「up(上へ)」+「on(〜に接して)」の2つのパーツで構成されている単語です。
「上へ向かって、ぴったり重なる」がコアイメージで、“upon“=「〜の上に」「〜の直後に・〜するとすぐに」の意味を持ちますよ!
”upon”の意味とコアイメージは「上へ向かって、ぴったり重なる」
”upon(発音:əpάn/アポン【前置詞】)”は「〜の上に」「〜の直後に・〜するとすぐに」の意味を持つ単語です。
「up(上へ)」+「on(〜に接して)」の2つのパーツで構成されている単語で、「上へ向かって、ぴったり重なる」がコアイメージです。
動作の勢いをもって物理的な位置(=「〜の上に」)に乗っかることや、時間の流れの中で次の出来事が間髪入れずに重なる(=「〜の直後に」)ことを表すわけですね!
これは「帰宅する」という出来事の真上に、次の「手紙を読む」という行動が『あらかじめ間を空けずにピタッと重なっている』ために、「〜するとすぐに」という同時性を表すわけです。時間の隙間がない感覚なんですね。
例文
・She placed the crown upon his head.
(彼女は彼の頭の上に王冠を授けた。)・Upon arrival at the airport, please call me.
(空港に到着次第[到着するとすぐに]、私に電話をください。)※参考・例文引用「南出康世(2014),ジーニアス英和辞典 第5版、大修館書店」
”upon”と”on”の違いとは?(フォーマル度と躍動感)

”upon”は基本的には「on」と同じ意味ですが、最大の違いは「フォーマルで堅い表現であること」と「躍動感(upの動き)」があることです。
日常会話の「机の上に」などでは圧倒的に”on”が好まれますが、ビジネス文書・論文・物語の語り出しなどでは”upon”が大活躍します。
・Once upon a time, there lived an old man and an old woman.
(昔々、おじいさんとおばあさんが住んでいました。)
※おとぎ話の決まり文句。これも「かつて(once)ある時間(a time)にピタッと重なって(upon)」というイメージから、「昔々あるところに」という意味になります。
”upon”の関連語:「〜の上に」を意味する単語”above / over”との違い

「on / upon」に対して、「above」や「over」は少しイメージが異なります。
⇒「〜の上」の意味を持つ単語”above / over”
イメージの違いとしては
upon / on ⇒「面にぴったり接している」=接触の上(uponはフォーマル・躍動感あり)
above ⇒「基準よりも高い位置にある」=離れた上方
over ⇒「虹のように全体を覆う、または通過する」=覆う・越える上
といった感じです!実際の例文を見てみましょう。
●The apple fell upon the ground.
「リンゴが地面の上に(落ちてピタッと接した)」
⇒ 動きを伴って表面に直接接触するイメージ。
●The sun rose above the horizon.
「太陽が地平線の上のほうへ昇った」
⇒ 基準線(地平線)から物理的に離れて、高い位置にあるイメージ。接触はしていません。
●A beautiful rainbow is over the city.
「美しい虹が街の上にかかっている」
⇒ 街全体をすっぽりと覆うように、アーチを描いてまたがっているイメージ。
【重要文法】”upon”の絶対に外せない定番フレーズと書き換え

”upon”を使いこなす上で、試験やビジネスで絶対に落とせない重要構文が2つあります。
1. 動名詞を伴う重要フレーズ! “upon doing(〜するとすぐに)”
「Upon + 動名詞(doing)」は、「〜するとすぐに(As soon as 〜)」と同じ意味を表す定番の書き換え表現です。
「on doing」でも同じ意味になりますが、uponを使う方がより引き締まった堅い響きになり、TOEICや大学入試でも頻出です。
(そのニュースを聞くとすぐに、彼女は激しく泣き出した。)
= As soon as she heard the news, she burst into tears.
Upon arriving at the station, I called my boss.
(駅に到着するとすぐに、私は上司に電話した。)
2. 熟語をフォーマルにする ”動詞 + upon”
「depend on(〜に依存する)」や「insist on(〜を強く主張する)」といった熟語の「on」を「upon」に変えることで、文章全体をグッとフォーマルで知的な印象に変えることができます。契約書や論文などで非常によく使われます。
(私たちはあなたの助けに依存しています[頼りにしています]。)
・He insisted upon his innocence.
(彼は自身の無実を強く主張した。)
・They look upon him as a leader.
(彼らは彼をリーダーとみなしている。)
”upon”の語源は中期英語 意味は「up (副詞) + on (前置詞)」

”upon”の語源についても、確認していきましょう。
”upon”の語源は「up(上へ)」と「on(〜に接して)」が合体したもの”です。
オンラインの英英辞典サイト「Dictionary.com」には”upon”の起源について、下記の記載があります。
Origin of upon
First recorded in 1150–1200; Middle English; up (adverb) + on (preposition)日本語訳:1150〜1200年に初めて記録された。中期英語。up(副詞)+ on(前置詞)。
※参考・引用「Dictionary.com」
この記載内容からみるに、”upon”は12世紀頃の中期英語の時代から使われており、単なる2つの方向概念が合わさって生まれた模様です。
●古英語期:それぞれ独立した「up」と「on」が存在
↓
●中期英語期(1150–1200年頃):「上へ動き、かつ接触する」という強調のために2語が合体
↓
●現代英語:「on」のフォーマル・強調形として定着
単に「そこにある(on)」だけではなく、「上に向かう(up)」という躍動的なニュアンスが、もともとの合体の理由だったわけです。
構成パーツで覚える”upon” 「up」+「on」

ここからは構成パーツの面から”upon”について覚えていきましょう。
”upon”の構成パーツは「up(上へ)」+「on(〜に接して)」の2パーツです。
各パーツについて紹介していきます。
“up”は「上へ、高めて」を意味するパーツ
”up”は「上へ、高めて」を意味するパーツです。
心がひっくり返って上下逆さま(=「狼狽(ろうばい)させる、ひっくり返す」)を表しています。
その他に upbraid(非難する=上を向いて激しく動く)や、 upheaval(大激変=上に持ち上げる)等も”up”を使用する単語です。
”on”は「〜に接して、進行中で」を意味するパーツ
”on”は「〜に接して、進行中で」を意味するパーツです。
病気や悪いことがピッタリ身に降りかかる瞬間(=「(不快なことの)始まり、発症」)を表しています。
その他の”on”を使用する単語についても、下記で紹介していきます。
”upon”の意味と語源・覚え方のまとめ

以下、”upon”の意味と覚え方についてのまとめです。
⇒コアイメージは「上へ向かって、ぴったり重なる」
⇒”upon”=「〜の上に」「〜の直後に・〜するとすぐに」の意味(onよりフォーマルで躍動的)
●語法・文法のポイント ⇒「upon doing(〜するとすぐに)」の書き換え構文や、「depend upon」のように熟語をフォーマルにする使い方は超重要!
他の単語もぜひご確認いただければ幸いです!
