adress 講演のイメージ図

【語源も分かって、忘れない】英単語「address」の意味と使い方・覚え方・文法解説【ad-(〜の方へ)+dress(真っ直ぐ整える)=真っ直ぐに向ける】

 

 
コダック
今日の英語表現は”address”

「ad-(〜の方へ)」+「dress(真っ直ぐに整える)」のパーツで構成されている単語です。

「真っ直ぐに向ける」がコアイメージで、“address”=「住所」「演説」「(問題に)取り組む」「話しかける」の意味を持ちますよ!

 

”address”の意味と使い方 コアイメージは「真っ直ぐに向ける」

 

”address(発音:名詞 ǽdres, 動詞 ədrés/アドレス【名詞・動詞】)”は「住所」「演説」「(問題に)取り組む」「話しかける」の意味を持つ単語です。

「ad-(〜の方へ)」+「dress(真っ直ぐに整える)」のパーツで構成されている単語で、「真っ直ぐに向ける」がコアイメージです。

 

 
コダック
特定の人や場所等へ向けて(ad-)、自分の意識や言葉をまっすぐに(dress)向ける状態のこと。

そこから、
手紙等の送り先を真っ直ぐ向けたら「住所」
聴衆に言葉を真っ直ぐ向けたら「演説」
特定の人に言葉の矢印を真っ直ぐ向けたら「話しかける」
エネルギーをトラブル解決に真っ直ぐ向けたら「取り組む」
という意味になるわけですね!

adress 講演のイメージ図

”address”は日常会話の「住所」以外に、ビジネスやニュースで「(問題や課題に)取り組む・対処する」という動詞として非常に重宝されます。

ただ何となく処理するのではなく、その問題に対して正面からしっかりと向き合うという強いニュアンスがあります。

 

 
意味がたくさんあってややこしいと思ってたけど、全部繋がってるんだね!
 
コダック
そうなんです!「意識の矢印をターゲットに真っ直ぐロックオンする」というイメージを持っておくと、どの意味で出てきてもパッと理解できるようになりますよ!

 

このように”視線やエネルギーを特定の対象に真っ直ぐ向ける”という意味から、郵便、公的なスピーチ、ビジネスにおける戦略会議にいたるまで広く使用されます。

例文

●【名詞】住所
・Please write your name and address here.
(ここに氏名と住所を記入してください。)

●【名詞】演説
・The president delivered an inspiring address to the public.
(大統領は国民に向けて感動的な演説を行った。)

●【動詞】(問題・課題に)取り組む
・We must address the issue of climate change.
(私たちは気候変動の問題に取り組まなければならない。)

●【動詞】話しかける
・She addressed the stranger politely.
(彼女は見知らぬ人に丁寧に話しかけた。)

 

”address”の文法・語法 名詞と動詞でのアクセント変化に注意!

1. 品詞によってアクセントの位置が変わる(名前動後)

”address”は、名詞として使う場合と動詞として使う場合でアクセントの位置が変わる、英語の「名前動後(めいぜんどうご)」の代表例です。
名詞(住所・演説): 最初にアクセントが来ます = [ǽdres] (アドレス)
動詞(取り組む・話しかける): 後ろにアクセントが来ます = [ədrés] (アドゥレス)
リスニングやスピーキングで重要なポイントなので、意識して使い分けましょう!

 

2. 動詞「〜に話しかける」のときは前置詞が不要(他動詞)

「人に話しかける」と言うとき、つい address to the manager のように to を入れたくなりますが、address は他動詞なので to は不要です。直接 address the manager と言います(talk to や `speak to` と混同しやすいので注意です)。

 

3. 日常会話で役立つ「〜宛てである」の表現(受動態)

手紙や荷物について「これはあなた宛てです」と言いたいとき、受動態を使って be addressed to 〜 と表現します。これも「(手紙などが)あなたの方へ真っ直ぐ向けられている」というコアイメージから簡単にしっくりきますね!
・This letter is addressed to you.
(この手紙はあなた宛てです。)

 

4. 「人を〜の名前・敬称で呼ぶ」ときの語法(address A as B)

「A(人)に、B(名前や役職など)として話しかける・そう呼ぶ」という場合、address A as B という形で使われます。ビジネスやフォーマルな場で特によく使われる重要なパターンです。
・You should address the president as “Mr. President.”
(大統領のことは「ミスター・プレジデント」と呼ぶべきです。)

 

”address”の関連語①:「取り組む・対処する」を意味する単語”tackle/deal with”

 
コダック
せっかく”address”を覚えるのであれば、ビジネスシーンで似たような意味を持つ単語も一緒に覚えてしまいたい所です!

例えば”tackle”や”deal with”なども「取り組む、対処する」を意味する表現ですよ!

 

”address”の類義語
⇒「取り組む・対処する」の意味を持つ単語”tackle/deal with”

 

 
なるほど…、ちなみにそれぞれの表現に違いはあるの??

 

 
コダック

イメージの違いとしては

address⇒「問題に対して正面からしっかりと向き合い、解決のための具体的な方針や議論を向ける」=正面から向き合って取り組む
tackle⇒「ラグビーのタックルのように、エネルギーが必要な難しい問題にガシッと全力で立ち向かう」=(難問に)果敢に立ち向かう
deal with⇒「日常的な業務の処理からクレーム対応まで、起きた物事を事務的・一般的にさばく」=対処する、処理する

といった感じです!

 
ビジネスで使うなら、状況の深刻さやスタンスで使い分ける必要があるんだね。
 
コダック
その通りです!こちらも実際のシチュエーションで、ニュアンスの差をイメージしてみましょう!

 

シチュエーションで見る!”address/tackle/deal with”のイメージの違い

●address a problem
「(会議を開いて、解決のためにどうすべきか)問題に正面から向き合って取り組む」
⇒ ターゲットをしっかり見据えて、解決へのアプローチを開始するイメージ

●tackle inflation
「(国を挙げた大仕事である)インフレ抑制に総力を挙げて立ち向かう」
⇒ 手強い相手に対して、腕まくりをして力強くぶつかっていくイメージ

●deal with customer complaints
「顧客からのクレームを(適切に)処理する」
⇒ 目の前にやってきた仕事や課題を、手順に沿ってうまくさばいていくイメージ

 

”address”の語源はラテン語adresserから!「整える」が「住所」に変化した歴史

”address”の語源についても、さらに深掘りして確認していきましょう。

”address”の直接的な語源は中期フランス語の「adresser(真っ直ぐにする、向ける)」ですが、さらにルーツを辿るとラテン語に行き着きます。

 

オンラインの英英辞典サイト「Dictionary.com」には”address”の起源について、下記の記載があります。

Origin of address
First recorded in 1300–50; Middle English adressen “to adorn,” from Middle French adresser; see a- 5, dress

日本語訳:1300〜50年に初めて記録された。中期英語の adressen(飾る)は、中期フランス語の adresser に由来する。a- 5, dress を参照。

※参考・引用「Dictionary.com

 

この記載内容からみるに、”address”は14世紀前半の中期英語の時代に、フランス語から「整える・飾る(身なりを真っ直ぐにする)」という意味合いの言葉として伝わってきた模様です。

しかし、なぜ「整える」が現在の「住所」や「演説」へと発展したのでしょうか?その秘密は、さらに古い俗ラテン語の成り立ちに隠されています。

 

”address”の語源(起源~発祥まで)
俗ラテン語:addirectiare(真っ直ぐに向ける、方向を正す)
※「ad-(〜の方へ)」と「directus(真っ直ぐな・directの語源)」が合わさった言葉

中期フランス語:adresser(真っ直ぐに整える、向ける)

1300年代(中期英語):adressen(身なりを整える、飾る)として英語に流入

その後、「対象へ真っ直ぐに向ける」という本来のニュアンスから派生
・言葉を聴衆に真っ直ぐ向ける ⇒ 「演説」「話しかける」
・手紙を真っ直ぐ届ける先を指定する ⇒ 「宛名」「住所」
・意識や労力を問題に真っ直ぐ向ける ⇒ 「取り組む」

 

 

 
コダック
根本の語源をたどると、「direct(真っ直ぐな、直接の)」と同じルーツを持っているんです!

もともとは「歪んだものをピシッと真っ直ぐに直す」という意味だったものが、時代の変化とともに「意識や言葉、手紙を特定のターゲットへ真っ直ぐ向ける行為や、その行き先」を表す言葉へと見事に変化していきました。だからこそ、一見バラバラに見える「住所」や「演説」が、同じコアイメージで繋がるんですね!

 

 

構成パーツで覚える”address” 「ad-」+「dress(rect)」

ここからは構成パーツ(接頭辞や語根)の面から、”address”についてさらに深掘りして覚えていきましょう!

 

”address”の構成パーツは、大きく分けると「ad-(〜の方へ)」「dress(真っ直ぐに整える)」の2つ。さらに、この `dress` は語源をたどると`rect`(真っ直ぐ)という重要なパーツにつながっています。

 

それぞれのパーツが持つ意味と、同じパーツを持つ仲間たちを詳しく紹介していきますね。

 

“ad-“は「〜の方へ、方向、対象」を意味するパーツ

”ad-”は「〜の方へ」と、特定のターゲットや方向を指し示すパーツです。後ろに続く文字の音に合わせて、`ap-` や `at-`、`ac-` などの形に変化することもありますが、根本の意味はすべて同じ「矢印(⇒)」のイメージです。

 

 
コダック
日常会話やビジネスシーンでもよく耳にする”adapt”という単語は、「ad-(〜の方へ)」+「apt(適した)」というパーツからできています。

「新しい環境(〜の方へ)に自分を適した状態にする」ということから、「適応させる、順応する」という意味になります。PCの「アダプター」も、電圧をその機器に適合させるものだからそう呼ばれるわけですね!

 

その他にも、”ad-” を使った重要な単語には以下のようなものがあります。

admire(ad-[〜の方を]+ mire[驚いて見る]=素晴らしいものに視線を向け、感嘆する ⇒ 〜を称賛する・憧れる)
adjust(ad-[〜の方へ]+ just[正しい・ぴったり]=基準にぴったり合うように持っていく ⇒ 〜を調節する・合わせる)

”dress(rect)”は「真っ直ぐに整える、導く」を意味するパーツ

私たちが普段着ている「服(ドレス)」も、もともとは「身なりをピシッと真っ直ぐに整える」という語源からきています。

そして、この `dress` は歴史をさかのぼると、ラテン語で「真っ直ぐにする」を意味する **`rect`(または `reg`)** という語根と完全に地続きになっています。そのため、英語では `rect` という形で多くの関連語が生まれています。

 

 
コダック
例えば、カタカナでもおなじみの”direct”という単語は、「di-(完全に・離れて)」+「rect(真っ直ぐにする)」のパーツで構成されています。

余計な回り道をせず、目的地へ向かって完全に真っ直ぐ進ませることから、「指示する、直接の、道案内する」という意味を表すようになります。

 

このように、「真っ直ぐにする=正しい状態にする、立てる」というコアを持つ ”dress / rect” の関連語をまとめてチェックしてみましょう!

 

correct(cor-[共に・完全に]+ rect[真っ直ぐにする]=乱れたものを基準に合わせて完全に真っ直ぐに直す ⇒ 正しい、〜を訂正する)
erect(e-[外に・上に]+ rect[真っ整にする]=地面から上に向かってピシッと真っ直ぐに立てる ⇒ 〜を直立させる、建てる)
rectangle(rect[真っ直ぐな]+ angle[角]=すべての角が真っ直ぐな直角でできている図形 ⇒ 長方形)

 

”address”の意味と語源・覚え方のまとめ

 

以下、”address”の意味と覚え方についてのまとめです。

 

●”address”は「ad-(〜の方へ)」+「dress(真っ直ぐに整える)」の2パーツで構成されている単語
⇒コアイメージは「ターゲットに真っ直ぐ向ける」
⇒”address”=「住所」「演説」「取り組む」「話しかける」の意味
●語法・文法のポイント ⇒名詞(前)と動詞(後)でアクセントの位置が変わる。「話しかける」の意味のときは他動詞なので `to` を置かない。

 

 
コダック
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他の単語もぜひご確認いただければ幸いです!

【まとめ・各単語の覚え方】英単語の効率的な覚え方【語源と絡めて記憶力アップ】

 

参考文献
「南出康世(2014),ジーニアス英和辞典 第5版、大修館書店」
「Dictionary.com(https://www.dictionary.com/)」