sanction 法律を定める公的機関(国会)のイメージ図

【語源も分かって、忘れない】英単語「sanction」の意味と使い方・覚え方・文法解説【sanct(神聖にする・法で定める)=神聖な決まり事として法律で定める】

sanct⇒パーツ①・名称:神聖にする・法で定める ion⇒パーツ②・名称:〜すること(名詞化) ggg⇒コアイメージ・名称:神聖な決まり事として法律で定めること xxx⇒英単語・名称:sanction yyy⇒英単語の意味①:制裁 zzz⇒英単語の意味②:認可・承認 タイトル:

こんにちは、コダックです。

 

英語学習、とくに英単語を記憶する上で大切なのは以下の2つ。

①あらゆる方法(目・耳・口・手)を使って脳を刺激する事
②語源や単語のパーツ構成(接頭語・接尾語)などを関連付けて記憶する事

そう!関連付けが強ければ強いほど、記憶に残りやすい

この記事では英単語を語源や構成パーツ、使い方など、多方面からの知識を関連付けて、効率良く記憶する事を目的にしています。

 

 
コダック
今日の英語表現は”sanction”

「sanct(神聖にする・法で定める)」+「ion(〜すること)」の2パーツで構成されている単語です。

神聖な決まり事として法律で定めることがコアイメージで、“sanction“=「制裁」「認可・承認」の意味を持ちますよ!

 

”sanction”の意味と使い方 コアイメージは「神聖な決まり事として法律で定める」

sanction 法律を定める公的機関(国会)のイメージ図

”sanction(発音:sǽŋkʃən(サンクション))”は「制裁」「認可・承認」の意味を持つ単語です。

「sanct(神聖にする・法で定める)」+「ion(〜すること)」の2パーツで構成されており、「神聖な決まり事として法律で定めること」がコアイメージとなります。

 

 
コダック
「制裁」と「認可」って、真逆の意味に思えますよね?
実はこれ、絶対的なルール(=「法律」を基準にしているから起こる現象なんです!

 

 
 
そうだよ!真逆じゃん!
ルールを定めることが、どうして「制裁」と「認可」の2つになるの??
 
コダック
「ある行いがルールに適合している!」と公的に認めるのが「認可・承認」で、
「ルールに違反しているから罰を与える!」という公的な措置が「制裁」になるんです!

※ちなみに名詞で「制裁」として使う場合は、通例として複数形の sanctions となります)

 

このように”sanction”は、国際社会や公的機関による「公式で法的な決定」という重みのあるニュアンスを持っています。

逆に、日常的な罰や単なる許可など「個人的なやり取り」の場合は、後述する”punishment”や”permission”を使用するのが自然です。

例文

The UN imposed economic sanctions against the country.
(国連はその国に対して経済制裁を科した。)

※参考・例文引用南出康世(2014),ジーニアス英和辞典 第5版、大修館書店

 

”sanction”の関連語①:「制裁・罰」を意味する単語”punishment / penalty”

 
コダック
せっかく”sanction”を覚えるのであれば、似たような意味を持つ単語も一緒に覚えてしまいましょう!

例えば”punishment”や”penalty”なども「罰・制裁」を意味する単語です!

 

”sanction”の類義語
⇒「制裁・罰」の意味を持つ単語”punishment / penalty”

 

 
 
なるほど…ちなみに、それぞれの表現に違いはあるの??

 

 
コダック

イメージの違いとしては以下のようになります!

sanction ⇒「公的な機関による」=法的な制裁
punishment ⇒「悪いことに対する」=一般的な罰
penalty ⇒「ルール違反に対する」=罰則・ペナルティ

 
 
う~ん…文字だけだとニュアンスの差がちょっとややこしいかも…
 
コダック
確かに、これだけだと分かりづらいかもしれませんね…汗
それぞれのイメージを実際の表現を見ながら確認してみましょう!

 

例文で見る!”sanction / punishment / penalty”のイメージの違い

sanction
「impose economic sanctions against the country (その国に経済制裁を科す)」
⇒ 国連などの公的機関が科す、国際的・法的な制裁の重いイメージ

punishment
「capital punishment (死) / physical punishment (体)」
⇒ 親に怒られるような日常的なことから法的な刑罰まで、悪いことをした時の「罰」全般のイメージ

penalty
「a penalty for a foul (反則に対するペナルティ)」
⇒ スポーツの反則や契約違反など、あらかじめ決められたルールを破った時に受ける「不利益・罰則」のイメージ

 

”sanction”の関連語②:「認可・承認」を意味する単語”approval / permission”

 
コダック
”sanction”が持つ「認可」という意味についても、

類義語があるので一緒に覚えてしまいましょう!

 

”sanction”の類義語
⇒「認可・許可」の意味を持つ単語”approval / permission”

 

 
コダック

それぞれの表現の違いとしては

sanction ⇒「公的機関による」=拘束力のある認可
approval ⇒「良いと認める」=一般的な賛成・承認
permission ⇒「してもいいよと許す」=権限を持つ人からの許可

といったイメージです。

 

 
コダック
せっかくですので、こちらも例文を通じて感覚を掴んじゃいましょう!

 

例文で見る!”sanction / approval / permission”のイメージの違い

sanction
「official sanction (公式な認可)」
⇒ 権力を持つ機関が「正式なルールとして認める」という重みのあるイメージ

approval
「get the boss’s approval (上司の承認を得る)」
⇒ 計画や提案に対して「いいね!賛成だよ」と主観的に認めるイメージ

permission
「ask for permission to leave early (早退の許可を求める)」
⇒ 権限を持つ人が「〇〇してもいいよ」と行動を許すイメージ

 

”sanction”の語法・文法 名詞と動詞の使い方を押さえよう

”sanction”を使う上で、知っておくと便利な語法や文法のポイントを解説します。

実はこの単語、名詞だけでなく動詞としても非常によく使われるんですよ!

 

 
コダック
名詞で「制裁」という意味で使うときは、前述した通り通例複数形(sanctions)にするのが大きなポイントです!

また、一緒に使われやすい動詞(コロケーション)も決まっているので、フレーズで覚えるのがおすすめですよ。

 

名詞「制裁」の重要フレーズ

impose sanctions on/against…(…に制裁を科す)
lift sanctions against…(…への制裁を解除する)

 

 
 
なるほど、フレーズで覚えた方が実戦で使いやすそう!動詞のときはどんな風に使うの??

 

 
コダック
動詞のときは「〜を認可する、承認する」という他動詞になります。

公的な機関やルールが、何かを公式に認めるという文脈でよく使われますよ!

 

例文

The government sanctioned the new budget plan.
(政府はその新しい予算案を承認した。)

Economic sanctions were lifted after the treaty was signed.
(条約が調印された後、経済制裁は解除された。)

 

 

”sanction”の語源はラテン語の sancīre(神聖にする・法律で規定する)

”sanction”の語源についても、さらに深く確認していきましょう。

”sanction”のルーツを辿ると、ラテン語の動詞 sancīre(サンキーレ)に行き着きます。

 

オンラインの英英辞典サイト「Dictionary.com」には”sanction”の起源について、下記の記載があります。

Origin of sanction
First recorded in 1555–65; from Latin sānctiōn- (stem of sānctiō ), equivalent to sānct(us) (past participle of sancīre “to prescribe by law”) + -iōn- noun suffix; see -ion

日本語訳:1555〜65年に初めて記録された。ラテン語のsānctiōn-(sānctiōの語幹)に由来し、sānct(us)(「法律で規定する」を意味するsancīreの過去分詞)+名詞の接尾辞 -iōn- からなる。

※参考・引用「Dictionary.com

 

この記載内容にある sancīre というラテン語は、もともと「神聖なものにする」「儀式によって拘束力を持たせる」といった意味を持っていました。

古代ローマにおいては、法やルールを定めることは「神を証人として誓いを立てる神聖な儀式」と強く結びついていたため、次第に「法律で規定する」という意味を持つようになったのです。

 

”sanction”の語源(起源~発祥まで)
ラテン語:sancīre(神聖にする・法律で規定する)
↓ (過去分詞形)
ラテン語:sānctus(神聖な・法で定められた)
↓ (名詞化する接尾辞 -iōn を追加)
ラテン語:sānctiō(法の制定・規定・罰則)

英語:sanction(制裁・認可)

 

歴史を辿ると、「法として神聖に定められた絶対的なルール」だからこそ、それに従うことへの「認可・承認」と、背いた者への「制裁・罰則」という、一見すると真逆の2つの意味が生まれたことが分かりますね。

 

 
コダック
語源の流れとしてはこんな感じなんだね!
法と神聖さが結びついていた歴史的な背景を知ると、単語のイメージがぐっと深まります。

ちなみに同じ sancīre を語源に持つ単語には、”saint”(聖人)”sanctuary”(聖域・鳥獣保護区)などがあります。「神聖なもの」という共通のルーツを持っているのがよく分かりますね!

 

 

構成パーツで覚える”sanction” 「sanct」+「ion」

ここからは構成パーツ(語源パーツ)の視点から、”sanction”をさらに深く記憶に定着させていきましょう!

”sanction”は、「sanct(神聖にする・法で定める)」という核になるパーツに、名詞を作る接尾辞「ion(〜すること・状態)」が組み合わさってできた単語です。

 

 
コダック
古代の社会では、「神聖な儀式」と「法律や絶対に破ってはいけない決まり事」は深く結びついていました。
だからこそ、この2つのパーツの組み合わせが、現在の「法的な制裁」や「公式な認可」という意味につながっているんですよ!

 

それでは、それぞれのパーツについて詳しく解説していきますね。

 

”sanct”は「神聖にする・法で定める」を意味するパーツ

”sanct”は、ラテン語の「神聖にする」「法によって不可侵にする(破ってはならないものにする)」という意味に由来するパーツです。神聖だからこそ「厳格に守らなければならないルール」という強いニュアンスを持っています。

 

 
コダック
このパーツを理解すると、他のたくさんの英単語も関連付けて覚えることができます!
代表的な仲間たちをいくつか見てみましょう。

 

【”sanct”を含む重要単語の例】

sanctuary(名詞:聖域、鳥獣保護区)
sanct(神聖な)+ uary(場所を表すパーツ)
⇒ 「神聖で、誰も侵してはならない場所」から、現在の「聖域」や、法律で厳格に守られた「鳥獣保護区」という意味になります。

sanctify(動詞:神聖にする、清める)
sanct(神聖な)+ ify(〜化する・〜にするという動詞を作るパーツ)
⇒ 「神聖な状態にする」という意味の動詞になります。

sanctity(名詞:神聖さ、尊厳)
sanct(神聖な)+ ity(状態や性質を表す名詞を作るパーツ)
⇒ 生命の尊厳(the sanctity of life)などの表現でよく使われる、重みのある言葉です。

 

また、形は少し変化していますが、キリスト教の「聖人」を意味する saint や、クラシック音楽などで有名な聖歌(賛美歌)の冒頭フレーズである sanctus も、すべてこの ”sanct” をルーツに持っています。

 

”ion”は「〜すること(名詞化)」を意味するパーツ

”ion” は、動詞の後ろにくっついて「〜すること」「〜という行為・状態・結果」を表す名詞に変化させる、非常にメジャーな接尾辞(パーツ)です。

 

 
コダック
動詞を名詞に変えるお馴染みの万能パーツですね!
こちらもよく使われる単語を例に、パーツの組み合わせを確認してみましょう。

 

【”ion”で名詞化されている重要単語の例】

prevention(名詞:防止、予防)
prevent(防ぐという動詞)+ ion(〜すること)
⇒ 「あらかじめ防ぐこと」という意味の名詞になります。

action(名詞:行動、行為)
act(行動するという動詞)+ ion(〜すること)

decision(名詞:決定、決断)
decide(決定するという動詞)+ ion(〜すること)※綴りが少し変化します

discussion(名詞:議論、話し合い)
discuss(議論するという動詞)+ ion(〜すること)

 

このように、「sanct(神聖な決まり事として法律で定める)」という重みのあるイメージに、「ion(〜すること)」が組み合わさることで、”sanction”=「法律で規定すること」というコアイメージが完成します。これが時代を経て「(法に則った)制裁」や「(法に則った)認可」という現在の意味に発展したわけですね!

”sanction”の意味と語源・覚え方のまとめ

以下、”sanction”の意味と覚え方についてのまとめです。

●”sanction”は「sanct(神聖にする・法で定める)」+「ion(〜すること)」の2パーツで構成されている単語
⇒コアイメージは「神聖な決まり事として法律で定めること」
⇒”sanction”=「制裁」「認可・承認」の意味(真逆の意味を持つ)
●語法・文法のポイント ⇒公式・法的な決定に使う。名詞の「制裁」は sanctions と複数形になることが多い。
 
 
コダック
当サイトでは英語表現について、このように語源、語法・文法、覚え方の面から解説を行っています。
他の単語もぜひご確認いただければ幸いです!

【まとめ・各単語の覚え方】英単語の効率的な覚え方【語源と絡めて記憶力アップ】

参考文献
「南出康世(2014),ジーニアス英和辞典 第5版、大修館書店」
「Dictionary.com(https://www.dictionary.com/)」