「口の中で動くもの(舌)」というのが本来のコアイメージで、そこから派生して“tongue”=「舌」「言葉、言語」「話し方」といった意味を持ちますよ!
”tongue”の意味と使い方 コアイメージは「口の中で動くもの」
”tongue(発音:tʌ́ŋ/タング)”は名詞で「舌」「言葉、言語」「話し方」の意味を持つ単語です。
「口の中で動くもの(=舌)」がコアイメージです。

人間は「舌」を使って言葉を発することから、その人が操る「言葉・言語」や、「話し方(口調)」そのものを表すようになったわけです!
意味の広がり方を整理すると、以下のようになります。
- ① 物理的な「舌」(例:舌を噛む、舌を出す)
- ② 「言葉・言語」(例:母国語、外国語)
- ③ 「話し方・口調」(例:毒舌、おしゃべり)
と、いう訳で”tongue”は物理的な「舌」を表すだけでなく、”mother tongue(母国語)”のように「言語」という意味で日常会話に頻繁に登場します。また、「話し方」に関連するイディオム(慣用句)が非常に多いのも特徴です。
”tongue”の頻出フレーズ・使い方(語法)
”tongue”は数えられる名詞(可算名詞)として扱われることが多く、「言語」という意味で使う場合も a foreign tongue(外国語)のように冠詞がつきます。
また、日常会話でよく使われるイディオム(慣用句)を覚えておくと表現の幅がグッと広がります!
・mother tongue:母国語
・slip of the tongue:言い間違い、口が滑ること
・hold one’s tongue:黙る、言いたいことを我慢する
・bite one’s tongue:(後悔して)言いたいことを飲み込む、黙る
・on the tip of one’s tongue:喉まで出かかっている(けど思い出せない)
・sharp tongue:毒舌
①「舌」という意味の例文
・He bit his tongue while eating.
(彼は食事中に舌を噛んだ。)・The doctor told me to stick my tongue out.
(医者は私に舌を出すように言った。)②「言葉・言語」という意味の例文
・English is my mother tongue.
(英語が私の母国語です。)・It is difficult to master a foreign tongue.
(外国語をマスターするのは難しい。)③「話し方・口調」という意味・イディオムの例文
・It was just a slip of the tongue.
(ただの言い間違いだよ。 / うっかり口が滑っただけだよ。)・I knew she was wrong, but I had to bite my tongue.
(彼女が間違っていると分かっていたが、私は黙っているしかなかった。)・His name is on the tip of my tongue!
(彼の名前、喉まで出かかっているんだけどな!)・She has a sharp tongue.
(彼女は毒舌だ。)※参考・例文引用「南出康世(2014),ジーニアス英和辞典 第5版、大修館書店」
”tongue”の語源は古英語の「tunge」!実は「language(言語)」とルーツは同じ

”tongue”の語源についても、確認していきましょう。
オンラインの英英辞典サイト「Dictionary.com」には”tongue”の起源について、下記の記載があります。
Origin
before 900; (noun) Middle English tunge, Old English; cognate with Dutch tong, German Zunge, Old Norse tunga, Gothic tuggo; akin to Latin lingua; (v.) Middle English tungen to scold, derivative of the noun日本語訳:900年以前(名詞)中英語 tunge、古英語。オランダ語 tong、ドイツ語 Zunge、古ノルド語 tunga、ゴート語 tuggo と同語源。ラテン語の lingua(古い形は dingua)に関連する。(動詞)中英語 tungen(叱る)、名詞からの派生。
※参考・引用「Dictionary.com」
この記載内容から分かるように、”tongue”は非常に古くから存在する単語で、古英語の「tunge(舌、言葉)」が直接の語源です。
ゲルマン語派(ドイツ語やオランダ語など)で共通して使われていた言葉ですが、ここで注目したいのが「ラテン語の lingua(古い形は dingua)に関連する」という部分です。
実は、英語の”tongue”と、ラテン語の”lingua”は、インド・ヨーロッパ祖語の「*dnghu-(舌)」という全く同じルーツから枝分かれした言葉なのです。
ラテン語の「lingua」は、後に英語の「language(言語)」や「linguistics(言語学)」の語源になっています。
つまり、”tongue”と”language”は、姿形は違えど実は「大昔は同じ単語だった親戚」なんです!
ちなみに、現在の”tongue”という綴りの後半についている「-ue」は、意味を持った接尾辞ではありません。
歴史の中でフランス語の「langue(舌・言語)」の綴りに影響を受けたことや、発音の都合(ton-gueと最後にグッと読まないことを示すため)から定着した「綴りの名残」だと言われています。
・語源は古英語の「tunge(舌、言語)」
・さらに遡ると、インド・ヨーロッパ祖語の「*dnghu-(舌)」にたどり着く
・同じルーツから派生したラテン語「lingua」は「language(言語)」の語源であり、実は”tongue”と親戚関係にある
まとめ
⇒「舌」という器官から「言語・話し方」へと意味が広がった
●「tong-(舌)」+「-ue(フランス語の影響を受けた綴り)」と捉えると覚えやすい!
●語源は900年以前の古英語にまで遡る、非常に歴史の長い単語
●mother tongue(母国語)などの定番フレーズで覚えよう