ラテン語の「nota(印・マーク)」という語源から発展した単語です。
「心に印(マーク)をつける」がコアイメージで、“note“=「メモ、音符、紙幣」「注意する、指摘する、気づく」の意味を持ちますよ!
”note”の意味と使い方 コアイメージは「心に印(マーク)をつける」
”note(発音:nóut/ノート【名詞・動詞】)”は「メモ、音符、紙幣」「注意する、指摘する、気づく」の意味を持つ単語です。
語源であるラテン語の「nota(印・マーク)」に由来しており、「心に印(マーク)をつける」がコアイメージです。
そこから、頭や心の中にパッと印をつけるように意識を向けることで「注意する・気づく」ことや、言葉として相手に印を示すことで「指摘する」のが”note”なわけですね!
”note”は名詞としては日常の「ノート・メモ(take notes)」から、音楽の「音・音符(play a wrong note)」、さらにはイギリス英語などでよく使われる「紙幣(a 10-dollar note)」まで非常に幅広く使われます。
また、動詞としてもビジネスや論文などのフォーマルな文脈で「〜という点に注目(注意)してください(Please note that…)」のように非常によく使用されます。
このように”対象に明確な印をつけたり、印そのもの”という意味から、日常の書き物から音楽、金融、長文読解、そしてビジネスのコミュニケーションにいたるまで広く使用されます。
例文
【名詞としての使い方】
・He made a quick note of her phone number.
(彼は彼女の電話番号を素早く書き留めた[メモした]。)
・The pianist played a wrong note.
(そのピアニストは弾く音を間違えた[誤った音符を弾いた]。)
・He paid for the coffee with a 5-pound note.
(彼は5ポンド紙幣でコーヒーの代金を支払った。)【動詞としての使い方】
・Please note that the office will be closed tomorrow.
(明日はオフィスが閉まることにご留意[注意]ください。)
・The report noted that global temperatures are rising.
(その報告書は、地球の気温が上昇していると指摘していた。)※参考・例文引用「南出康世(2014),ジーニアス英和辞典 第5版、大修館書店」
”note”の関連語①:「メモ・書き留める」を意味する単語”memo / record”
例えば”memo”や”record”なども「メモ、記録」を意味する単語ですよ!
⇒「メモ・記録」の意味を持つ単語”memo / record”
イメージの違いとしては
note ⇒「忘れないための印」=備忘録、手短な書き込み
memo ⇒「社内の連絡事項」=組織内での簡易的な連絡文書
record ⇒「公式な記録」=後世や証拠として残すデータ
といった感じです!
● take notes during the lecture
「講義中に(忘れないように要点を)ノートをとる」
⇒ 自分のために情報を「印」として書き留めるイメージ
● send an internal memo
「社内連絡(通達)を送る」
⇒ ビジネスシーンで、組織内の人へ業務連絡を伝える公式な書類のイメージ
● keep a medical record
「カルテ[医療記録]を保存する」
⇒ 事実やデータを公式な証拠としてしっかりと残すイメージ
”note”の関連語②:「注意・注目」を意味する単語”notice / attention”
よく似た類義語があるので一緒に整理しておきましょう!
⇒「注意・注目」の意味を持つ単語”notice / attention”
それぞれの表現の違いとしては
note ⇒「意図的に心に留める」=意識して注意・留意を払う
notice ⇒「五感でパッと気づく」=自然と目や耳に入って気づく
attention ⇒「意識を集中させる」=興味や関心をぐっと向ける(名詞)
といったイメージです。
● It is important to note that…
「…という点に注意(留意)することが重要だ」
⇒ その事実を頭の中にしっかり「マーク」して意識しておくイメージ
● I noticed a change in his attitude.
「彼の態度の変化に(ハッと)気づいた」
⇒ 変化が目に入り、五感を通じて自然と認識するイメージ
● pay attention to the teacher
「先生に注意を向ける(集中して話を聞く)」
⇒ 自分の意識のベクトルを、対象にぐっと傾けるイメージ
”note”の文法・語法 絶対に外せない定番フレーズと文法解説

ここからは、実際の英語長文やリスニング、ビジネスシーンで日常茶飯事に出会う”note”の重要文法や定番フレーズを徹底解説します!
1. 動詞の最重要パターン! “note that…” と “It should be noted that…”
動詞の ”note” は、後ろに 「that + 主語 + 動詞(S + V)」 を伴って「〜ということに注意する、留意する」という意味で頻出します。ビジネスメールや取扱説明書などで「ここをあらかじめ知っておいてね!」と相手に注意を促すときの鉄板フレーズです。
また、これの受動態である “It should be noted that…” も論文やニュースで非常によく使われ、「〜という点は注目されるべきだ(〜という点に注意が必要だ)」という意味になります。
・Please note that prices are subject to change without notice.
(価格は予告なく変更される場合がありますのでご注意ください。)
・It should be noted that this rule applies only to new members.
(このルールは新規会員にのみ適用されるという点に留意すべきです。)
2. 名詞の超定番フレーズ! “take notes” の「s」の秘密
学校の授業やビジネスの会議で「ノートをとる」と言うとき、英語では “take notes” と表現します。ここでポイントなのが、常に複数形の「s」がつくという点です!
私たちが普段使う冊子としての「ノート」は “notebook” ですが、ここでの “note” は「書き留めた個々のメモ(=印)」を指します。話を聞きながらいくつかの要点をバラバラと書き留めていくため、自然と複数形(notes)になるわけですね。もし “take a note” と単数形にすると、「(1枚の)短い伝言やメモを1つだけ残す」というニュアンスになります。
・Students were taking notes during the lecture.
(学生たちは講義中にノートをとっていた。)
・I will take a quick note of your email address.
(あなたのメールアドレスをサッと1つメモしておきますね。)
3. 形容詞的な重要フレーズ! “of note”(注目すべき・高名な)
名詞の “note” には「注目、著名」という意味もあります。前置詞の “of” と組み合わさって “of note” という塊になると、後ろから前の名詞を修飾して「注目すべき」「有名な、優れた」という意味の形容詞のようになります。 “notable” や “famous” と似た使い方ができる、少し上品でフォーマルな表現です。
・There is nothing of note in today’s newspaper.
(今日の新聞には注目すべき記事は何もありません。)
・She is a scientist of note.
(彼女は著名な(名のある)科学者です。)
”note”の語源はラテン語「nota(目印)」!実は「know(知る)」とも親戚関係?

ここからは”note”の語源について、さらに深く掘り下げていきましょう。
すでに触れた通り、”note”の語源はラテン語の「nota(目印・サイン)」です。
さらに歴史をさかのぼると、この「nota」はラテン語の動詞「noscere(知る、認識する)」に由来しているとされています。
実はこの「noscere」、私たちがよく知っている基本的な英単語「know(知る)」と同じ語源(印欧祖語の *gno-)から枝分かれした言葉なのです。
つまり、「後でしっかり『知る(認識する)』ために、ポンと『目印』をつける」というのが、”note”という単語が生まれた根源的な理由と言えます。
オンラインの英英辞典サイト「Dictionary.com」には”note”の起源について、下記の記載があります。
Origin
First recorded in 1175–1225; (for the noun) Middle English, from Old French, from Medieval Latin nota “sign for musical tone,” in Latin: “mark, sign, lettering”; verb derivative of the noun日本語訳:1175〜1225年に初めて記録された。(名詞は)中英語、古期フランス語、そして中世ラテン語のnota(音楽のトーンの記号)に由来し、ラテン語本来の語源としては「目印、サイン、文字」を意味する。動詞は名詞から派生したものである。
※参考・引用「Dictionary.com」
この記載内容を見ると、”note”がどのような変遷をたどって現代の英語になったのかがよく分かりますね。
● 古代:ラテン語「nota(目印、サイン、文字)」
⇒ルーツを辿ると「know(知る)」と同じ!「知るための目印」が本来の姿
↓
● 中世:中世ラテン語「nota(音符・音楽の記号)」
⇒ここで「音の目印=音符」としての意味が加わる
↓
● 発展:古期フランス語を経由し、中英語の「note」として定着
⇒「印」から転じて、紙幣やメモ、さらには「注意・注目すること」へ意味が拡大
「note」と「know」が歴史的に繋がっていると知ると、「対象を認識する(知る)」という”note”のもう一つの本質がぐっと理解しやすくなりますよ!
構成パーツ(派生語)で覚える”note” 「nota(印)」の仲間たち

ここからは語源である「印(マーク)」の面から、”note”の仲間(派生語)について覚えていきましょう。
”note”という単語そのものが語源のコアであるため、この「印」というパーツを知っていると、他の英単語の意味も一発で繋がって覚えられるようになります!
つぎから「印」のパーツを持つ単語を紹介していきます。
”notebook”は「印・マークを書き留める本」
まずは一番身近な単語から見ていきましょう。
文字や印を書き留めるための本(=「ノート、手帳」)を表しているわけですね!
”notable”は「印をつける価値がある=注目すべき」を意味する単語
続いては、TOEICなどでもよく見かける”notable”という単語です。こちらは「注目すべき、顕著な、有名な」という意味を持ちます。
わざわざカレンダーやノートに特別な印をつけておく価値があるほど素晴らしい(=「注目すべき、有名な」)というニュアンスに繋がります。
”notice”と”notify”:「印」に気づくこと、知らせること
日常会話でもよく使う「notice」や「notify」も、「印」の語源から派生した言葉です。
notice(気づく、通知)
対象についている「印(not)」に、ハッと目がいく(ice)ことから、「気づく」「知らせ(通知)」を意味します。
notify(通知する、知らせる)
「not(印)」+「-ify(〜化する・〜にする)」で構成され、相手の頭の中に印を作る(=気づかせる)ことから「通知する」という意味になります。
”connote”と”denote”:裏の意味を持たせるか、はっきりと示すか
少し難易度が上がりますが、大学受験や論文などで登場する「connote」と「denote」も、パーツに分ければ丸暗記の必要がなくなります。
connote(暗に意味する、含蓄する)
「con-(共に・一緒に)」+「note(印をつける)」で構成されています。表面上の言葉と「一緒に、別の印もつけておく」ことから、裏のメッセージを含ませる=「暗に意味する」となります。
denote(明示する、意味する)
「de-(完全に・下へ)」+「note(印をつける)」で構成されています。対象に「ハッキリと完全に印をつける」ことから、直接的に何かを指し示す=「(明確に)意味する、示す」となります。
その他の「nota(印)」を語源に持つ単語たち
その他の”印(マーク)”のパーツから発展した単語についても、まとめて紹介しておきます!
notion(概念、考え、観念)
頭や心の中に刻み込まれた「印」から転じて、自分の中にある「考え」や「概念」を指します。
notoriety(悪評、悪名高いこと)
社会の中で、良くない意味での「印」をつけられて広く知れ渡ってしまっている状態=「悪名」を表します。(形容詞形は notorious:悪名高い)
annotate(注釈をつける)
「an-(〜へ)」+「not(印)」+「-ate(〜する)」で、テキストなどに向かって印(メモ)をつける=「注釈をつける」という意味になります。
”note”の意味と語源・覚え方のまとめ

以下、”note”の意味と覚え方についてのまとめです。
⇒コアイメージは「心に印(マーク)をつける」
⇒”note”=「メモ、音符、紙幣」「注意する、指摘する」の意味
●語法・文法のポイント ⇒動詞では「note that…(〜に注意する)」、名詞では「take notes(ノートをとる)」の形が頻出!
●派生語のポイント ⇒「notable(注目すべき)」「notice(気づく)」などもすべて「印」のイメージで繋がる!
他の単語もぜひご確認いただければ幸いです!
