「con-(共に)」+「stare(立つ)」というラテン語のパーツが結びついてできた単語です。
「天秤の上で釣り合って立つ」がコアイメージで、そこから“cost”=「(費用が)かかる」「代償・犠牲」という意味に繋がっているんですよ!
”cost”の意味と使い方|コアイメージは「価値と対価が釣り合って立つ」
”cost(発音:kɔ́ːst/コスト【動詞・名詞】)”は動詞で「(費用・労力が)かかる」、名詞で「代償、犠牲、経費」という意味を持つ単語です。
語源である「con-(共に)」+「stare(立つ)」の組み合わせから、「釣り合って立つ」というコアな共通イメージを持っています。
何かを手に入れるためには「それだけのものと釣り合う対価が必要である」、つまり動詞の「費用がかかる」や、名詞の「代償・犠牲」という意味になるわけです!
”cost”は、日常会話の「これいくら?(How much does it cost?)」から、ビジネスシーンの「コスト削減(cost reduction)」まで非常に幅広く使われます。
単にお金だけでなく、**時間や労力、さらには「命」のような痛みを伴う犠牲**に対しても、動詞・名詞のどちらの形式でも使われるのが大きな特徴です。
事故という出来事の代償として、彼の「命(his life)」が釣り合う形で持っていかれてしまった、という非常に強いニュアンスを含んでいるんですよ。
基本的な例文
・Good food costs money.
(美味しいものにはお金がかかる。)
・We must avoid war at all costs.
(私たちはどんな犠牲を払っても[どうしても]戦争を避けなければならない。)※参考・例文引用「南出康世(2014),ジーニアス英和辞典 第5版、大修館書店」
”cost”の重要文法・語法|過去形パターンと無生物主語の仕組み

1. 引っかけ注意!過去形も過去分詞形も変化しない ”cost-cost-cost”
”cost”の動詞の変化は不規則変化ですが、過去形や過去分詞形になっても形が変わりません。
「costed」という形にはならず、常に”cost(現在)- cost(過去)- cost(過去分詞)”のままです。
過去の文脈でもそのまま ”It cost 10 dollars yesterday.(昨日それは10ドルかかった)” となるため、リスニングや長文読解で見失わないように注意しましょう!
2. 試験・TOEIC頻出!第4文型「cost + 人(A) + 犠牲・費用(B)」
”cost”の最も重要な文法ポイントは、**「もの・事柄」を主語(無生物主語)にして、【cost + 人(A) + 費用・犠牲(B)】(SVOO / 第4文型)**の形をとることです。
「その事柄のせいで、AはB(費用・時間・犠牲)を支払うことになった / 失った」と訳すと自然な日本語になります。
・Carelessness cost him his job.
(不注意のせいで、彼は仕事を失った。)
・The repair will cost us a lot of time.
(その修理には、私たちは多くの時間がかかるだろう。)
・This smartphone cost me a fortune.
(このスマートフォンを買うのに、私は大金がかかった。※cost a fortune: 大金がかかる)
① 第4文型(SVOO)ですが、他の動詞(giveなど)のように ”cost B to A” という形に変形することはできません。
② 原則として受動態(His job was cost him…)にすることができません。
このルールは文法問題で非常によく狙われるので、セットで覚えておきましょう!
3. 表現の幅を広げる!「名詞」としての頻出フレーズ
名詞の ”cost” も日常やビジネスで特定のイディオムとして頻出します。語彙力を強化するために覚えておきましょう。
・He achieved success at the cost of his health.
(彼は健康を犠牲にして成功を収めた。※at the cost of ~: 〜を犠牲にして)
・We need to find a more cost-effective solution.
(私たちはもっと費用対効果の高い解決策を見つける必要がある。※cost-effective: 費用対効果の高い)
”cost / expense / price” の違いとニュアンスの使い分け

それぞれの核心にあるイメージの違いは以下の通りです!
cost ⇒「何かを行うために避けて通れない必要不可欠な総費用・代償」=(回避できない)必要経費・対価
expense ⇒「特定の目的のために自ら進んでお金を消費する・支払う行為やその経費」=(自ら出す)出費・ビジネスの経費
price ⇒「商品そのものにペタッと貼られている、売り手が提示した値札の金額」=(値札の)価格・売値
● The cost of living is increasing.
(生活費が高くなっている。)
⇒ 家賃や食費など、その環境で生きていくために絶対に避けられない「必須の対価」のイメージ。
● You can submit your travel expenses here.
(ここに旅費・出張経費を提出してください。)
⇒ 出張や業務のために、実際に財布を開いてアクティブに支払った「出費」そのもののイメージ。
● The price of this jacket is too high.
(このジャケットの価格は高すぎる。)
⇒ お店側がそのジャケットに対して設定している「値札の数字」そのもののイメージ。
”cost”の語源はラテン語「constāre」|意味は「共に立つ、確定する」

単語の歴史を知ることで、さらに記憶を強固にしていきましょう。
”cost”の語源はラテン語の「constāre(コンスターレ)」に遡ります。
オンラインの英英辞典サイト「Dictionary.com」には、”cost”の起源について下記の記載があります。
Origin of cost
First recorded in 1200–50; (verb) Middle English costen, from Anglo-French, Old French co(u)ster, from Latin constāre “to stand together, be settled, cost”; cf. constant; (noun) Middle English, from Anglo-French, Old French, noun derivative of the verb日本語訳:1200〜50年に初めて記録された。(動詞)中期英語の costen はアングロ・フランス語および古フランス語の co(u)ster に由来し、それはラテン語の constāre(共に立つ、確定する、費用がかかる)から来ている。constant(一定の)を参照。(名詞)中期英語、アングロ・フランス語、古フランス語に由来し、動詞から派生した名詞である。
※参考・引用「Dictionary.com」
この歴史的な流れを整理すると、以下のようになります。
ラテン語:constāre(共に立つ = 金額や条件がカチッと確定する)
↓
古フランス語:co(u)ster(費用がかかる)へと変化
↓
1200年代(中期英語):英語に流入し「costen」となり、現在の「cost」へ定着
構成パーツで覚える”cost”|「con-(共に)」+「stare(立つ)」

最後に、単語を分解してパーツ(接頭辞・語根)からアプローチしてみましょう。
”cost”は「con-(共に)」+「stare(立つ)」の2つのメジャーなパーツから構成されています。
1. ”con-” は「共に、完全に」を意味するパーツ
”con-” は「共に(with, together)」を意味する、英語の中で最もよく見かける接頭辞の一つです(後ろに続くアルファベットによって com- や co- などに形を変えます)。
バラバラのものを一緒に結びつけることから「繋ぐ」という意味になるわけです!
他にも、**combine**(共に結合する = 結合させる)や、**collect**(共に集める = 収集する)なども、この ”con- / com-” を使った重要な単語です。
2. ”stare” は「立つ」を意味するパーツ
”stare” は「立つ(stand)」を意味する語根です(実際の英単語の中では **sta / sti / st** という短い形に変形して潜んでいることが多いです)。
中心から離れた場所にポツンと立っている状態から「離れた、遠い」という意味になるんですね!
他にも ”stare(立つ)” のパーツを含む重要単語をいくつかご紹介します。
・station(鉄道がしっかりと立って止まる場所 = 駅・停留所)
”cost”の意味・語源・文法解説まとめ

今回学習した ”cost” の重要ポイントのまとめです。
● 主な意味:【動詞】(費用・時間が)かかる / 【名詞】代償・犠牲・経費
● 重要文法:過去形・過去分詞形も同じ形のまま(cost-cost-cost)。無生物主語を用いた「cost + 人 + 犠牲」の第4文型が頻出(受動態やtoの書き換えは不可)。
● 類義語との違い:costは回避できない必要費用、expenseは自ら出す出費・経費、priceは値札の金額。
他の単語の記事もたくさんあるので、ぜひチェックして効率よく語彙力をアップさせてくださいね!
