【語源も分かる】英単語 rather の意味・使い方・文法解説!would rather や rather than の違いまで

 
コダック
今日の英語表現は重宝する副詞”rather”

一見ややこしい単語ですが、語源から紐解くと一発でイメージが掴めるようになりますよ!

他のものより早く(先に選ぶ)というコアイメージを意識しながら、使い方をマスターしていきましょう!

 

”rather”の語源とコアイメージ「他のものより早く(先に選ぶ)」

 

”rather(発音:rǽðər/ラザァ【副詞】)”は、大きく分けて「どちらかといえば、むしろ」「かなり、なかなか」という2つの意味を持つ単語です。

なぜこの2つの意味になるのか、まずは語源とパーツ構成から「コアイメージ」を掴んでみましょう!

 

”rather”のパーツ構成
rath-:古英語で「早い、急ぎの」を意味するパーツ(現代では単体では使いません)
-er:おなじみの「より〜」を意味する比較級のパーツ

⇒ つまり、文字通りの意味は「より早く(=他の候補を出し抜いて先に)」となります。

 

オンラインの英英辞典サイト「Dictionary.com」にも、その起源について下記の記載があります。

Origin of rather
First recorded before 900; Middle English; Old English hrathor, comparative of hræth “quick, rathe”

日本語訳:900年より前に初めて記録された。中期英語を経て、古英語のhrathor(hræth “早い、急ぎの”の比較級)に由来する。

※参考・引用「Dictionary.com

 

 
コダック
複数の選択肢がある中で、自分の心が「他のものより早く、真っ先にそっちへ飛びつく(rath-er)」状態を想像してみてください。

「時間がより早い」という概念が、長い歴史の中で「他の選択肢を差し置いて、真っ先にそのアイデアを選ぶ=心の優先順位(むしろ)」へと変化していったわけですね!

 

この「心の傾き(優先順位)」というコアイメージから、”rather”の具体的な2つの意味へと繋がっていきます。

 

”rather”の2つの主な意味と使い方・語法

 

1. どちらかといえば、むしろ

2つの選択肢を天秤にかけたときに、「Aというよりは、真っ先に心がそっちに傾く」という時に使います。

完全に100%それであると断定(completely や absolutely)するのではなく、「白黒はっきりつけないけれど、気持ちがそっち側に一歩進んでいる状態」を表すのにぴったりな表現です。

【例文】
・The color is rather green than blue.
(その色は青というよりは、むしろ緑に近い。)
・”Are you tired?” “Rather.”
(「疲れてる?」「どちらかと言えばね。」)

 

 
コーヒーにする?紅茶にする?と聞かれて、「他のものより先に紅茶に心が傾く」あの感覚だね!

 

2. かなり、なかなか(※語順に注意!)

予想よりも早くその基準に達していることから、「かなり、なかなか」という意味になります。単に程度が高い(veryなど)だけでなく、「思っていたよりも」「意外にも(驚き)」というニュアンスや、少しネガティブな感情を含むことが多いのが特徴です。

【例文】
・The exam was rather difficult.
(試験は(思っていたより)かなり難しかった。)
・The dark meat is rather fat.
(その肉の赤身でない部分はかなり脂っこい。)※ジーニアス英和辞典より引用

 

 
コダック
ここで文法テストやTOEICで狙われやすい「語順ルール」を解説します!
通常、very などは「a + 副詞 + 形容詞 + 名詞」の順(a very nice day)になりますが、rather の場合は2パターンの語順が可能なんです!

 

【rather + 形容詞 + 名詞 の語順ルール】
a rather + 形容詞 + 名詞(一般的な語順)
・It’s a rather nice day.(なかなか良い天気だ。)

rather a + 形容詞 + 名詞(ratherが前へ飛び出す形)
・It’s rather a nice day.(なかなか良い天気だ。)

※どちらも正解ですが、②の語順は rather 独特のものなので、長文読解などで見かけてもびっくりしないようにしましょう!

 

試験・会話で超頻出!絶対に外せない定番文法フレーズ3選

 

”rather”は文法問題や長文読解、英会話でも超重要フレーズを作ります。特に以下の3つは必須です!

 

1. would rather A than B(BするよりはむしろAしたい)

助動詞 would と一緒に使って、「Bするくらいなら、真っ先にAを選びたい」という強い好みを表します。than B は省略されることも多いです。
★最重要ポイント:AやBには必ず「動詞の原形」が来ます。

【例文】
・I would rather stay home than go out.
(出かけるよりもむしろ家にいたい。)※ジーニアス英和辞典より引用
・I would rather walk than take a taxi.
(タクシーに乗るくらいなら、むしろ歩きたい。)

 

 
コダック
ちなみに、否定形は would rather not + 動詞の原形(むしろ〜したくない)になります。合わせて覚えておきましょう!
・I would rather not talk about it.(そのことについてはむしろ話したくない。)

 

 
さらにレベルアップした文法はある??
 
コダック
ありますよ!「would rather + 主語 + 過去形」という仮定法の形にすると、「(主語に)〜してほしいのだが」という、相手への遠回しな要望を表せます。受験・TOEICの難問対策にどうぞ!
・I would rather you didn’t tell anyone.
(それを誰にも言わないでいただきたいのですが。)

 

2. A rather than B / rather than A(BよりはむしろA、Aではなくむしろ)

2つのものを比較して、「Bではなく、好ましい方であるAを選ぶ」という時に使われる非常にメジャーな群前置詞・接続詞的なフレーズです。後述する instead of と似ていますが、好みの比較のニュアンスが含まれます。

【例文】
・I chose to simple lifestyle rather than a luxurious one.
(贅沢な生活よりはむしろ、シンプルなライフスタイルを選んだ。)
・They prefer tea rather than coffee.
(彼らはコーヒーよりはむしろ紅茶を好む。)

 

3. or rather(というかむしろ、正確に言えば)

自分が一度言った言葉を、より正確な表現に「真っ先に言い直す」ための定番フレーズです。

【例文】
・We walked for three miles, or rather, four miles.
(私たちは3マイル、というか正確には4マイル歩いた。)

 

【類義語比較】ニュアンスの違いを一撃でマスター

 

①「むしろ・代わりに」を意味する単語 ”rather / instead / preferably”

 
コダック
似た意味を持つ類義語と比較すると、単語それぞれの「コアの性質」がよりくっきりと見えてきますよ!

 

rather ⇒「比較してそっちを選ぶ」=Aというよりは、むしろB(好みの傾き)
instead ⇒「身代わりを立てる」=Aを完全にやめて、その代わりにB(チェンジ)
preferably ⇒「できればそっちが良い」=可能なら望ましい方を選ぶ(願望)

 

例文で見るイメージの違い

● He is rather a philosopher than a scientist.
「彼は科学者というよりは、むしろ哲学者だ」
⇒ どちらの性質もあるけれど、比べたら哲学者の方に比重があるイメージ(好みの傾き)

● I didn’t go out; instead, I watched TV.
「外出はしなかった。その代わりにテレビを見た」
⇒ 外出という選択肢を完全に「ゼロ(不採用)」にして、テレビに置き換えたイメージ(チェンジ)

● Leave tomorrow, or preferably today.
「明日、できれば(むしろ)今日出発してください」
⇒ もし可能であれば、より望ましい方(今日)を選んでほしいというイメージ(願望)

 

②「かなり」を意味する単語 ”rather / pretty / quite”

 

rather ⇒「予想を超えてかなり」=(驚きやネガティブな感情を含むことが多い)
pretty ⇒「普通以上にかなり」=(日常会話でカジュアルに使われる)
quite ⇒「すっかり、完全に」=(標準をはるかに超えて、あるいは完全に)

 

例文で見るイメージの違い

● The exam was rather difficult.
「試験は(思っていたより)かなり難しかった」
⇒ 予想外の難しさに、ちょっと困惑したり驚いたりしているニュアンス

● The exam was pretty difficult.
「試験はかなり難しかったよ」
⇒ 会話でよく使われる、単に「結構難しかった」というフラットでカジュアルな表現

● You are quite right.
「あなたは完全に(まったくもって)正しいです」
⇒ 100%完全に、という強調の意味合いが強くなるイメージ

 

”rather”の意味と語源・覚え方のまとめ

 

以下、”rather”の意味と覚え方についてのまとめです。

● ”rather”は「rath-(より早い)」+「-er(比較級)」の2パーツで構成されている単語!
⇒ コアイメージは「他のものより早く(先に選ぶ)」
⇒ 主な意味は「どちらかといえば、むしろ」「かなり、なかなか」の2つ
● 語法・文法の超重要ポイント!
would rather + 動詞の原形 than ~(むしろ〜したい)の形は試験最頻出!
rather + 形容詞 + 名詞 は、rather a + 形容詞 + 名詞 の語順もOK!
 
 
コダック
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他の単語もぜひご確認いただければ幸いです!

【まとめ・各単語の覚え方】英単語の効率的な覚え方【語源と絡めて記憶力アップ】

参考文献
「南出康世(2014),ジーニアス英和辞典 第5版、大修館書店」
「Dictionary.com(https://www.dictionary.com/)」