「equi-(同じ)」+「val-(価値がある)」+「-ent(〜の性質の)」の3パーツで構成されている単語です。
「天秤が釣り合っている状態」がコアイメージで、“equivalent”=「同等の」「相当するもの」の意味を持ちますよ!
”equivalent”の意味と使い方 コアイメージは「天秤が完全に釣り合っている状態」
”equivalent(発音:ikwívələnt/イクィヴァレント【形容詞・名詞】)”は「同等の、等価の」「相当するもの、同等品」の意味を持つ単語です。
「equi-(同じ)」+「val-(価値がある)」+「-ent(〜の性質の)」の3パーツで構成されている単語で、「天秤が釣り合っている状態」がコアイメージです。
見た目の形は違っても、中身の価値や効果が「同等である」のが”equivalent”なわけですね!

”equivalent”は、ビジネスの取引や数字の比較、あるいは「日本語のこの表現は、英語のこれに相当する」という風に、異なる2つのものの価値を比べるときに非常に広く使われます。
この単語は「形容詞」としても「名詞」としても使える便利な単語ですので、それぞれの使い方を例文と一緒に見ていきましょう!
1. 形容詞としての使い方:「同等の」「〜に相当する」
名詞の前に置いて「同等の〇〇」と言ったり、動詞の後ろに続けて「〜と同等だ」と言いたいときに使います。形や名前は違っても、中身の価値や効果が同じであることを表します。
形容詞の例文
・Eight kilometers is equivalent to about five miles.
(8キロメートルは約5マイルに匹敵する[同等である]。)
・The two companies offered products of equivalent quality.
(その2社は、同等の品質の製品を提供した。)
・They offer a discount equivalent to 10% of the purchase price.
(彼らは購入価格の10%に相当する割引を提供している。)
2. 名詞としての使い方:「相当するもの」「同等品」
「〜に代わるもの」「〜と同じ価値を持つもの」そのものを指す名詞としても使われます。異文化の言葉や、異なる制度を比較するときによく登場する使い方です。
名詞の例文
・Is there a Japanese equivalent for this English idiom?
(この英語の慣用句に相当する日本語[同等表現]はありますか。)
・The university degree is the equivalent of four years of study.
(その大学の学位は、4年間の就学に相当するものである。)
・This tofu can be used as a vegan equivalent to cheese.
(この豆腐は、チーズに相当するヴィーガン向け代替品として使用できる。)
”equivalent”の文法・語法と注意すべきポイント

1. 最重要! ”be equivalent to ~” の後ろは「名詞・動名詞」
「AはBと同等だ」「AはBに等しい」と言いたいとき、**”A is equivalent to B”** という形でよく使います。
ここで絶対に注意したいのが、この **“to” は不定詞ではなく「前置詞」** だということです。後ろに動詞の原形を置いてしまうミスが非常に多いですが、正しくは **「名詞」か「動名詞(-ing)」** を置かなければなりません。
✖ His silence is equivalent to refuse.
◯ His silence is equivalent to refusal.(彼の沈黙は拒絶と同等だ。※名詞)
◯ Changing the plan now is equivalent to giving up.(今計画を変更することは、諦めることと同じだ。※動名詞)
2. 名詞で使うときの定番パターン: ”the equivalent of ~”
名詞として「〜に相当するもの」と言うとき、もっともよく使われるのが **“the equivalent of ~”** という形です。「〜の同等品」「〜と同じ価値の塊」という意味合いになり、日常会話からニュースまで頻出します。
・He eats the equivalent of three meals in one sitting.
(彼は一度に3食分に相当する量を食べる。)
・She earned the equivalent of a year’s salary in a month.
(彼女は1ヶ月で1年分の給与に相当する額を稼いだ。)
”equivalent”の類義語比較:「同じ・同一」を意味する単語”equal/identical”との違い

例えば”equal”や”identical”なども「同じ、等しい」と訳される単語ですが、ニュアンスには大きな違いがありますよ!
⇒「同じ・同等」の意味を持つ単語”equal/identical”
イメージの違いとしては、以下のように整理すると一発で分かります!
equivalent⇒「形や見た目は別モノだけど、価値や意味、効果が「同等・等価」である」=(価値や意味が)同等の
equal⇒「数量、大きさ、比率、権利などが、数式(=)で結べるくらい「全く同じ」である」=(数量や権利が)等しい
identical⇒「一卵性双生児のように、見た目も中身も区別がつかないほど「完全に同一」である」=(すべてが)同一の
といった感じです!
それぞれのイメージを、実際のシチュエーションを見ながら確認してみましょう!
●an equivalent qualifications
「(国や試験制度は違えど、能力レベルとして)同等の資格」
⇒ 試験の名前は違っても、社会的な価値やスキルが釣り合っているイメージ
●cut a cake into equal pieces
「ケーキを(大きさや重さが均等になるように)同じサイズに切り分ける」
⇒ 体積や質量、数値をきっちりイコール(=)にするイメージ
●The two cars are identical.
「その2台の車は(車種も色も傷の位置まで)完全に同一だ」
⇒ クローンやコピーのように、見分けが一切つかないイメージ
”equivalent”の語源は後期ラテン語「aequivalēns」 意味は「同等の力や価値を持つ」

”equivalent”の語源について、さらに深く掘り下げて確認していきましょう。
”equivalent”の直接の語源は、後期ラテン語の「aequivalēre(同等の力を持つ・同じ価値がある)」の現在分詞である「aequivalēns」です。
オンラインの英英辞典サイト「Dictionary.com」には”equivalent”の起源について、下記の記載があります。
Origin of equivalent
First recorded in 1425–75; late Middle English, from Late Latin aequivalent- (stem of aequivalēns ), present participle of aequivalēre. See equi-, -valent日本語訳:1425〜75年の間に初めて記録された。後期中英語、後期ラテン語の aequivalent-(aequivalēns の語幹)から、aequivalēre の現在分詞。equi-, -valent を参照。
※参考・引用「Dictionary.com」
この記載内容からみるに、”equivalent”は15世紀(中世後期)のイギリスにおいて英語に定着したことが分かります。当時のヨーロッパでは商業や法律、科学の分野でラテン語が共通言語として使われており、異なるものの価値や効力を正確に比較する概念として、このラテン語がそのまま英語に取り入れられたと考えられます。
ラテン語:aequus(等しい、平らな) + valēre(力がある、価値がある、健康である)
↓
後期ラテン語:aequivalēre(同じ価値がある・同等の力を持つ)
↓
1400年代後半:後期中英語の「equivalent(天秤が釣り合うように同じ価値を持つ)」として定着
もともとラテン語の「valēre」には「力がある」「健康である」といった意味がありました。そこから「等しい力を持つ」=「重さや効力が釣り合う」というニュアンスが生まれ、現在の英語にもしっかりと受け継がれているんです。
構成パーツで覚える”equivalent” 「equi-」+「val-」+「-ent」

ここからは構成パーツの面から”equivalent”について深く掘り下げていきましょう!
”equivalent”の構成パーツは「equi-(同じ)」+「val-(価値がある)」+「-ent(〜の性質を持つもの)」の3つに分けられます。
それぞれのパーツが持つ意味を知ることで、他の単語を覚える時にも応用が利くようになりますよ。次から各パーツについて詳しく解説していきますね。
1. “equi-” は「同じ、均等」を意味するパーツ
”equi-”は、ラテン語の「aequus(平らな、等しい)」から来ており、「同じ(equal)」や「均等」を意味する接頭辞(単語の頭につくパーツ)です。
「赤道」を表しています。
その他にも、equilibrium(equi-[同じ]+ libr-[天秤・バランス]=均衡、釣り合い)なども”equi-”を使用する代表的な単語です。どれも「等しい状態」というイメージが共通していますね。
2. ”val-” は「価値、力、強さ」を意味するパーツ
”val-”は、ラテン語の「valere(強い、価値がある)」に由来し、「価値(value)」や「力・強さ」を意味する語根(単語の核となるパーツ)です。
例えば”valid”という単語は「val-(力がある)」+「-id(〜の状態)」のパーツで構成されており、法的な力や論理的な正しさを持っている状態=「有効な、妥当な」を表しています。
その他の”val-”を使用する単語についても見てみましょう。日常的に使う単語にもたくさん隠れていますよ!
・evaluate(e-[外に・引き出す]+ val-[価値]+ -ate[動詞化]=ものの価値を外に引っ張り出して評価する=「評価する、査定する」)
・valuable(val-[価値]+ -able[〜できる]=価値を生み出すことができる=「高価な、貴重な」)
3. ”-ent” は「〜の性質を持つ」を表すパーツ
”-ent”は、単語のお尻にくっついて形容詞(〜の性質を持つ、〜な状態の)や名詞(〜するもの、〜する人)を作る接尾辞です。
※元の単語のスペルによっては”-ant”になることもあります。
「equi-(同じ)+ val-(価値)+ -ent(〜の性質を持つ)」
=「同じ価値の性質を持つ(形容詞)」「同じ価値を持つもの(名詞)」
というように、見事に”equivalent”の意味が完成します!
ちなみに”-ent / -ant”を使った他の単語には、以下のようなものがあります。これらもパーツの組み合わせで成り立っているんですよ。
・student(study[学ぶ]+ -ent[〜する人]=学生)
・important(import[中に運ぶ・意味する]+ -ant[〜の性質]=重要な)
”equivalent”の意味と語源・覚え方のまとめ
以下、”equivalent”の意味と覚え方についてのまとめです。
⇒コアイメージは「天秤が完全に釣り合っている状態(形が違えど価値が同じ)」
⇒”equivalent”=「同等の」「相当するもの」の意味
●語法・文法のポイント ⇒「be equivalent to ~」の to は前置詞なので、後ろには動詞の原形ではなく【名詞】や【動名詞(-ing)】を置く。
他の単語もぜひご確認いただければ幸いです!