【語源も分かって、忘れない】英単語「absolute」の意味と使い方・覚え方・文法解説【ab-(離れて)+solu-(緩める)=縛りがない】

 

 
コダック
今日の英語表現は”absolute”

「ab-(離れて)」+「solu-(緩める・解き放つ)」のパーツで構成されている単語です。

「縛りがない」がコアイメージで、“absolute”=「絶対的な」「無条件の」「完全な」の意味を持ちますよ!

 

”absolute”の意味と使い方 コアイメージは「縛りがない」

 

”absolute(発音:æ̀bsəlùːt/アブソルート【形容詞】)”は「絶対的な」「無条件の」「完全な」の意味を持つ単語です。

「ab-(離れて)」+「solu-(緩める)」のパーツで構成されている単語で、「縛りがない」がコアイメージです。

 

 
コダック
他のしがらみや周囲の条件から完全に切り離されているため、何物にも制限されていない=「絶対的な」という意味になるわけですね!

 

”absolute”は、他のものと比較したり、例外を認めたりすることなく、**それ単体で100%言い切れるような状態**を表します。

歴史の授業で出てくる「絶対王政(absolute monarchy)」や、他人との比較ではなく自分の基準で評価する「絶対評価(absolute evaluation)」のように、ビジネスや専門的なシーンでもよく使われます。

 

「絶対的な・無条件の」の例文

・He ruled the country with absolute authority.
(彼は絶対的な権力を持ってその国を統治した。)
・I have absolute trust in my doctor.
(私は主治医に絶対的な信頼を置いている。)
・They demanded an absolute surrender.
(彼らは無条件降伏を要求した。)
・There is no absolute proof that he did it.
(彼がそれをやったという絶対的な証拠はない。)

※参考・一部例文引用南出康世(2014),ジーニアス英和辞典 第5版、大修館書店

 

”absolute”の重要な文法と語法:テストや会話で役立つ知識

 
コダック
単語の意味だけでなく、知っておくと英語力がグッと上がる文法・語法のポイントを2つ解説しますね!

 

① 原則として「比較級・最上級」にはできない!

”absolute”は、それ自体が「100%(これ以上ない絶対的な状態)」を表す単語です。そのため、**「より絶対的な(more absolute)」や「最も絶対的な(most absolute)」という比較級・最上級の形にすることは原則としてありません。** 文法問題などで見かけることもあるので注意しましょう!

 

② 名詞の前において「完全な・まったくの」という強調になる!

日常会話において、”absolute”は名詞の直前に置いて**「完全な〇〇」「まったくの〇〇」**と、その名詞の度合いを強調する使い方が非常によく使われます。この使い方のときは、後ろにネガティブな名詞が来ることが多いのも特徴です。

 

「完全な・まったくの(強調)」の例文

・What you are saying is absolute nonsense.
(君の言っていることは、まったくのナンセンス[たわごと]だ。)
・The party was an absolute disaster.
(そのパーティーは完全な大失敗だった。)
・This book is an absolute necessity for beginners.
(この本は初心者にとって絶対に必要なもの[不可欠なもの]だ。)
・She is an absolute beginner in English.
(彼女は英語の完全な初心者です。)

 

”absolute”の文法・語法 日常会話での副詞の使い方と定番の組み合わせ

1. 返事の超定番! 副詞形 ”absolutely” の使い方

形容詞の ”absolute” も重要ですが、日常会話では副詞形の ”absolutely(アブソルートリー)” がものすごくよく使われます。
相手の意見に「100%その通り!」「完全に同意!」と答えたいときに、**「Absolutely!」** と一言で返すだけで、強い肯定の返事になります。

また、後ろに否定の not を伴った 「Absolutely not.」 は、「絶対にダメ!」「とんでもない!」という非常に強い拒絶や否定の返事になります。

 

「absolutely」を使った会話例

A: Do you think our team will win the game tomorrow?
(明日、私たちのチームは試合に勝てると思う?)
B: Absolutely! We’ve practiced so hard.
もちろんさ![100%勝てるよ!] めちゃくちゃ練習してきたんだから。)

A: Can I borrow your car tonight?
(今夜、車を借りてもいい?)
B: Absolutely not. I need it for work.
絶対にダメだよ。 仕事で使うんだ。)

 

2. 一緒に使われる定番の表現(コロケーション)

「絶対的な」という言葉は、以下のような名詞とくっついて特定のニュアンスを作ることが多いです。丸ごと覚えてしまいましょう!

 

【absoluteを使った定番表現】
absolute monarchy(絶対君主制・絶対王政)
absolute evaluation(絶対評価)
absolute temperature(絶対温度 ※科学の用語)
absolute majority(絶対多数 ※選挙などの過半数)
absolute confidence(絶対的な自信)

 

”absolute”の関連語:「絶対・相対・完全」を意味する単語”relative/complete”

 
コダック
せっかく”absolute”を覚えるのであれば、反対の意味を持つ単語や、似たような「完璧さ」を持つ単語も一緒に覚えてしまいたい所です!

例えば真逆の”relative”や、近い意味の”complete”なども一緒に押さえておきましょう!

 

”absolute”の関連語
⇒「対比・状態」を表す単語”relative/complete”

 

 
なるほど…、ちなみにそれぞれの表現に違いはあるの??

 

 
コダック

イメージの違いとしては

absolute⇒「他と比べる必要が一切ない、それ単体で100%確定している状態」=—-▶絶対的(比較なし)
relative⇒「単体では決まらず、他のものと見比べることで初めて決まる状態」=—-▶相対的(比較あり)
complete⇒「必要なパーツや要素が1つも欠けることなく、すべて揃って満たされている状態」=—-▶完全・完成(欠如なし)

といった感じです!

 
「他と比べる」か「パーツが揃っているか」の視点の違いなんだね!
 
コダック
その通りです!視点が全然違いますよね。
実際の表現を見ながら、そのニュアンスの差をはっきりさせてみましょう!

 

シチュエーションで見る!”absolute/relative/complete”のイメージの違い

●absolute poverty
「絶対防衛線のような、人間として生きていくための最低限の生活水準を満たしていない状態(絶対的貧困)」
⇒ 周りの人がどうかは関係なく、単体で命の危機にあるというイメージ

●relative poverty
「その国の平均的な生活水準と比べて、収入が著しく低い状態(相対的貧困)」
⇒ 社会全体と比較して初めて「格差」として見えてくる貧困のイメージ

●a complete list of results
「結果の完全なリスト(漏れが一切ないリスト)」
⇒ 1番から最後までのデータがすべて揃っていて、穴抜けがないイメージ

 

”absolute”の語源はラテン語「absolūtus」!「自由」がなぜ「絶対」になったのか?

ここからは、さらに深く理解するために”absolute”の語源を確認していきましょう。

”absolute”の語源はラテン語の「absolūtus(アプソルートゥス)」です。

 

オンラインの英英辞典サイト「Dictionary.com」には、”absolute”の起源について下記の記載があります。

Origin of absolute
First recorded in 1350–1400; Middle English, from Latin absolūtus “free, unrestricted, unconditioned” (past participle of absolvere “to absolve ”), equivalent to ab- ab- + solū- “loosen” + -tus past participle suffix

日本語訳:1350〜1400年に初めて記録された。中英語において、ラテン語の absolūtus(自由な、制限のない、無条件の:absolvere[免除する・解き放つ]の過去分詞)に由来し、ab-(離れて) + solū-(緩める) + -tus(過去分詞接尾辞)で構成されている。

※参考・引用「Dictionary.com

 

記載内容を見ると、”absolute”は14世紀後半(中英語の時代)にラテン語から英語に入ってきたことが分かります。

もともとラテン語の動詞 absolvere は、物理的に縄などをほどく事にとどまらず、借金や義務、あるいは罪といった「縛り」から「人を解放する(免除する・無罪にする)」という意味で使われていました。

 

その過去分詞形である absolūtus は、「しがらみから完全に解き放たれて自由になった状態」を表します。そこから、「他の条件や制限に一切依存しない」「他と比べる必要がなく、それ単体で完結している」というニュアンスへと発展し、現在の「絶対的な」「無条件の」という意味につながっていきました。

 

”absolute”の意味の変遷(起源~現在まで)
【ラテン語の時代】
absolvere(義務や罪といった”縛り”から解き放つ、ゆるめる)

【過去分詞形】
absolūtus(完全に解き放たれた=他からの制限がない、無条件の)

【1300年代後半~現在】
中英語に導入。「他の何物にも依存せず、それ自体で完全である」という概念から、現在の「absolute(絶対的な・完全な)」へと進化。

 

 
コダック
語源をたどると「自由」から「絶対」への変化が見えてきて面白いですよね!

「罪や条件といった見えない鎖から解放されて、他と比べる必要がないほど完全無欠になる」という歴史的な背景を知っておくと、意味の理解がグッと深まりますよ!

 

構成パーツで覚える”absolute” 「ab-」+「solu-」

ここからは構成パーツの面から”absolute”について深く掘り下げて覚えていきましょう。

”absolute”は、大きく分けて「ab-(離れて)」「solu-(緩める)」という2つのパーツから成り立っています。

 

この2つが組み合わさることで、なぜ「絶対的な」という意味になるのか、それぞれのパーツが持つ本来のニュアンスから紐解いていきます。

 

“ab-” は「〜から離れて、分離、逸脱」を意味するパーツ

接頭辞の ”ab-” は、ある基準や場所から「離れていく(分離)」、あるいは「本来の道から外れる(逸脱)」といったイメージを持つパーツです。

 

 
コダック
一番わかりやすい例は ”abnormal” という単語ですね!

「ab-(〜から離れて)」+「normal(標準・普通)」で構成されており、普通のラインからパッと逸脱して離れてしまっていること=「異常な、普通でない」を表しています。

 

他にも、以下のように ”ab-” を含む単語は「離れる」コアイメージを持っています。

  • absent(ab-[離れて] + sent[存在する]=今いる場所から離れている=「不在の・欠席の」
  • abuse(ab-[離れて・逸脱して] + use[使う]=正しい道から外れた使い方をする=「乱用する・虐待する」
  • absorb(ab-[離して] + sorb[吸い込む]=水分などを引き離して中に取り込む=「吸収する」

 

”solu- / solv-” は「緩める、解き放つ、溶かす」を意味するパーツ

語根の ”solu-”(または solv-) は、もともとラテン語で「紐などをゆるめる、束縛を解く、バラバラにする」という意味を持つパーツです。

 

 
コダック
おなじみの動詞 ”solve” もこの仲間です!

ガチガチに絡まった問題の糸を「ゆるめて解きほぐす」というイメージから、「解決する、解く」という意味になるんですよ。

 

このパーツは「物理的に溶かしてバラバラにする」という意味合いでもよく使われます。他の”solu- / solv-”を使用する代表的な単語も見てみましょう。

solution(結びつきをバラバラにゆるめたもの=問題の「解決策」、または物質を溶かした「溶液」
resolve(re-[再び・強意]+solve[ゆるめる]=固まった心をもう一度解きほぐして決める=「決心する・解決する」
solvent(他の物質をバラバラにゆるめて溶かすもの=「溶媒」、または借金の縛りから解き放たれた状態=「支払い能力がある」

 

 
なるほど!「ab-(離れて)」と「solu-(緩める)」の意味がしっかり分かったよ。
この2つが合わさって、どうして「絶対的な」になるんだっけ?
 
コダック
つまり、「あらゆる条件やしがらみの紐をゆるめて(solu-)、そこから完全に引き離された(ab-)」状態という事です!

何物にも縛られていない、独立した存在だからこそ「絶対的な(absolute)」になるわけですね!

 

”absolute”の意味と語源・覚え方のまとめ

 

以下、”absolute”の意味と覚え方についてのまとめです。

●”absolute”は「ab-(離れて)」+「solu-(緩める)」の2パーツで構成されている単語
⇒コアイメージは「何物にも縛られていない(制限ゼロ)」
⇒”absolute”=「絶対的な」「無条件の」の意味
●語法・文法のポイント ⇒日常会話では副詞形「absolutely(その通り!)」が強い同意の返事として超頻出。absolute monarchy(絶対王政)などの塊で覚えるのがおすすめ。
 
 
コダック
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他の単語もぜひご確認いただければ幸いです!

【まとめ・各単語の覚え方】英単語の効率的な覚え方【語源と絡めて記憶力アップ】

参考文献
「南出康世(2014),ジーニアス英和辞典 第5版、大修館書店」
「Dictionary.com(https://www.dictionary.com/)」