【語源も分かる】英単語「cry」の意味と使い方・重要文法・類義語(weep/shout等)との違いを徹底解説!

 
コダック
今日の英語表現は”cry”

日常会話でも超頻出の単語ですが、実は「ただ泣く」だけではない、深いニュアンスと面白い語源があるんです!

「大声で叫んで公に訴える」がコアイメージで、ここから“cry”=「(涙を流して)泣く」「大声で叫ぶ・訴える」という意味が派生しています。詳しく解説していきますね!

 

”cry”の意味とコアイメージ:本質は「大声で叫んで公に訴える」

 

”cry(発音:krái/クライ【動詞・名詞】)”は、主に「(声を出して)泣く」「大声で叫ぶ・訴える」という意味を持つ単語です。

単語の本質であるコアイメージは、語源にまで遡ると「大声で叫んで公に訴える」となります。

 

 
コダック
ただ悲しくて静かに涙をポロポロ流すというよりは、もともとは感情や不満が高ぶって「わあわあ大声をあげる」ことがこの単語の核(コア)なんです。

そこから、感情を抑えきれずに声を出して泣く(=「泣く」ことや、周囲や遠くの人に届くように”大声で叫ぶ・訴える”という意味に繋がっているわけですね!

 

”cry”は「感情を声に乗せて外に出す」というニュアンスが非常に強い単語です。

 

 
「声を出す」ことがポイントなんだね!
 
コダック
そうなんです!例えば、赤ちゃんが激しく声をあげて泣いている姿や、街頭で「助けて!」と叫んでいる人を想像してみると分かりやすいですよ!

逆に、声を出さずに静かに涙を流す場合は、後ほど紹介する”weep”を使い分けるのが自然です。

 

”cry”の使い方と重要な語法・文法解説

”cry”を正しく使いこなすために、知っておきたい文法パターン(自動詞・他動詞・名詞)を例文と一緒に見ていきましょう。

 

1. 自動詞としての使い方(泣く/大声で叫ぶ)

もっとも一般的な使い方です。後ろに目的語(名詞)を置かず、単体、または修飾語(副詞や前置詞)を伴って使われます。

自動詞の例文

・The baby began to cry.
(赤ちゃんが泣き出した。)
・The little girl was crying for her mother.
(その小さな女の子は母親を求めて泣いていた。)
・He cried out in pain.
(彼は痛みのあまり大声をあげた。)

 

2. 他動詞としての使い方(〜と大声で叫ぶ/泣いて〜の状態にする)

「〜と言って叫ぶ」というように、発言内容やセリフを目的語に取るパターンや、「cry oneself to sleep(泣きながら眠りにつく)」という頻出の構文があります。

他動詞の例文

・”Look out!” she cried.
(「危ない!」と彼女は大声で叫んだ。)
・She cried herself to sleep last night.
(彼女は昨夜、泣きながら眠りについた。)

※「cry oneself to sleep」は「泣くことによって自分自身を睡眠状態に至らせる」という、英語特有の非常に重要な表現(結果構文)です!

 

3. 名詞としての使い方(叫び声/泣くこと)

”cry”は名詞としても使われ、「叫び声」「(動物の)鳴き声」や「ひと泣き(すること)」という意味になります。

名詞の例文

・The cat gave a sharp cry.
(その猫は鋭い鳴き声をあげた。)
・Sometimes, you just need to have a good cry.
(時には、思い切り泣くことも必要だ。)

※「have a good cry」で「(すっきりするまで)思い切り泣く」という、日常会話でよく使われる定番フレーズです!

 

 

【類義語比較】「泣く」「叫ぶ」を表す他の英単語との違い

 

”cry”の類義語①:「泣く」を意味する単語”weep / sob”との違い

 
コダック
せっかく”cry”を覚えるのであれば、似たような意味を持つ単語も一緒に整理してしまいましょう!
”weep”や”sob”なども「泣く」を意味する表現ですが、ニュアンスがハッキリ異なります!

 

”cry”の類義語
⇒「泣く」の意味を持つ単語”weep / sob”

 

 
なるほど…、使い分けの基準を教えてほしいな!

 

 
コダック

イメージの違いをまとめると以下の通りです!

cry ⇒「大声をあげる」=声を出してわあわあ泣く(最も一般的)
weep ⇒「涙を流す」=声を出さずにしくしく・静かに泣く(文語的)
sob ⇒「息を詰まらせる」=身体を震わせて、すすり泣く・泣きじゃくる

実際のシーンを想像すると、違いがすごくハッキリしますよね!

 

例文で見る!”cry / weep / sob”のイメージの違い

cry for joy
「(嬉しさのあまり大声をあげて)嬉し泣きする」
⇒ 感情が爆発して声が漏れ出てしまうイメージ

weep in silence
「静けさの中で(涙をポロポロと落として)泣く」
⇒ 映画の感動シーンなどで、声は出さずに涙を流すイメージ

sob bitterly
「(ひっくひっくと息を詰まらせて)激しくすすり泣く」
⇒ 悲しみのあまり呼吸がうまくできないほど激しく泣きじゃくるイメージ

 

”cry”の類義語②:「叫ぶ」を意味する単語”shout / yell”との違い

 
コダック
次に、”cry”のもう一つの意味である「大声で叫ぶ」の類義語”shout”や”yell”との違いについても見ていきましょう!

 

”cry”の類義語
⇒「叫ぶ」の意味を持つ単語”shout / yell”

 

 
コダック

それぞれの表現の違いのイメージです。

cry ⇒「感情を込めて叫ぶ」=驚きや悲しみ、切実な思いで思わず声が出る
shout ⇒「大音量で叫ぶ」=遠くの人に聞こえるように単に大きな声を出す
yell ⇒「興奮・怒りで叫ぶ」=応援や怒号など、感情を爆発させて怒鳴る

 

例文で見る!”cry / shout / yell”のイメージの違い

cry for help
「助けを求めて(必死に感情を込めて)叫ぶ」
⇒ 恐怖や切実な思いが声に乗っているイメージ

shout to someone across the street
「通りの向こうの人に(届くように大音量で)叫ぶ」
⇒ 感情に関係なく、純粋に「音量を大きくして遠くへ届ける」イメージ

yell at the referee
「審判に向かって(怒りを爆発させて)怒鳴りつける」
⇒ スポーツの応援や、怒りで理性を失って叫ぶイメージ

 

 

”cry”の語源は俗ラテン語「crītāre」 意味は「抗議のために大声で叫ぶ」

 

”cry”を長期記憶に変えるために、語源の歴史についても確認していきましょう。

”cry”の語源は、俗ラテン語の「crītāre」にあります。

 

オンラインの英英辞典サイト「Dictionary.com」には”cry”の起源について、下記の記載があります。

Origin of cry
First recorded in 1175–1225; Middle English verb crien, from Anglo-French, Old French crier, from unattested Vulgar Latin crītāre for Latin quirītāre “to cry out in protest, make a public cry”; associated by folk etymology with Quirītēs Quirites; noun from the verb

日本語訳:1175〜1225年に初めて記録された。中期英語の動詞crienから、アングロ・フランス語、古期フランス語のcrierを経由し、ラテン語のquirītāre(抗議のために大声で叫ぶ、公に叫ぶ)に対応する、文献に未登場の俗ラテン語crītāreに由来。民間語源ではローマ市民(Quirites)と関連付けられている。名詞は動詞から派生。

※参考・引用「Dictionary.com

 

この記載内容から分かるように、”cry”はもともとただ悲しくてシクシク泣いていたのではなく、「公の場で、何かに対して抗議するために大声で叫び訴える」ことから発祥しているのです。

 

”cry”の語源(起源〜発祥までの流れ)
ラテン語:quirītāre(公に、また抗議のために大声で叫ぶ)

俗ラテン語:crītāre(大声をあげる)

古期フランス語:crier を経て、中期英語の crien(大声で叫ぶ・泣く)から現代の「cry」へ

 

 
コダック
ラテン語の「公に大声で訴える」という言葉が、時代を経て「感情を大声で外に出す=わあわあ泣く」という意味に繋がっていったのはとても面白い歴史ですよね!
この歴史を知ると、「声を出す」ことが本質だというコアイメージがすんなり納得できるはずです!

 

 

語源のイメージで覚える”cry”の重要熟語・イディオム表現

 

”cry”それ自体が「大声で叫ぶ・訴える」という強いコアイメージを持つパーツです。英語には、このイメージから派生した日常会話や試験に頻出する重要熟語がたくさんあります。まとめて覚えてしまいましょう!

 

① ”cry out”(大声をあげる、叫ぶ/激しく要求する)

”cry(叫ぶ)”に”out(外へ)”がくっつくことで、内面の激しい感情や痛みが「外に飛び出すように叫ぶ」ニュアンスを表しています。また、「〜を激しく求める」という意味でも使われます。

cry out の例文

・She cried out in surprise when she saw the ghost.
(彼女は幽霊を見たとき、驚きのあまり大声をあげた。)
・The people were crying out for justice.
(人々は正義を求めて(公に)激しく訴えていた。)

 

② ”a far cry from 〜”(〜とは大違い、遠く及ばない)

日常会話や資格試験(TOEICなど)でもよく狙われる最重要フレーズです!

 
コダック
直訳すると「〜から遠く離れた叫び声」となります。
「大声で叫んでも(cry)到底届かないほど遠く(far)離れている」ということから、2つのものが「かけ離れていて、全く違う」という意味を表すわけですね!

a far cry from の例文

・His new book is a far cry from his last one.
(彼の新しい本は、前作とは大違いだ。)
・The actual results were a far cry from our expectations.
(実際の成果は、私たちの期待とは遠く及ばないものだった。)

 

③ ”cry for the moon”(ないものねだりをする)

直訳すると「月を求めて泣き叫ぶ」。子供が「あの月が欲しい!」と泣いている姿をイメージすると分かりやすい、ユニークな表現です。

cry for the moon の例文

・Asking for a massive salary hike right now is just crying for the moon.
(今すぐ大幅な昇給を求めるのは、ないものねだりをするようなものだ。)

 

まとめ:英単語 ”cry” の意味と覚え方

 

最後に、今回の”cry”の意味と覚え方についてのまとめです!

”cry”のコアイメージ:「感情を声に出して外に溢れさせる」「大声で叫んで公に訴える」
主な意味:【動詞】(声を出して)泣く、大声で叫ぶ・訴える 【名詞】叫び声、泣くこと
重要な語法:他動詞パターンの「cry oneself to sleep(泣きながら眠る)」や、名詞パターンの「have a good cry(思い切り泣く)」を押さえる!
類義語の使い分け:声を出して泣くなら cry、静かに涙を流すなら weep、激しくすすり泣くなら sob
重要熟語a far cry from 〜(〜とは大違い)は試験頻出なので絶対に覚えよう!

 

 
コダック
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【まとめ・各単語の覚え方】英単語の効率的な覚え方【語源と絡めて記憶力アップ】

 

参考文献
「南出康世(2014),ジーニアス英和辞典 第5版、大修館書店」
「Dictionary.com(https://www.dictionary.com/)」