ゲルマン共通語の「hūs(覆う・隠す)」という古いパーツから成り立っている単語です。
「安全に包み込んで覆う」がコアイメージで、“house“=「家・住宅」「(人や物を)収容する・保管する」の意味を持ちますよ!
”house”の意味と使い方 コアイメージは「安全に包み込んで覆う」
”house(発音:【名詞】háus/ハウス、【動詞】háuz/ハウズ)”は「家、住宅」「(建物の中に)収容する・保管する」の意味を持つ単語です。
古い言葉の「hūs(覆う・隠す・保護する)」のパーツからできており、「安全に包み込んで覆う」がコアイメージです。
人や大切な物を中に安全に(=「保管する」)場所=”house”なわけですね!
”house”で表現するものは、「物理的な建造物そのもの」を指すことが多いです。
逆に、家族が暮らす温かい場所や、愛着のある空間、あるいは故郷のような「我が家」という抽象的なニュアンスは後述する”home”を使用します。
例文
・They are building a new house down the street.
(彼らはこの通りの先に新しい家を建てている。)・The museum houses a collection of rare paintings.
(その美術館は希少な絵画のコレクションを収容[展示・保管]している。)※参考・例文引用「南出康世(2014),ジーニアス英和辞典 第5版、大修館書店」
【重要文法】動詞の”house”は発音が濁る点に注意!

”house”を動詞(収容する・保管する)として使う際、一番間違えやすいのが「発音」です。
名詞の時は「ハウス(háus)」と濁りませんが、動詞の時は「ハウズ(háuz)」と濁る点に注意しましょう。
● keep house
「家事をする、家を切り盛りする」
(例文:She kept house for her grandfather. / 彼女は祖父のために家事をした。)
● full house
「満員、大入り」
(例文:We played to a full house. / 私たちは満員のお客の前で演奏した。)
”house”の関連語①:「家・住まい」を意味する単語”home/residence”

例えば”home”や”residence”なども「家、住まい」を意味する単語ですよ!
⇒「家・住まい」の意味を持つ単語”home / residence”
イメージの違いとしては
house ⇒「物理的な建造物」=一戸建てやアパートの建物そのもの
home ⇒「精神的な安らぎの場」=家族と過ごす我が家、故郷
residence ⇒「公式・法的な居住地」=大邸宅、または住民票がある場所
といった感じです!
それぞれのイメージを実際の表現を見ながら確認してみましょう!
● buy a house
「(不動産としての一戸建ての)家を買う」
⇒ 物体としての「建物」そのものに焦点を当てているイメージ
● feel at home
「(自分の家にいる時のように)くつろぐ」
⇒ 精神的な安心感や「アットホーム」な心地よさに焦点を当てるイメージ。物理的な家でなくても使えます。
● the Prime Minister’s official residence
「総理大臣公邸」
⇒ 公的な身分の人が住む、公式で格式高い居住スペースのイメージ
”house”の関連語②:「(物を)しまう・集める」を意味する動詞”store/contain”

類義語があるので覚えてしまいましょう!
⇒「収容・保管する」の意味を持つ単語”store / contain”
それぞれの表現の違いとしては
house ⇒「建物の内部に大切に収める」=(美術品や人を)保護しつつ収容する
store ⇒「将来のために蓄えておく」=倉庫などに保管・貯蔵する
contain ⇒「枠の中に包み込んで含んでいる」=(成分や内容物が)入っている
といったイメージです。
● The library houses thousands of old books.
「その図書館には何千冊もの古書が収蔵されている」
⇒ 建物が古書を大切に守る「安全な器」として機能しているイメージ
● store data on a hard drive
「ハードドライブにデータを保存する」
⇒ あとで使うために、特定の場所にキープして溜めておくイメージ
● This orange contains a lot of vitamin C.
「このオレンジには多くのビタミンCが含まれている」
⇒ 物体の内部に成分として物理的に内包されているイメージ
”house”の語源はゲルマン祖語 意味は「覆うもの、隠す場所」

”house”の語源についても、確認していきましょう。
”house”の語源は古いゲルマン共通の言葉である「hūs」”です。
オンラインの英英辞典サイト「Dictionary.com」には”house”の起源について、下記の記載があります。
Origin of house
First recorded before 900; Middle English noun h(o)us, hous(s)e, Old English hūs; cognate with Dutch huis, Low German huus, Old Norse hūs, German Haus, Gothic -hūs (in gudhūs “temple”); the verb is derivative of the noun日本語訳:900年より前に初めて記録された。中英語の名詞 h(o)us, hous(s)e、古英語の hūs から。オランダ語の huis、低地ドイツ語の huus、古ノルド語の hūs、ドイツ語の Haus、ゴート語の -hūs(gudhūs =「神殿」において)と同系である。動詞は名詞から派生したものである。
※参考・引用「Dictionary.com」
この記載内容からみるに、”house”は非常に歴史が古く、英語以外の多くのヨーロッパ言語(ドイツ語のHausやオランダ語のhuisなど)とも深く根っこが繋がっている模様です。
● 900年以前の古英語期の記録:hūs(隠す、覆うという概念の建物)
↓
● 中英語期:h(o)us や hous(s)e へと綴りが徐々に変化
↓
● 現代英語:物理的な建物を指す名詞の house、さらに「内部に安全に収容する」という意味の動詞へ発展
ちなみにゴート語の古い例にある「gudhūs」は、「神(gud)を覆い奉る場所」=「神殿」という意味を持っています。やはり根底には「すっぽりと覆って大切に守る」という共通の強いイメージがありますね!
構成パーツで覚える”house” 「hūs」という1つのベースパーツ

ここからは構成パーツの面から”house”について覚えていきましょう。
”house”はプレフィックス(接頭辞)などで細かく分かれる単語ではなく、「hūs」という「覆うもの・隠し守る場所」を表すひとつのコアパーツから成り立っています。
つぎにこのパーツが現代の他の単語にどのように繋がっているか紹介していきます。
“hūs(hus)”は「覆い隠して守る」を意味するパーツ
”hūs”は「外から見えないように覆う、中に匿って守る」を意味するパーツです。
もともとは「家を維持して管理する人(家長)」を表しています。
その他に housing(住宅供給・建物の枠)や、housewife(主婦)、greenhouse(温室)等も”house(hūs)”のパーツを使用する代表的な単語です。
”house”の意味と語源・覚え方のまとめ

以下、”house”の意味と覚え方についてのまとめです。
●”house”は「hūs(覆う・隠す)」という安全に包み込むパーツがベースになっている単語。
⇒コアイメージは「安全に包み込んで覆う」。
⇒”house”=「家・住宅(名詞)」「(建物内に)収容する・保管する(動詞)」の意味。
【語法・文法の超重要ポイント】
● 精神的なつながりを示す “home” とは明確に区別して使いましょう。
● 動詞の時は単に置くだけでなく「保護・保管を兼ねて内部に収める」というニュアンスになります。
● 動詞で使う場合は「ハウズ(háuz)」と濁る点に注意!
他の単語もぜひご確認いただければ幸いです!
