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【語源も分かって、忘れない】英単語「enhance」の意味と使い方・覚え方・文法解説【en-(〜にする)+hance(高くする)=さらに高く引き上げる】

 

 
コダック
今日の英語表現は”enhance”

「en-(〜にする、〜の状態にする)」+「hance(高い、高くする)」の2パーツで構成されている単語です。

さらに高く引き上げるがコアイメージで、“enhance“=「(価値や質などを)高める」「(魅力などを)増す」の意味を持ちますよ!

 

”enhance”の意味と使い方 コアイメージは「さらに高く引き上げる」

 

”enhance(発音:ɪnhˈæns/インハンス)”は「(価値や質などを)高める」「(魅力などを)増す」という意味を持つ動詞です。

コアとなるイメージは、ズバリ「すでにあるものの良さを、さらに高いレベルへと引き上げる」こと!

 

 
コダック
ゼロやマイナスの状態のものを良くするのではなく、
「もともと良いもの(プラス)」にさらに磨きをかけて「もっと良いもの(大プラス)」にするのが、この単語の基本的なイメージなんです!

 

 
なるほど!「もともと良いもの」をさらに良くするか…
 
コダック
例えば、美味しい料理にスパイスを足して風味を「引き立てる」時などもそうですね!
既にある程度良い状態の料理にスパイスをかけて「さらに高める」わけです。

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”enhance”の後ろには「質(quality)」「価値(value)」「魅力(beauty)」「評判(reputation)」といった、目に見えない抽象的な「良い性質」を表す言葉がよくやってきます。

例文

The new lighting really enhances the beauty of the room.
(新しい照明が、その部屋の美しさをさらに引き立てている。)

※参考・例文引用南出康世(2014),ジーニアス英和辞典 第5版、大修館書店

 

”enhance”の関連語①:「良くする・増やす」を意味する単語”improve / increase”との違い

 
コダック
”enhance”のニュアンスをより深く理解するために、学校でも習う定番の関連語「improve」や「increase」との違いも一緒に整理しておきましょう!

 

”enhance”の類義語・関連語
⇒「良くする・高める・増やす」を意味する単語”improve / increase”

 

 
コダック

それぞれのイメージの違いを一言で表すとこんな感じです!

enhance ⇒「すでにある良いものをさらに高める」=価値・魅力の向上
improve ⇒「悪い状態や不十分な状態を良くする」=問題の改善・改良
increase ⇒「数量や程度などを物理的に増やす」=量的な増加

 
どれも日本語だと「あげる・よくする」って訳せちゃうから、使い分けが大事なんだね。
 
コダック
そうなんです!ビジネスでもよくある「システムの性能を良くする」というシチュエーションを例に、ニュアンスの違いを比べてみましょう!

 

例文で見る!”enhance / improve / increase”の使い分け

●We want to enhance the system.
「システムを(新機能などを追加してさらに使いやすく)バージョンアップさせたい」
【プラスをさらにプラスにする】すでに正常稼働しているものの価値をさらに高めるイメージ

●We want to improve the system.
「システムを(バグを直したり、使いにくい点を修正して)改善したい」
【マイナスやゼロをプラスにする】欠点や不満のある状態をより良い状態にするイメージ

●We want to increase the system capacity.
「システムの(サーバーやメモリなどの)容量を増やしたい」
【数や量を物理的に大きくする】数値的なキャパシティそのものを大きくするイメージ

 

”enhance”の関連語②:「押し上げる・高める」を意味する単語”boost / elevate”との違い

 
コダック
さらに、”enhance”と同じように「上に引き上げる」というニュアンスを持つ強力な類義語、「boost」と「elevate」についても押さえておきましょう!

 

”enhance”の類義語・関連語
⇒「引き上げる」の意味を持つ単語”boost / elevate”

 

 
コダック

こちらの3つは「引き上げ方」にそれぞれ特徴があります!

enhance ⇒「質や魅力をじわじわと引き立てる」=価値の底上げ
boost ⇒「下から一気に、力強く押し上げる」=急増・どんと後押し
elevate ⇒「地位やレベルを一段上の段階へ引き上げる」=上の階層への昇格

 

 
コダック
こちらも「気分や評価を上げる」という同じシチュエーションの例文で、それぞれの動詞が持つ「動きのイメージ」を掴んでみてください!

 

例文で見る!”enhance / boost / elevate”のイメージの違い

●The music enhanced my mood.
「音楽が私の気分を(心地よく)高めてくれた」
全体の雰囲気をじんわりと良くし、彩りを添えるイメージ

●The good news boosted my mood.
「その良い知らせが私の気分を一気に盛り上げてくれた」
エネルギーを注入して、ロケットのようにグンと跳ね上げるイメージ

●Her speech elevated the meeting to a new level.
「彼女のスピーチが会議の質を一段上のレベルに引き上げた」
エレベーター(elevator)のように、上の階層・ステージへ持ち上げるイメージ

 

”enhance”の語法・文法の注意点:目的語にくる言葉と文型

 
コダック
“enhance”を使う上で、押さえておきたい文法・語法のポイントが2つあります!

①基本的には「他動詞」として使われ、後ろに目的語(名詞)を伴うこと
②目的語には「すでに価値がある抽象的な名詞」が来ること、ですね!

 

“enhance”は「〜を高める」という性質の単語なので、基本的には後ろに直接名詞(目的語)を置く第3文型(S+V+O)の形で使われます。

また、先述した通り、目的語には「能力(ability)」「スキル(skills)」「風味(flavor)」といった、磨けばさらに良くなるポジティブな抽象名詞が相性抜群です。

 

例文

This training program is designed to enhance your leadership skills.
(この研修プログラムは、あなたのリーダーシップ能力をさらに高めるために設計されています。)

The chef added fresh herbs to enhance the flavor of the soup.
(シェフはスープの風味を引き立てるために、新鮮なハーブを加えた。)

Using a high-quality monitor can greatly enhance your gaming experience.
(高品質なモニターを使用することで、ゲーム体験を大幅に向上させることができます。)

 

”enhance”の語源はaltus(高い) 意味は「高く引き上げる」

”enhance”をさらに深く理解するために、その歴史(語源)についても確認していきましょう。

”enhance”の究極の語源は、ラテン語で「高い」を意味する「altus(アルトゥス)」にあります。

 

オンラインの英英辞典サイト「Dictionary.com」には”enhance”の起源について、下記の記載があります。

Origin of enhance
First recorded in 1325–75; Middle English enhauncen, from Anglo-French enhauncer, apparently for Old French enhaucer, equivalent to en- en- 1 + haucer “to raise” ( French hausser ) from the unattested Vulgar Latin altiāre (derivative of Latin altus “high,” with h-, from Germanic; see haughty), though -n- is unexplained

日本語訳:1325〜75年に初めて記録された。中英語のenhauncen、アングロ・フレンチ語のenhauncerに由来し、古フランス語のenhaucerからきている。これは接頭辞の「en-(〜にする)」と「haucer(高くする:フランス語のhausser)」に等しい。「haucer」は俗ラテン語のaltiāre(ラテン語で「高い」を意味するaltusの派生語)に由来する。※なお-n-の挿入については説明されていない。

※参考・引用「Dictionary.com

 

 
コダック
ちょっと複雑な歴史が書かれていますが、要するにこういうことです!

もともとラテン語にあった「altus(高い)」という言葉が、フランス語(古フランス語)に移ったときに「haucer(高くする)」という形に形を変えました。このときに頭に「h」の音がくっついたと言われています。

そこに「〜にする」という意味の接頭辞「en-」が合体し、長い年月をかけて英語の”enhance”へと進化していったわけですね!

 

”enhance”の語源(起源~発祥まで)
ラテン語の「altus」(高い)
↓(フランス語圏に移動して「h」がつき、形が変わる)
古フランス語の「haucer」(高くする)+「en-」(〜にする)
↓(さらにイギリスへ渡り、少しずつ発音が変化)
中英語を経て現在の「enhance」(さらに高く引き上げる)へ

 

 
コダック
「ラテン語の altus が、なぜ英語で hance になるの?」と疑問に思うかもしれませんが、フランス語を経由したことで劇的なイメチェンを遂げたからなんです。

ちなみに、この親戚関係を知っていると、英語の語彙力が一気に爆発します!
例えば、飛行機の「高度」を意味する”altitude”や、神様のために作られた「祭壇(周囲より高い場所)」を意味する”altar”、そして地位や身分を「高める、称賛する」という意味の”exalt”などは、すべてこのラテン語「altus(高い)」の血を引いている仲間たちなんですよ!

 

一見すると全く違う単語のように見えますが、歴史を巻き戻すとすべて「高い(altus)」という同じ根っこにたどり着きます。

「ただの記号」として暗記しようとすると大変な英単語も、このように「高い状態にする=enhance」という語源のストーリーを知ることで、ぐっと記憶に定着しやすくなりますね。

 

構成パーツで覚える”enhance” 「en-」+「hance」

ここからは構成パーツの面から”enhance”についてさらに深掘りしていきましょう!
単語を丸暗記するのではなく、パーツごとの役割を理解することで、初めて出会う単語でも意味を推測できる応用力が身につきますよ。

”enhance”の構成パーツは、動詞化の接頭辞である「en-(〜にする)」と、ラテン語の「高い」に由来する「hance(高い、高くする)」の2つのパーツに分解できます。

 

それでは、それぞれのパーツが持つ詳しい役割と、同じパーツを持つ仲間たちの単語を詳しくチェックしていきましょう!

 

“en-“は「〜にする、〜の状態にする」を意味するパーツ

”en-”は、名詞や形容詞の頭にくっつくことで、「〜にする」「〜の状態にする」「〜の中に入れる」という性質の動詞に変身させる非常に強力なパーツ(接頭辞)です。

 

 
コダック
例えば、私たちがよく知っている簡単な単語に”en-”がつくだけで、次のような重要な動詞が作られているんですよ!

enrich : en-(〜にする) + rich(豊かな) ⇒ 豊かな状態にする(=「豊かにする、質を高める」
enable : en-(〜にする) + able(できる) ⇒ できる状態にする(=「可能にする」)
encourage : en-(〜の中にいれる) + courage(勇気) ⇒ 心の中に勇気を注入する(=「勇気づける、励ます」)

 

このように、「後ろに続く言葉の状態へと変化させる・導く」のが”en-”の基本イメージです。

今回の”enhance”であれば、「hance(高い状態)」へ変化させる、つまり「より高い状態にする」という意味構造になっているわけですね。

他にも、enlarge(largeにする=拡大する)や、ensure(sureにする=確実にする)なども、まったく同じ仕組みで成り立っています。

 

”hance”は「高い、高くする」を意味するパーツ

”hance”は、前述の語源の章でも触れた通り、ラテン語のaltus(高い)に由来するパーツです。フランス語を経由する中で「hance」という形に変化しましたが、英語の中には「alt」という元の形を残した関連語もたくさん存在します。

 

 
コダック
「高い」というイメージが、どのように他の単語に繋がっているのか具体例を見てみましょう!

例えば”altitude”という単語は、「altus(高い)」+「-ude(状態を表す名詞の接尾辞)」のパーツで構成されています。
物理的に「高い状態そのもの」を指すため、「高度、海抜、標高」という意味を表すわけですね!

 

このように、「高さ」や「上方向への動き」に関連する単語には、この語源のパーツが隠れています。他にも以下のような、イメージで繋がる面白い関連語がありますよ。

 

  • altar(祭壇):神聖な神へ供物を捧げるための、周囲より「一段と高くなった場所・壇」が由来です。
  • exalt(高める、褒めそやす):ex-(外に、上に)+ altus(高くする)が組み合わさり、人や地位を「上の高い位置へと引き上げる」「大いに称賛する」という意味になります。

 

これらをすべて「高い」という一つのコアイメージで繋げてあげると、単語のニュアンスがすんなり頭に入り、圧倒的に忘れにくくなります!

 

”enhance”の意味と語源・覚え方のまとめ

以下、”enhance”の意味と覚え方についてのまとめです。

●”enhance”は「en-(〜にする)」+「hance(高くする)」の2パーツで構成されている単語
⇒コアイメージは「さらに高く引き上げる」
⇒”enhance”=「(価値や質を)高める」「(魅力を)増す」の意味
●語法・文法のポイント ⇒対象となるのは質や魅力など「目に見えない抽象的なもの」。improve(マイナスから改善する)やincrease(数を増やす)との違いを押さえる。
 
 
コダック
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他の単語もぜひご確認いただければ幸いです!

【まとめ・各単語の覚え方】英単語の効率的な覚え方【語源と絡めて記憶力アップ】

参考文献
「南出康世(2014),ジーニアス英和辞典 第5版、大修館書店」
「Dictionary.com(https://www.dictionary.com/)」