arbitray イメージ図

【語源も分かって、忘れない】英単語「arbitrary」の意味と覚え方【arbitr-(仲裁人)⇒仲裁人の判断・胸先三寸に依存している】

こんにちは、コダックです。

 

英語学習、とくに英単語を記憶する上で大切なのは以下の2つ。

①あらゆる方法(目・耳・口・手)を使って脳を刺激する事
②語源や単語のパーツ構成(接頭語・接尾語)などを関連付けて記憶する事

そう!関連付けが強ければ強いほど、記憶に残りやすい

この記事では英単語を語源や構成パーツ、使い方など、多方面からの知識を関連付けし、効率良く記憶する事を目的にしています。

 

 
コダック
今日の英語表現は”arbitrary”

「arbitr-(仲裁人)」+「-ary(〜の性質の)」のパーツで構成されている単語です。

「仲裁人の判断・胸先三寸に依存している」がコアイメージで、“arbitrary”=「任意の、独断的な、勝手な」「気まぐれな」の意味を持ちますよ!

 

”arbitrary”の意味とコアイメージ|なぜ「任意の」と「独断的な」という2つの意味があるの?

”arbitrary(発音:ɑ́ːrbitrèri【形容詞】)”は「任意の、独断的な」「気まぐれな」という意味を持つ単語です。

一見すると、数学で使うような「任意の(ランダムな)」という客観的な意味と、政治やビジネスで使う「独断的な(理不尽な)」という主観的な意味があって、混乱してしまいますよね。でも、語源である「仲裁人の判断・胸先三寸に依存している」というコアイメージが分かれば、すべて一本の線で繋がります!

 

 
コダック
あらかじめ決まった「客観的なルールや法律」ではなく、間に入った「仲裁人(arbiter)個人のジャッジ」に関わる(-ary)こと。これが大元の意味です。

ここから、世の中での使われ方が「中立的なニュアンス」「ネガティブなニュアンス」の2つのルートに発展していったわけですね!

イメージ図としては下記の感じ。

arbitray イメージ図

 

💡 コアイメージから広がる2つの意味のルート

ルート①:【中立】客観的な決まりがないから「適当に・任意に」選ぶ
⇒ 数学・IT・科学の分野で「ランダムに自由に選んだ(任意の)」という意味になります。

ルート②:【ネガティブ】客観的な決まりがないのをいいことに「勝手に・独断的に」決める
⇒ ビジネスや政治の分野で「権力者が他人の意見を聞かずに勝手に決めた(独断的な、横暴な)」という意味になります。

 

 
なるほど!「決まったルールがない」という根っこは同じで、それが中立に使われるか、ネガティブに使われるかの違いなんだね!
 
コダック
その通りです!例えば、気分で「今日のラッキーナンバーは5!」と決めるのは、特定の誰かの判断に委ねられた不確実で『任意の、気まぐれな選択』ですよね。一方で、法律ではなく王様が「お前の顔が気に入らないから死刑!」と決めるのも、王という仲裁人の胸先三寸による『独断的な権力』なわけです。

 

”arbitrary”の使い方と頻出フレーズ(コロケーション)

”arbitrary”を使いこなすために、よく一緒に使われる名詞(コロケーション)をセットで覚えてしまいましょう。この組み合わせを覚えるだけで、一気に英語の表現力がアップします!

 

▼ 「任意の・ランダムな」の頻出フレーズ(理系・IT・統計など)

  • an arbitrary number / value:任意の数字/値
  • an arbitrary choice:任意の選択、気まぐれな選択
  • in an arbitrary order:任意の順序で、ランダムな順番で

▼ 「独断的な・勝手な」の頻出フレーズ(ビジネス・政治・批判など)

  • an arbitrary decision:独断的な決定、勝手な決定
  • an arbitrary rule:独断的な(理不尽な)ルール
  • arbitrary power:独断的な権力、専制的な権力
  • arbitrary arrest:不当な逮捕(明確な罪状がない逮捕)

 

”arbitrary”の具体的な例文(英日セット)

それでは、実際のシーンをイメージしながら、例文を通じてニュアンスを体に染み込ませていきましょう!

 

ビジネス・日常での例文(独断的な・勝手な)

・The company’s decision to lay off workers seemed completely arbitrary.
(従業員を解雇するという会社の決定は、完全に独断的なもの[不公平、理不尽]に思えた。)
・I’m tired of complying with my boss’s arbitrary rules.
(私は上司の気まぐれな[理不尽な]ルールに従うのにはうんざりしている。)

学術・IT・統計での例文(任意の・ランダムな)

・The diet pill was tested on an arbitrary group of people.
(そのダイエット薬は、任意に[ランダムに]集められたグループでテストされた。)
・The software allows you to resize the image to an arbitrary width.
(そのソフトウェアを使えば、画像を任意の横幅にリサイズすることができます。)

※参考・一部例文引用:南出康世(2014), ジーニアス英和辞典 第5版、大修館書店

 

”arbitrary”の類義語比較①:「任意の」を意味する単語”random/optional”との違い

 
コダック
せっかく”arbitrary”を覚えるのであれば、似たような意味を持つ類義語も一緒に整理して覚えてしまいましょう!
特に”random”や”optional”は「任意の、無作為な」と言いたい時によく比較される単語です。

 

 
どれも「自由に選ぶ」みたいなイメージがあるけれど、どう使い分ければいいの?

 

 
コダック

それぞれのイメージの決定的な違いはコチラです!

・arbitrary ⇒「客観的な根拠がなく、誰かの主観や思いつきで決まる」(独断的・勝手な)
・random ⇒「特定の意図や規則性が一切なく、確率的に等しく選ばれる」(無作為・でたらめ)
・optional ⇒「強制ではなく、自分の意思で自由に選んで追加できる」(自由選択の・オプション)

 

例文で見るイメージの違い

arbitrary rule(独断的なルール)
⇒ ボスがその日の気分で勝手に決めたような、個人的な主観が混ざっていて理不尽さを感じるイメージ。

random order(ランダムな順番)
⇒ サイコロを振って出た目のように、人間の意図がまったく入っていない、完全にフラットな偶然のイメージ。

optional tour(オプショナルツアー)
⇒ やるかやらないかを自分の意思で選べる、ユーザーにとって利益のある自由な選択肢のイメージ。

 

”arbitrary”の類義語比較②:「独裁的な」を意味する単語”absolute/dogmatic”との違い

 
コダック
続いて、”arbitrary”の持つ「他人の意見を聞かない勝手な」というネガティブな意味の類義語についても、違いを押さえておきましょう!

 

 
コダック

「独裁的」と一言で言っても、ニュアンスが少しずつ異なります。

・arbitrary ⇒「一貫した基準がなく、その時の気分や主観で決める」(気まぐれで理不尽な)
・absolute ⇒「他に対抗できるものがなく、完全に制限がない」(絶対的な、完全なるパワー)
・dogmatic ⇒「特定の教義や自分の信念が絶対に正しいと決めつける」(独善的な、教条的な)

 

例文で見るイメージの違い

arbitrary arrest(不当な逮捕)
⇒ 明確な基準(罪状)がブレブレで、警察が気分や主観で捕まえるような理不尽なイメージ。

absolute monarchy(絶対君主制)
⇒ 王がすべての権力を握っており、比較対象やストッパーが存在しない圧倒的なパワーのイメージ。

dogmatic attitude(独断的な[押し付けがましい]態度)
⇒ 「これが絶対正しい思想だ!」と頑なに自分の意見やルールを譲らず、他人に押し付けるイメージ。

 

”arbitrary”の語源はラテン語「arbitrārius」 意味は「不確実な、仲裁人の決定による」

arbitrary 語源

単語をさらに深く記憶に定着させるために、語源についても確認していきましょう。

”arbitrary”の語源はラテン語の”arbitrārius(アルビトラーリウス)”です。

 

オンラインの有名英英辞典サイト「Dictionary.com」には、”arbitrary”の起源について下記の記載があります。

Origin of arbitrary
First recorded in 1400–50; late Middle English, from Latin arbitrārius “uncertain” (i.e., depending on an arbiter’s decision); see origin at arbiter, -ary

※参考・引用「Dictionary.com

 

”arbitrary”の歴史まとめ
●ラテン語「arbiter(物事の仲介に入る人、仲裁人)」

●ラテン語「arbitrārius(不確実な “uncertain”=すなわち、法律ではなく仲裁人の個人の決定に委ねられている状態)」

●15世紀前半(1400〜1450年頃)に、英語(late Middle English)の「arbitrary」として定着

 

 
コダック
Dictionary.comの詳しい解説にある通り、この言葉のコアはラテン語の「arbiter(仲裁人)」です!
ガチガチの法律で機械的に決めるのではなく、第三者である「仲裁人の胸先三寸に判断が委ねられている(depending on an arbiter’s decision)」ため、周りから見るとどう転ぶか分からない「不確実な(uncertain)」ものだったわけですね。このニュアンスが現在の「明確な客観的根拠がない、気まぐれな、任意の」という意味に直結しているのがよく分かります!

 

構成パーツで覚える”arbitrary” 「arbitr-」+「-ary」

ここからは構成パーツ(接頭辞・接尾辞など)の面から、芋づる式に英単語の語彙を増やす技を紹介します!

”arbitrary”の構成パーツは、さきほど紹介した通り「arbitr-(仲裁人・判断を下す人)」+「-ary(〜の性質の)」です。

 

① “arbitr-“は「仲裁人、判断を下す人」を意味するパーツ

”arbitr-”は「仲裁人、自分の意思で判断を下す人」を意味するパーツです。(ラテン語の arbiter に由来します)

 

 
コダック
例えば、名詞の”arbiter”は、そのまま(=「仲裁人、裁定者」)という意味を表します。

 

このパーツを覚えると、以下の関連語も一気に覚えることができますよ!

  • arbitrate(動詞:仲裁する、調停する)
  • arbitration(名詞:仲裁、調停)

 

② ”-ary”は「〜に関する、〜の性質の」を意味するパーツ

”-ary”は、名詞や形容詞の後ろにくっついて「〜に関する」「〜の性質を持つ」という形容詞(または場所や人を表す名詞)を作るパーツです。

 

 
コダック
例えば”ordinary”というお馴染みの単語は、「ordin(順序、いつもの決まり)」+「-ary(〜に関する)」のパーツで構成されており、いつもの順序通りの、並みの(=「普通の、平凡な」)を表しています。

 

その他にも、以下のような単語に ”-ary” が使われています。

  • voluntary(自発的な ※自分の自由な意思に関する)
  • necessary(必要な ※引き下がれない性質の)

 

 
コダック
💡ちなみに、”arbitrary” の副詞形は “arbitrarily”(独断で、恣意的に、任意に) です。こちらも長文読解やビジネスシーンでよく出てくるので、セットで頭に入れておきましょう!

 

 

”arbitrary”の意味と語源・覚え方のまとめ

最後に、”arbitrary”の意味と覚え方についてのまとめです。

● ”arbitrary”は「arbitr-(仲裁人)」+「-ary(〜の性質の)」のパーツで構成されている単語。
● コアイメージは「仲裁人の判断・胸先三寸に依存している」
● 決まった客観的ルールがなく、ジャッジする人の個人的な主観でその都度決定されるというコアを掴んでおけば、数学的な「任意の、ランダムに選んだ」という意味から、政治・ビジネス的な「独断的で理不尽な、勝手な」という意味まで、すべてブレずにスッキリ繋げて覚えられます。
● 仲間の英単語である「arbitrate(仲裁する)」や副詞の「arbitrarily(独断で)」と一緒にグループ化して覚えるのがおすすめです!

 

 
コダック
当サイトでは英語表現について、このように語源、語法・文法、覚え方の面から詳しく解説を行っています。
他の単語もぜひご確認いただければ幸いです!

【まとめ・各単語の覚え方】英単語の効率的な覚え方【語源と絡めて記憶力アップ】

 

参考文献
「南出康世(2014),ジーニアス英和辞典 第5版、大修館書店」
「Dictionary.com(https://www.dictionary.com/)」