全開放」がコアイメージになります。

 

 
コダック
目の前にあるいくつかの選択肢に対して、例外を作らず「どれであっても(ever)常にオッケー!」と制限をなくしてあげる状態のことですね。

「この中からなら、どれを選んでも制限はないよ!」と、選択肢のシャッターを全部がばっと開けてあげる感覚なので、「どちらでも、どれでも」という意味になるわけです!

 

”限定された選択肢の中から、どれを選んでも制限なく現実化する”という意味から、日常会話のちょっとした提案から、ビジネスにおける条件提示、契約書の文面にいたるまで、非常に幅広いシチュエーションで使用されます。

 

会話でそのまま使える!「whichever」の超定番フレーズ

日常会話やビジネスでは、短い決まり文句として使われることがとても多いです。まずはこの3つの頻出フレーズを丸ごと覚えてしまいましょう!

  • Whichever you like.(どちらでもお好きな方をどうぞ。)
    ⇒ 相手に選択を100%委ねるときの手軽な表現です。`Whichever you prefer.` にするとより丁寧になります。
  • Whichever is fine.(どちらでも大丈夫です/構いません。)
    ⇒ 「AとB、どっちがいい?」と聞かれて「どっちでもいいよ」と答えるときの定番です。
  • Whichever comes first.(どちらでも先に進んだ方で。)
    ⇒ 「2つのうち、先に到着した方」「先に起きた方」など、条件が早く満たされた方を採用するときに使います。

 

「whichever」の日常・ビジネス例文(英語&日本語訳)

”whichever”の使いこなすために、実際の例文をいくつかのパターンに分けて見ていきましょう。

【パターン①】「どちらでも・どれでも」を意味する使い方

・You can take whichever you like.
(どちらでも好きな方を持っていっていいですよ。)※代名詞としての使い方

・Please choose whichever color you prefer for the new sofa.
(新しいソファのために、どちらでもお好きな色を選んでください。)※形容詞としての使い方

・We can meet on Thursday or Friday, whichever is best for you.
(木曜日でも金曜日でも、あなたにとって都合が良い方のどちらでも大丈夫です。)

【パターン②】「たとえどちらを〜しようとも」を意味する使い方

Whichever you choose, I will support your decision.
(あなたがどちらを選ぼうとも、私はその決断を応援します。)※代名詞としての使い方

Whichever road you take, you will reach the station in ten minutes.
(たとえどちらの道を進もうとも、10分で駅に到着します。)※形容詞としての使い方

 

”whichever”の文法・語法 絶対に外せない3つのルールと書き換え

1. 後ろに名詞が来る?来ない?「代名詞」と「形容詞」の使い方

例文でも少し触れましたが、”whichever”には単独で使うパターン(代名詞)と、後ろに名詞をくっつけるパターン(形容詞)の2通りがあります。形の違いをしっかりと意識しましょう!

  • 代名詞として使う(単独で名詞の役割をする)
    Buy whichever you think is better.
    (君が良いと思う方の[物]をどちらでも買いなさい。)
  • 形容詞として使う(直後の名詞を修飾する)
    Buy whichever dictionary you think is better.
    (君が良いと思う方の[辞書]をどちらでも買いなさい。)

 

2. 意味によって形が変わる!「~ever」の書き換えルール

”whichever”が文の中でどんな役割(名詞のカタマリか、副詞のカタマリか)をしているかで、別の英語に書き換えることができます。テストや資格試験でも非常に狙われやすい最重要ポイントです!

 

【whicheverの書き換えパターン】

「どちらでも(名詞のカタマリを作る場合)」any one that…
・Choose whichever you like.
(=Choose any one that you like. / どちらでも好きなものを呼びなさい。)

「たとえどちらを〜しようとも(譲歩の副詞のカタマリを作る場合)」no matter which…
Whichever you choose, it’s fine.
(=No matter which you choose, it’s fine. / たとえどちらを選ぼうとも、それで大丈夫です。)

 

3. 【要注意!】未来のことでも「現在形」を使うルール

”whichever”を使うときに、多くの英語学習者が間違えやすいのが「時制(タイムラグ)」です。
「これから起きる未来のこと」を話す場合であっても、whicheverの塊の中では will を使わず現在形にするという文法ルールがあります。

先ほどのフレーズを思い出してみましょう。

  • 〇 Take whichever train leaves first.(どちらでも先に出発する電車に乗りなさい。)
  • × Take whichever train will leave first.

「これから出発する(未来)」の話ですが、英語では `leaves` と現在形にするのが正解です。ビジネスや試験のライティングで差がつくポイントなので、ぜひ頭の片隅に置いておいてくださいね!

 

”whichever”の関連語:「〜でも」を意味する単語”whatever”との違い

 
コダック
せっかく”whichever”を覚えるのであれば、似たような形と意味を持つ単語も一緒に覚えてしまいましょう!

例えば”whatever”なども「何でも」を意味する非常に似た単語ですよ!

 

”whichever”の関連語
⇒「〜でも」の意味を持つ単語”whatever”

 

 
なるほど…、ちなみにそれぞれの表現に違いはあるの??

 

 
コダック

イメージの違いとしては

whichever⇒「目の前にいくつか選択肢(A、B、Cなど)が見えていて、その範囲内ならどれでも選んでいい」=(限定された中から)どちらでも、どれでも
whatever⇒「選択肢がまったく限定されておらず、この世にあるすべての物の中から何を選んでもいい」=(制限なしに)何でも

といった感じです!

 
なるほど!あらかじめ枠があるかないかの違いなんだね!
 
コダック
そうなんです!選択肢の範囲が全然違います。
実際のシチュエーションをベースに、ニュアンスの差を確認してみましょう!

 

シチュエーションで見る!”whichever/whatever”のイメージの違い

●Choose whichever laptop you want.
「(お店の棚に並んでいる数台を見ながら)どちらでも欲しい方のパソコンを選びなさい」
⇒ 見えている特定の候補から「これか、あれか」と選ぶイメージ

●I will do whatever I can to help you.
「あなたを助けるためなら、私にできることなら何だってします」
⇒ 枠を一切設けず、ありとあらゆる行動を何でもやるぞという全開放のイメージ

 

”whichever”の語源と歴史:「どんな形の?」+「常に」が生み出す自由

”whichever”のコアイメージである「選択肢の全開放」がなぜ生まれたのか、そのルーツを探るために語源を確認していきましょう。

”whichever”が一つの単語として誕生したのは、今から600年以上前の中英語(Middle English)の時代にまでさかのぼります。

 

オンラインの英英辞典サイト「Dictionary.com」には”whichever”と、その元となった各単語の起源について、下記の記載があります。

Origin of whichever
Middle English word dating back to 1350–1400; see origin at which, ever

Origin of which
First recorded before 900; Middle English; Old English hwilc, hwelc, equivalent to hwe-, base of hwā interrogative pronoun, + -līc “body, shape, kind”; cognate with Old Frisian hwelik, Dutch welk, German welch, Gothic hwileiks literally, “of what form”; see origin at who, like 1

Origin of ever
First recorded before 1000; Middle English; Old English ǣfre

日本語訳:
【whicheverの起源】1350〜1400年までさかのぼる中英語。which と ever の起源を参照。
【whichの起源】900年より前に初めて記録された。中英語、古英語の hwilc, hwelc に由来し、これは疑問代名詞 hwā(who)の基盤である hwe- と、-līc(身体、形、種類=like)が合わさったもの。文字通りには「どのような形の」という意味。who, like を参照。
【everの起源】1000年より前に初めて記録された。中英語、古英語の ǣfre に由来。

※参考・引用「Dictionary.com

 

この記載内容から、”whichever”がどのように今の意味に進化してきたのかを深掘りしてみましょう。

 

まずベースとなる”which”ですが、元々は「誰・何(who/what)」を表す言葉に、「形・種類(like)」を表す言葉が組み合わさった「どのような形の?」「どんな種類の?」という意味の言葉でした。
そこから長い時間をかけて、「どんな種類のものを求めている?」⇒「この中だったらどれにする?」というように、特定の候補の中から選択を促す意味へと変化していきました。

 

一方の”ever”は、古英語の時代から「常に、いつの時代も」という「無限・例外なし」を表す言葉です。

 

そして14世紀後半の中英語期。この「対象を選ばせる言葉(which)」に、「制限を取り払う言葉(ever)」が結びつきました。
その結果、「選ぶならどれ?(which)……いや、いつでも・どれであっても例外なくOKだよ!(ever)」という「制限なしの選択」を意味する一つの単語に進化したのです。

 

”whichever”の語源進化のステップ

①古英語期(900年以前):”which”の祖先が誕生
「誰・何」+「形」が組み合わさり、当初は「どのような形の?」「どんな種類の?」という意味で使われ始める。

②古英語期(1000年以前):”ever”の祖先が誕生
「常に、例外なく」という時間的・条件的な広がりを持った言葉として使われる。

③中英語期(1350〜1400年頃):『whichever』の成立
「どれにするか選択させる機能(which)」と「例外なくすべてを許容する機能(ever)」が融合。
「どれを選んでもいいよ」という【選択肢の全開放】を表す単語として定着した。

 

 

 
コダック
歴史的な背景を知ると面白いですよね!

単なる足し算ではなく、「選択肢を絞り込む言葉」に「制限をなくす言葉」が融合したことで、『どれでも好きなものを選んでいいよ!』という今の自由なニュアンスが生まれたことがよく分かります。

 

”whichever”の意味と語源・覚え方のまとめ

 

最後に、今回学んだ”whichever”の意味と覚え方について大切なポイントをまとめましょう!

”whichever”の構成パーツ
⇒「which(限定された候補を指し示す)」+「ever(例外なく常に)」の2パーツで構成。

コアイメージは「選択肢の全開放」
⇒提示された候補のシャッターをがばっと全部開けて、「この中ならどれを選んでも常に自由だよ!」というニュアンス。

意味と使い方のポイント
⇒「どちらでも、どれでも」「たとえどちらを〜しようとも」という意味を持つ。
⇒単独で使う代名詞パターンと、後ろに名詞を伴う形容詞パターンがある。
⇒文脈に合わせて「any one that…」や「no matter which…」に書き換えが可能。

“whatever”との違い
⇒whicheverは「特定の候補の中ならどれでも」、whateverは「枠組みなしにこの世の何でも」という選択肢の範囲の差がある。

 

 

 
コダック
当サイトでは英語表現について、このように単なる丸暗記ではなく、語源や構成パーツ、文法的な背景と絡めて「忘れられない記憶」になるよう解説を行っています。
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【まとめ・各単語の覚え方】英単語の効率的な覚え方【語源と絡めて記憶力アップ】

 

参考文献
「南出康世(2014),ジーニアス英和辞典 第5版、大修館書店」
「Dictionary.com(https://www.dictionary.com/)」