こんにちは!コダックです。
besideとbesidesは、最後に「s」があるかどうかだけの違いに見えます。
しかし、現在の英語では意味と使い方が明確に異なります。
besides=~に加えて・そのうえ
まずは、次の2つの例文を比べてみてください。
She sat beside me.
彼女は私の隣に座った。Besides English, she speaks Spanish.
彼女は英語に加えてスペイン語も話す。
besideは、物理的に「横・そば」にあることを表します。
besidesは、あるものに別のものを付け加えることを表します。
- 1 besideとbesidesの違いを一覧で確認
- 2 besideの意味|「~のそばに」が基本
- 3 beside the pointの意味は「要点から外れて」
- 4 beside oneselfの意味は「我を忘れて・取り乱して」
- 5 besidesの意味|「~に加えて・そのうえ」
- 6 besidesは「~以外に」という意味になる?
- 7 besidesとexceptの違い
- 8 besidesとapart fromの違い
- 9 besideとnext toの違い
- 10 besideとbyの違い
- 11 besideとbesidesの語源
- 12 sideを含む関連語
- 13 besideとbesidesのよくある間違い
- 14 besideとbesidesについてよくある質問
- 15 besideとbesidesの意味・使い方まとめ
besideとbesidesの違いを一覧で確認
| 単語 | 品詞 | 主な意味 | コアイメージ |
|---|---|---|---|
| beside | 前置詞 | ~のそばに ~と比べて |
何かの横・脇に置く |
| besides | 前置詞・副詞 | ~に加えて そのうえ |
横にもう一つ付け加える |
The chair is beside the desk.
椅子は机のそばにある。
追加を表すならbesides
Besides the desk, we need a chair.
机に加えて、椅子も必要だ。
迷ったときは、次のように言い換えられるかを考えましょう。
- beside ≒ next to
- besides ≒ in addition to / also
besideの意味|「~のそばに」が基本

besideは、主に「~のそばに」「~の隣に」という意味で使われる前置詞です。
発音:ビサイド
① ~のそばに・~の隣に
② ~と比べて
③ 本筋や要点から外れて
コアイメージは、「何かの横・脇にある」です。
物理的な位置だけでなく、2つのものを横に並べて比較したり、話の要点から横へ外れたりするイメージにもつながります。
besideの意味①「~のそばに・~の隣に」
最も基本的な使い方です。
人や物が、別の人や物の近く、特に横にあることを表します。
She came and sat beside me.
彼女はこちらへ来て、私の隣に座った。There is a small table beside the bed.
ベッドのそばに小さなテーブルがある。He stood beside his father.
彼は父親の隣に立った。A narrow path runs beside the river.
川沿いに細い道が続いている。
besideは単に「近く」というよりも、対象の横や脇に位置するイメージを持つことが多い単語です。
besideの意味②「~と比べて」
2つのものを横に並べると、違いが見えやすくなります。
そこからbesideは、「~と比べて」「~と並べると」という比較の意味でも使われます。
My painting looks childish beside yours.
私の絵は、あなたの絵と比べると子どもっぽく見える。This building looks small beside the new tower.
この建物は、新しいタワーと比べると小さく見える。My problems seem minor beside hers.
私の問題は、彼女の問題と比べると小さなものに思える。
この使い方では、対象を並べて比較した結果、一方が小さい・弱い・劣っているように見える文でよく使われます。
beside the pointの意味は「要点から外れて」
beside the pointは、「要点から外れて」「的外れで」「今の話には関係なく」という意味の慣用表現です。
=要点の横に外れている
=的外れで・本題とは関係なく
That is beside the point.
それは今の話とは関係ない。Whether he apologized is beside the point.
彼が謝ったかどうかは問題ではない。The cost is beside the point. We need to solve the problem.
費用は今の本題ではない。私たちは問題を解決する必要がある。
話の中心となるpointの横へ外れているため、「本題ではない」という意味になります。
beside oneselfの意味は「我を忘れて・取り乱して」
be beside oneself with 感情は、感情が強すぎて自分を制御できない状態を表します。
=強い感情で我を忘れる
=取り乱す・自分を抑えられなくなる
She was beside herself with worry.
彼女は心配のあまり取り乱していた。He was beside himself with anger.
彼は怒りで我を忘れていた。They were beside themselves with excitement.
彼らは興奮のあまり我を忘れていた。
怒りや悲しみだけでなく、喜びや興奮など、非常に強い感情全般に使えます。
「自分自身の横にいる」、つまり「自分から外へ出てしまう」とイメージすると覚えやすいでしょう。
besidesの意味|「~に加えて・そのうえ」
besidesは、前置詞と副詞の2つの使い方を持ちます。
~に加えて・~のほかに
副詞
そのうえ・それに・さらに
発音は/bɪˈsaɪdz/で、最後の「s」は濁って「ズ」と発音します。
besideと発音を比べると、次のようになります。
- beside:ビサイド
- besides:ビサイズ
前置詞besides「~に加えて・~のほかに」
前置詞として使う場合は、後ろに名詞・代名詞・動名詞を置きます。
besides English
英語に加えて
besides+動名詞
besides studying English
英語を勉強することに加えて
Besides English, she can speak Korean.
彼女は英語に加えて韓国語も話せる。What other sports do you play besides tennis?
テニスのほかに、どのようなスポーツをしますか。Besides teaching, he writes novels.
彼は教師をするほかに、小説も書いている。Besides the price, we need to consider the quality.
価格に加えて、品質も考える必要がある。
すでに存在するものに、別の要素を追加するのがbesidesの基本です。
副詞besides「そのうえ・それに」
副詞のbesidesは、前に述べた内容へ、別の理由や情報を付け加えるときに使います。
I do not want to go. Besides, I am tired.
私は行きたくない。それに、疲れている。The hotel was expensive. Besides, it was far from the station.
そのホテルは高かった。そのうえ、駅からも遠かった。We should leave now. Besides, it is starting to rain.
もう出発したほうがよい。それに、雨も降り始めている。
副詞として文頭に置く場合は、通常、Besides,のように後ろへコンマを置きます。
besidesは「~以外に」という意味になる?
besidesは、日本語で「~以外に」と訳されることがあります。
ただし、besides自体の基本イメージは、除外ではなく追加です。
No one besides Emma knew the answer.
エマ以外には誰も答えを知らなかった。
この文は、日本語では「エマ以外に」と訳せます。
しかし、英語の構造としては「エマに加えて答えを知っていた人は誰もいない」という意味です。
=エマに加えて
no one besides Emma
=エマに加わる人は誰もいない
=エマ以外には誰もいない
「~以外に」という日本語訳になるのは、no one・nothing・who・what・anyなどの文脈によるものです。
besidesそのものを「除外する単語」と覚えないようにしましょう。
besidesとexceptの違い
besidesは追加、exceptは除外を表します。
| 単語 | イメージ | 意味 |
|---|---|---|
| besides | プラスする | ~に加えて |
| except | 取り除く | ~を除いて |
Besides Tom, three other people attended the meeting.
トムに加えて、ほかに3人が会議へ出席した。Everyone except Tom attended the meeting.
トムを除いて全員が会議へ出席した。
最初の文では、トムは会議へ出席しています。
2番目の文では、トムは会議へ出席していません。
besidesとapart fromの違い
apart fromは、文脈によって「~に加えて」と「~を除いて」の両方を表せます。
Apart from English, she studies French.
英語に加えて、彼女はフランス語も勉強している。Apart from one small mistake, the report was perfect.
小さな間違いが一つあったことを除けば、その報告書は完璧だった。
besidesは基本的に追加を表すため、「~を除いて」と明確に伝えたい場合はexceptやexcept forのほうが分かりやすいでしょう。
besideとnext toの違い
besideとnext toは、どちらも「~の隣に」「~のそばに」という意味です。
| 表現 | ニュアンス |
|---|---|
| beside | やや書き言葉的で、対象の横・脇にあるイメージ |
| next to | 日常会話で一般的。すぐ隣という位置関係が分かりやすい |
She sat beside me.
彼女は私の隣に座った。She sat next to me.
彼女は私の隣に座った。
このような文では、どちらを使っても大きな意味の違いはありません。
日常会話ではnext to、少し文章的な表現ではbesideが使われやすい傾向があります。
besideとbyの違い
byも「~のそばに」という意味を持ちますが、besideよりも広い範囲の近さを表せます。
| 単語 | 位置のイメージ |
|---|---|
| beside | 対象の横・脇 |
| by | 対象の近く・そば |
He sat beside the window.
彼は窓のすぐそばに座った。They live by the sea.
彼らは海の近くに住んでいる。
besideは横に並ぶイメージが比較的強く、byは必ずしも横に並んでいる必要はありません。
besideとbesidesの語源

besideは、古英語のbe sīdanに由来します。
sīdan=sideの古い形
be sīdan
=側に・横に
この「側にある」という意味が、現在のbesideにもそのまま残っています。
besidesは、besideに歴史的な副詞的属格の-sが付いた形です。
=besides
この-sは、複数形の-sや三人称単数現在の-sではありません。
現代英語では、語源的に細かく分解して使用するのではなく、besideとbesidesを別の単語として使い分けます。
sideを含む関連語

besideの中心にあるsideは、「側面・横・側」という意味です。
| 単語 | 構成イメージ | 意味 |
|---|---|---|
| beside | 側に | ~のそばに |
| besides | 側へさらに加えて | ~に加えて |
| alongside | 長さに沿って側に | ~と並んで・~と一緒に |
| aside | 一方の側へ | 脇へ・別にして |
| inside | 内側 | ~の中に・内側 |
| outside | 外側 | ~の外に・外側 |
| riverside | 川の側 | 川岸・川辺 |
| wayside | 道の側 | 道端 |
「side=側・横」というイメージを持っておけば、多くの関連語をまとめて理解できます。
besideとbesidesのよくある間違い
間違い①「~に加えて」でbesideを使う
誤:Beside English, she speaks French.
正:Besides English, she speaks French.
彼女は英語に加えてフランス語も話す。
追加を表す場合は、最後にsが付いたbesidesを使います。
間違い②「隣に」でbesidesを使う
誤:He sat besides me.
正:He sat beside me.
彼は私の隣に座った。
物理的な位置を表す場合は、sのないbesideです。
間違い③besides the pointと書く
誤:That is besides the point.
正:That is beside the point.
それは的外れだ。
要点の「横へ外れている」という表現なので、besideを使います。
間違い④besidesを常に「~以外」と訳す
besidesの基本は「~に加えて」です。
日本語で「~以外」と訳される場合でも、英語では文全体の否定や疑問によって、その訳が生まれている可能性があります。
besideとbesidesについてよくある質問
besideは副詞としても使えますか?
現代英語では、besideは基本的に前置詞として使います。
通常は後ろに名詞や代名詞を置き、beside meやbeside the houseのような形にします。
besidesの後ろに動詞を置けますか?
動詞をそのまま置くのではなく、動名詞の形にします。
Besides studying English, she works part-time.
彼女は英語を勉強するほかに、アルバイトもしている。
besidesは文頭に置けますか?
副詞として文頭に置けます。
Besides, we do not have enough time.
それに、私たちには十分な時間がない。
この場合は、後ろにコンマを置くのが一般的です。
beside oneselfは怒っているときだけ使いますか?
怒りだけではありません。
with grief「悲しみで」、with worry「心配で」、with excitement「興奮で」など、制御できないほど強い感情に使えます。
besideとbesidesの発音の違いは?
最後は「ド」
besides /bɪˈsaɪdz/
最後は「ズ」
besidesは、besideの発音の最後に「ズ」を加えたような発音です。
besideとbesidesの意味・使い方まとめ

① ~のそばに・~の隣に
② ~と比べて
③ beside the point=的外れで
④ beside oneself=我を忘れて
besides
① 前置詞:~に加えて・~のほかに
② 副詞:そのうえ・それに
基本的な違い
beside=位置・横
besides=追加
besideとbesidesは形がよく似ていますが、現在の英語では使い分けが必要です。
「隣ならbeside、追加ならbesides」と覚えておきましょう。
Oxford Advanced Learner’s Dictionary「beside」
Cambridge Dictionary「beside」「besides」
Cambridge English Grammar Today「Beside or besides?」
Merriam-Webster Dictionary「beside」「besides」
Online Etymology Dictionary「beside」「besides」
南出康世編『ジーニアス英和辞典 第5版』大修館書店