「af-(〜の方へ)」+「fec-(作る・行う)」のパーツで構成されている単語です。
「〜へ働きかけて作り変える」がコアイメージで、そこから“affect”=「影響を与える」「(病気などが)侵す」「感動させる」といった重要な意味が生まれるんですよ!
”affect”の意味と使い方!コアイメージは「〜へ働きかけて作り変える」
”affect(発音:əfékt/アフェクト【動詞】)”は主に「影響を与える」「(病気・天候などが)作用する」という意味を持つ単語です。
前述の通り、「af-(〜の方へ)」+「fec-(作る・行う)」から成る単語で、「対象に向かってグイグイ働きかけ、その状態をガラリと作り変えてしまう」のが共通するコアイメージになります。
その結果、相手の元の状態が変わってしまうから=「影響を与える」という意味になるわけですね!
”affect”が持つ主な3つの意味と、それぞれの具体的な使い方を例文と一緒に見ていきましょう!
① 物事や状況に「影響を与える・作用する」
日常会話からビジネス、科学の分野まで最もよく使われる用法です。「天候が作物の育ち方に影響する」や「社会情勢が株価を左右する」といった、変化をもたらす文脈で使われます。
例文
・The cold weather affected the crop.
(寒い天候が作物に影響を与えた。)
・The change in schedule will affect our plans.
(スケジュールの変更は私たちの計画に影響を与えるだろう。)※1つ目:参考・例文引用「南出康世(2014),ジーニアス英和辞典 第5版、大修館書店」
② 病気などが体を「侵す・害する」
医療や健康の文脈では、病原体や悪習慣が「体や臓器に悪い変化を作り出す」という意味で非常によく使われます。
例文
・Smoking badly affects your health.
(喫煙は健康に悪い影響を与える。)
・The virus primarily affects the respiratory system.
(そのウイルスは主に呼吸器系を侵す。)※1つ目:参考・例文引用「南出康世(2014),ジーニアス英和辞典 第5版、大修館書店」
③ 人の心を「感動させる・動かす」
心理的なアプローチとして、誰かの心に働きかけて「感情の状態を作り変える」というニュアンスから、「深く感動させる」という意味にもなります。通常、受け身(受動態)の形で使われることが多いのも特徴です。
The news deeply affected her.
ニュースという存在が彼女の心に向かって(af-)働きかけ、彼女の感情を悲しみや喜びに『作り変えた(fec-)』というイメージです。心が激しく動かされるニュアンスがよく分かりますよね!
例文
・I was deeply affected by the judge’s words.
(私はその裁判官の言葉に深く心を動かされた。)
”affect”の重要な文法・語法!他動詞の注意点と「ふりをする」の意味

ここでは、文法問題や試験で狙われやすい ”affect” の一歩踏み込んだ重要語法を解説します。
1. affectは「他動詞」!直後に前置詞は置かない
「〜に影響を与える」と日本語で覚えると、ついつい `affect to 〜` や `affect on 〜` と言いたくなりますが、これは絶対にNGです!
affect は他動詞なので、前置詞を挟まずに**直後に直接目的語(名詞)**を置きます。この語法はエラーを探す文法問題の定番なのでしっかりマークしておきましょう。
例文
・❌
This decision will affect on the economy.
・⭕ This decision will affect the economy.
(この決定は経済に影響を与えるだろう。)
2. もう一つの隠れた意味:「〜のふりをする・装う」
実は affect には、「**(好意・知識・気品などがある)ふりをする、〜を気取る**」という意外な意味もあります。これは「自分を別の状態に作り変えて見せる」というコアイメージから派生したものです。
`affect ignorance`(知らないふりをする)などのフレーズで、TOEICや難関大受験、英文読解で時々狙われる隠れた重要語法ですよ!
例文
・He affected an air of indifference despite the bad news.
(悪いニュースにもかかわらず、彼は無関心を装った。)
・She affected to be surprised by the announcement.
(彼女はその発表に驚いたふりをした。 ※affect to doの形で「〜するふりをする」)
3. 【参考】専門分野での「名詞」としての意味
一般的に affect は「動詞」として使われますが、心理学などの限られた専門分野では**「名詞」として「感情、情緒、刺激に対する一時的な感情反応」**という意味で使われることがあります(発音のアクセントが第一音節の【ǽfekt】に変わります)。
日常英語や資格試験では「affect=動詞」と覚えておけば問題ありませんが、専門書を読む際は頭の片隅に置いておくと役立ちます。
”affect / effect / influence”の違い!「影響」を表す類義語の使い分け

特に”effect”は形もスペルもそっくりなので、世界中の英語学習者が混乱する大トラップです!
⇒「影響・効果」に関する単語”influence/effect”
一番の違いは「品詞(動詞か名詞か)」、そして「直接的か間接的か」というイメージの違いです!
affect⇒「【原則・動詞】対象に直接作用して、状態や性質をガラリと変える」=〜に影響を及ぼす(アクション)
effect⇒「【原則・名詞】変化を与えた結果、最終的に生まれた「効果」や「影響」そのもの」=もたらされた結果(アウトプット)
influence⇒「【動詞/名詞】水が染み込むように、相手の考え方や行動を間接的にジワジワ変える」=感化する、間接的な影響力
特に affect(動詞) と effect(名詞) の入れ替え問題はテストの超定番です!
実際の例文とフレーズで、それぞれの使い分けの感覚をカチッと掴んでみてください!
●The medicine will affect your sleep.
「その薬はあなたの睡眠に(直接作用して内容を)変えてしまうだろう」
⇒ 動詞として、相手に直接変化のアクションを起こすイメージ。
●The medicine had a good effect on my sleep.
「その薬は私の睡眠に良い効果をもたらした」
⇒ 名詞として、アクションの結果そこに残った「効果・影響」のイメージ。have an effect on 〜 のフレーズで非常によく使われます!
●My parents influenced my career choice.
「両親は私の職業選択に(じわじわと心の奥で)影響を与えた」
⇒ 強制的な変化ではなく、尊敬や環境によって本人の考え方や価値観をジワジワ変えたイメージ(動詞・名詞どちらも可)。
”affect”の語源はラテン語「affectus / affectāre」

単語の歴史を知ると、なぜ1つの単語に「影響する」と「ふりをする」という異なる意味があるのかがスッキリ納得できます。”affect”の語源についても確認していきましょう。
”affect”の語源は、ラテン語の「`afficere`(作用する)」の過去分詞形や、そこから派生した言葉に基づいています。
オンラインの英英辞典サイト「Dictionary.com」には”affect”の起源について、下記の記載があります。
Origin of affect1
First recorded in 1350–1400; Middle English, from Latin affectus “acted upon, subjected to; mental or emotional state” (past participle and action noun of afficere), equivalent to af- “toward” + fec- (combining form of facere “to make, do”) + -tus action noun suffix or -tus past participle suffix; see af-Origin of affect2
First recorded in 1400–50; late Middle English, from Middle French affecter, from Latin affectāre “to strive after, feign” (frequentative of afficere “to do to”), equivalent to af- af- + fec- (see affect 1) + -tāre frequentative suffix※参考・引用「Dictionary.com」
この記載内容からわかるように、14世紀後半に「精神や体に作用された状態」として英語に入ってきたのが「影響を与える(affect1)」の始まりです。その後、15世紀前半にフランス語を経由して「熱心に手に入れようとする=〜のふりをする(affect2)」という別のニュアンスも、ラテン語の繰り返し動詞(frequentative)から入ってきました。
ラテン語:af- (〜へ) + facere (作る・行う) = afficere(作用する)
↓
1350-1400年:過去分詞の affectus(作用された状態、心境)から中期英語へ = **affect1(影響する・感動させる)**
↓
1400-1450年:同じ語根から「〜を偽る・気取る」という意味のラテン語・フランス語を経由 = **affect2(ふりをする)**
構成パーツで覚える”affect”の関連単語! 「af-」+「fec-」

ここからは構成パーツ(語根と接頭辞)の面から、語彙力を一気に広げていきましょう!
”affect”の構成パーツは「af-(〜の方へ)」+「fec-(作る・行う)」の2パーツです。これらを持つ他の重要単語も一緒に覚えると、芋づる式に暗記できますよ!
“af-“は「〜の方へ、〜に向かって」を意味する接頭辞
”af-”は対象への方向や接近を表す接頭辞です。本来は「ad-」ですが、後ろに続く文字(f)の発音に合わせて「af-」に変化しています。
正しい方向へしっかりと主張すること=「断言する、肯定する」を表しています。
その他にも、以下のような重要単語がこの接頭辞を使っています。
- afford(〜の方へ引き出す余裕がある = 〜する経済的・時間的余裕がある)
- affix(〜の方へ固定する = 添付する、貼り付ける)
”fec-”は「作る、行う」を意味する超重要パーツ(語根)
”fec-”はラテン語 `facere`(作る)に由来する、英語の中でもトップクラスに重要なパーツです。後ろに来る文字や形によって **fic / fac / fect** にも変化します。
最後まで完全に作り込まれた状態=「完璧な」を表しています。
その他の”fec-”を使用する重要単語についても、パーツ分解して覚えてしまいましょう!
・defect(de-[離れて・欠けて]+ fect[作られた]=標準的な作り方から外れて作られた部分 = 欠陥、欠点)
・factory(fact[作る]+ ory[場所]=物を生産する場所 = 工場)
”affect”の意味と語源・覚え方のまとめ

最後に、今回学んだ”affect”の意味と覚え方について重要なポイントをまとめます。
⇒コアイメージは「〜に働きかけて状態を作り変える」
⇒主な意味は「影響を与える」「(病気が)侵す」「感動させる」(まれに「〜のふりをする」)
●文法の重要ポイント ⇒原則として【他動詞】なので直後に前置詞は不要!名詞である「effect(効果・結果)」との品詞の混同に注意しよう!
関連するパーツを持つ他の単語も一緒にチェックして、語彙力を爆発的にアップさせていきましょう!
