「pre-(前に)」+「limin-(しきい・境界)」+「-ary(〜に関する)」の3パーツで構成されている単語です。
「本番の前に必要なステップ」がコアイメージで、“preliminary”=「予備の」「事前の」「予選」の意味を持ちますよ!
”preliminary”の意味と使い方 コアイメージは「本番の門の前」
”preliminary(発音:prilímənèri/プリリミナリー【形容詞 / 名詞】)”は「予備の」「事前の」「予選」の意味を持つ単語です。
「pre-(前に)」+「limin-(しきい・敷居)」+「-ary(〜に関する)」のパーツで構成されている単語で、「本番の前に必要なステップ」がコアイメージです。
本番の「前(pre-)」に、「境界線(limin-)」の外側で、あらかじめやっておく手続きやステップのこと。
そこから、本番に向けた「予備の・事前の」段階を表すのが”preliminary”なわけですね!
”preliminary”は、ビジネスの会議、学術的な調査、スポーツの大会など、さまざまな場面で「本番の前の準備段階」として使われます。

このように”本番(メインの事象)が始まるためのステップとして、その手前で未然に行う準備”という意味から、ビジネスの交渉から、国際会議の準備、スポーツの世界大会にいたるまで広く使用されます。
例文
【形容詞としての使い方】
・The discussions are still at a preliminary stage.
(話し合いはまだ予備的な[事前の]段階にあります。)
・The company released the preliminary results of the audit.
(会社は監査の速報値[初期結果]を発表した。)
・They are conducting a preliminary investigation into the cause of the accident.
(彼らはその事故の原因について予備調査を行っている。)【名詞としての使い方】
・After passing the preliminaries, he got into the final.
(予選を通過した後、彼は決勝に進んだ。)
・We need to clear the preliminaries before starting the main negotiation.
(本交渉を始める前に、予備手続きを済ませる必要があります。)
”preliminary”の文法・語法 ビジネスや日常で外せない定番フレーズ

”preliminary”の重要な文法・語法チェック!
使うときに迷いやすい文法と語法のポイントを2つ押さえておきましょう!
”preliminary”を形容詞として使う場合、基本的には ”a preliminary stage” のように、後ろに名詞を伴って修飾します(限定用法)。「The meeting is preliminary.」のように、単体で補語(〜は予備的だ)になる使い方は非常に稀なので注意しましょう。
② 名詞のときは「複数形(preliminaries)」で使うことが多い!
スポーツの「予選(予選会)」や、ビジネスでの「予備手続き」「準備行為」という意味で名詞として使う場合、通常は複数形の ”preliminaries” になります。「ひとつの予選試合」などを具体的に指す場合を除き、基本は複数形と覚えておくと安心です!
ビジネスで頻出する「名詞とのお決まりセット」
”preliminary”は、後ろに特定の名詞をくっつけて使うことがほとんどです。以下のセットフレーズを丸ごと頭に入れておくと、ニュースや英文メールが驚くほどすんなり読めるようになります!
・preliminary steps / measures(予備段階 / 事前措置)
・preliminary talks / negotiations(予備会談 / 予備交渉)
・preliminary results / data(速報値 / 中間結果)
・preliminary match / heat(予備試合 / 予選レース)
※ビジネスシーンでプロジェクトのデータが出揃う前に、「現段階での速報値です」と言って共有される数字は ”preliminary results” や ”preliminary data” と表現されます。
”preliminary”の関連語:「一時的・事前の」を意味する単語”temporary/tentative”
例えば”temporary”や”tentative”などもよく似た場面で使われる単語ですよ!
⇒「仮の・事前の」の意味を持つ単語”temporary/tentative”
イメージの違いとしては
preliminary⇒「本番の門をくぐるために、その前に絶対に必要な「予備の・事前の」ステップ」=本番を見据えた予備
temporary⇒「ずーっと続くわけではなく、今だけとりあえず間に合わせで置いておく「一時的な」状態」=期間限定の暫定
tentative⇒「あとから変更される可能性をたっぷり残した、お試しの「試験的な」状態」=いつでも変えられる仮決定
といった感じです!
実際のシチュエーションを見ながら、感覚をしっかり掴みましょう!
●a preliminary schedule
「(本番のイベントを成功させるために、前もって組まれた)予備のスケジュール」
⇒ 本番というゴールに向かって、最初に用意された必要な前段階のイメージ
●a temporary office
「(本社ビルが工事中だから、今だけ3ヶ月間引っ越している)仮のオフィス」
⇒ 時間が来れば元の状態に戻る、その場限りの「間に合わせ」のイメージ
●a tentative agreement
「(とりあえず今はこう決めたけど、状況次第で後からひっくり返せる)仮の合意」
⇒ まだガチガチに確定していない、フワフワした「試験的な」イメージ
”preliminary”の語源:ラテン語「しきい(境界)の前に」が由来

”preliminary”の語源についても、さらに深掘りして確認していきましょう。
”preliminary”は、フランス語の「préliminaire」や近代ラテン語の「praelīmināris」が直接の語源となっています。
オンラインの英英辞典サイト「Dictionary.com」には”preliminary”の起源について、下記の記載があります。
Origin of preliminary
First recorded in 1650–60; from French prélimin(aire) and New Latin praelīmināris ( see pre-, liminal) + -ary日本語訳:1650〜1660年に初めて記録された。フランス語の prélimin(aire) および近代ラテン語の praelīmināris に由来する(pre-、liminal を参照)。+ -ary。
※参考・引用「Dictionary.com」
この記載内容から分かるように、”preliminary”は17世紀半ば(1650年代)に英語として定着し始めました。この時代は学問や外交が大きく発展し、より専門的でフォーマルな用語がラテン語やフランス語から英語へと多く輸入された時期でもあります。
ここで注目すべきは、ベースとなっているラテン語の「līmen(しきい・門)」という言葉です。古くから「しきい」は、内と外、あるいは「準備段階」と「本番の空間」をはっきりと分ける重要な境界線とされてきました。
その境界線を越えて「本番」の部屋に入る前(prae-)の段階であることから、転じて「予備の」「事前の」という意味合いで使われるようになったのです。
・ラテン語:prae-(前に)+ līmen(しきい・門)
「本番となる部屋のしきい(境界線)の前にいる状態」を表す。
↓
・近代ラテン語 / フランス語:praelīmināris / préliminaire
「本論の前置きとして」「しきいの手前に置かれた」という意味へ派生。
↓
・1650年代:英語の「preliminary」として定着
重要な物事(部屋の中)に入る手前の準備、予備段階を表す単語として広く使われるように。
「部屋に入る前に、玄関で靴を揃えたり、コートを脱いで準備を整えたりする」……そんな具体的な映像を思い浮かべると、”preliminary”の「予備の・事前の」というニュアンスがより深く理解できるはずです!
構成パーツで覚える”preliminary”:「pre-」+「limin-」+「-ary」

ここからは、語源の核心である「構成パーツ」の面から ”preliminary” について深掘りしていきましょう!
”preliminary” は、「pre-(前に)」+「limin-(しきい・境界)」+「-ary(〜に関するもの)」という3つのパーツが組み合わさってできた単語です。
それぞれのパーツが持つ本来の意味やイメージを理解すると、この単語だけでなく、一見難しそうに見える他の重要英単語もスムーズに記憶できるようになりますよ。
① 接頭辞 “pre-” :「あらかじめ、前に、前もって」を意味するパーツ
”pre-” は、「時間の先後」や「位置の手前」を表す、英語の接頭辞の中でも特に出現頻度の高い超重要パーツです。
例えば、映画の上映前に流れる「予告編」を preview(前もって見る)と言ったり、事前に用意することを prepare(あらかじめ準備する)と言ったりしますよね。
このパーツが頭に付くだけで、「本番より前の段階なんだな」というニュアンスがガチッと加わるわけです!
他にも、”pre-” を使用する代表的な重要単語をパーツに分解してみましょう。
・prevent(pre-[あらかじめ]+ vent[来る]= 問題が起きる前に先回りしてやって来る ⇒ 「防ぐ、妨げる」)
② 語根 “limin-” :「しきい(敷居)、境界、門口(ゲート)」を意味するパーツ
この単語の最大の鍵であり、しっかり解説することで他の単語への応用が効くようになるのが、この ”limin-” です。
このパーツは、ラテン語で「敷居(部屋の内と外、あるいは建物の境界線)」を意味する *līmen* に由来しています。
つまり、「本番(お部屋の中)」に入る手前にある、決定的な「境界線(ゲート)」のイメージです。
このイメージを掴んでおくと、大学受験やビジネス英語で登場する難単語たちも、驚くほどすんなり頭に入ってきますよ!
”limin-” の境界線イメージが活きている重要単語をセットで覚えてしまいましょう!
・subliminal(sub-[下に]+ limin-[敷居]+ -al[形容詞化]= 人が知覚できる意識の境界線(敷居)よりも下に潜り込ませる ⇒ 「潜在意識の、サブリミナルな」)
・liminal(limin-[境界]+ -al[形容詞化]= まさに境界線の上に位置する、どちらとも言えない中間の ⇒ 「境界の、中間的な、過渡期の」)
③ 接尾辞 “-ary” :「〜に関する(もの)、〜の性質を持つ」を意味するパーツ
最後にくっついている ”-ary” は、単語の後ろについて品詞(主に形容詞や名詞)の性質を決定づけるパーツです。「〜に関する」「〜の性質がある」という意味を添えます。
・boundary(bound[境界、限界]+ -ary[〜に関するもの]= 境界を形成するもの ⇒ 「境界線、限界」)
・anniversary(anni[年]+ vers[回る]+ -ary[〜に関する日]= 1年ごとにぐるっと回ってやってくる日 ⇒ 「記念日」)
”preliminary”の意味と語源・覚え方のまとめ
以下、”preliminary”の意味と覚え方についてのまとめです。
⇒コアイメージは「本番の前に必要なステップ」
⇒”preliminary”=「予備の」「事前の」「予選」の意味
●語法・文法のポイント ⇒ビジネスでは preliminary talks(予備交渉)や preliminary data(速報値)などの形でよく使われる。名詞の複数形(preliminaries)はスポーツの「予選」を指す。
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