【語源も分かって、忘れない】英単語「impress」の意味と使い方・覚え方・文法解説【im-(中に)+press(押す)=心に強い印を押す】

 
コダック
今日の英語表現は”impress”

「im-(中に・上に)」+「press(押す)」の2パーツで構成されている単語です。

「心に強い印(スタンプ)を押す」がコアイメージで、“impress”=「強い印象を与える」「感銘を与える」の意味を持ちますよ!

 

”impress”の意味と使い方 コアイメージは「心に強い印を押す」

 

”impress(発音:imprés/インプレス【動詞】)”は「強い印象を与える alloy」「感銘を与える」の意味を持つ単語です。

「im-(中に)」+「press(押す)」の2パーツで構成されている単語で、「心に強い印を押す」がコアイメージです。

 

 
コダック
真っ白なノートの「中に(im-)」、んぎゅーっとハンコを「押す(press)」ところをイメージしてみてください。ノートにはくっきりと跡(スタンプ)が残りますよね。

これと同じように、相手の心の中にグッと強いスタンプを押して、消えない跡を残すこと=「強い印象を与える」「感銘を与える」わけですね!

 

”impress”は他動詞なので、文の基本構造は「主語(物・事・人) + impress + 人(目的語)」の形をとり、「主語が人に強い印象を与える」「人を感心・感動させる」という意味になります。

ただ単に「印象を残す」だけでなく、「おぉ、すごい!」と相手の心を動かすポジティブなニュアンスを含みます。ビジネスの面接やプレゼン、素晴らしいパフォーマンスに感動したときなどによく使われます。

【能動態】”impress”の基本例文

She impressed the interviewer with her confidence.
(彼女は自信に満ちた態度で面接官に強い印象を与えた[面接官を感心させた]。)
I want to impress my boss with my new project.
(新しいプロジェクトで上司を感心させたい[良い印象を与えたい]。)
The young pianist’s performance impressed the entire audience.
(その若いピアニストの演奏は、聴衆全体に強い印象を与えた[聴衆全体を感動させた]。)

 

”impress”の文法・語法・頻出フレーズ解説

 

1. 自分が感動したときは受動態 ”be impressed with/by”

「私は彼の演技に感動した」のように、自分が主語になって「感動した」「感銘を受けた」と言いたいときは、受動態(be impressed)の形をとります。誰かの表現によって、自分の心にスタンプを「押された状態にある」=「感動している」となるためです。後ろにつく前置詞は with または by が定番です。

使い分けとして、作品やスキルなどの「内容やクオリティ」に感心したときは with、その「人自身や、圧倒的な行動・力」から直接衝撃を受けたときは by が好まれる傾向がありますが、現代英語ではどちらを使っても基本的には同じように通じます。

 

【受動態】”be impressed with/by”の例文

I was deeply impressed with his performance.
(彼のパフォーマンスに深く感銘を受けた[感動した]。)
We were impressed by the high quality of their products.
(私たちは彼らの製品の質の高さに感心した。)
The teachers were impressed with her improvement in English.
(先生たちは彼女の英語力の向上に感心した。)

 

2. 表現の幅を広げる!重要語法パターン

”impress”を使いこなすために、日常会話や資格試験でもよく狙われる以下の2つの重要パターンも押さえておきましょう!

 

① impress A with B(AをBで感心させる / BでAに強い印象を与える)
主語が「A(人)」に対して、「B(手段や特徴、武器)」を使って心にスタンプを押すイメージです。

② impress A as B(AにBという印象を与える)
主語が「A(人)」に対して、「B(性質や役割、人柄など)」としての印象を植え付けるパターンです。

 

語法パターンの例文

He tried to impress the clients with his presentation skills.
(彼はプレゼンスキルで顧客を感心させようとした。)
She impresses everyone as a very professional leader.
(彼女は誰に対しても、非常にプロフェッショナルなリーダーという印象を与える。)

 

3. 名詞形 ”impression” の超重要コロケーション

動詞の ”impress” と合わせて、名詞形の ”impression(印象・感銘)” も日常会話で必須です。特に以下のフレーズは、会話の表現力を一気に高めてくれるのでセットで丸ごと覚えてしまいましょう!

 

【impressionを使った定番表現】
first impression(第一印象)
make a good impression on A(Aに良い印象を与える)
get the impression that …(…という印象(私見)を抱く・受ける)

 

名詞形 ”impression” の例文

First impressions are very important in a job interview.
(就職面接において、第一印象は非常に重要です。)
He dressed smartly to make a good impression on his new team.
(彼は新しいチームに良い印象を与えるために、きちんとした服を着た。)
I get the impression that she is not happy with the decision.
(彼女はその決定に満足していないという印象を私は受ける。)

 

4. 類義語との違い:「影響・印象を与える」単語 ”affect / influence”

 
コダック
せっかく”impress”を覚えるのであれば、似たような意味を持つ単語も一緒に覚えてしまいたい所です!

例えば”affect”や”influence”なども「影響を与える、印象づける」を意味する単語ですよ!

 

”impress”の類義語
⇒「影響・印象を与える」の意味を持つ単語”affect / influence”

 

 
なるほど…、どれも「心や状態に何かを及ぼす」感じだけど、違いはあるの??

 

 
コダック

イメージの違いとしては

impress⇒「相手の心にクッキリとスタンプを押し、「わあ、すごい!」と強い印象や感銘を刻みつける」=(感銘・強い印象を)を与える
affect⇒「対象に直接的な変化をバシッと引き起こす(健康や感情を一時的に変化させる)」=(直接的な変化・影響を)及ぼす
influence⇒「川の水が流れ込む(flu)ように、相手の考え方や行動を時間をかけてじわじわと変えさせる」=(間接的な行動変容などの)影響を与える

といった感じです!

 
「スタンプ」と「直接の変化」と「じわじわ変える流れ」か!全然違うね。
 
コダック
そうなんです、届き方やニュアンスが全然違います。
実際のシチュエーションと例文で、そのイメージの差を確認してみましょう!

 

シチュエーションで見る!”impress / affect / influence”の違いと例文

impress:音楽で観客の心にスタンプを押し、感動・感銘を与える
⇒ 心のノートに感動のマークがくっきり残るイメージ
The music impressed the audience deeply.
(その音楽は観客に深い感銘を与えた。)

affect:睡眠不足が健康に直接的な悪影響を及ぼす(数値を悪化させる)
⇒ 体調や感情のメーターを直接ガクンと動かすイメージ
Lack of sleep affects your health.
(睡眠不足は健康に影響を及ぼす。)

influence:親が子供の進路選択にじわじわと影響を与える(考え方を変えさせる)
⇒ 考え方のベースとなる川の流れを後ろから作ってあげるイメージ
Parents influence their children’s career choices.
(親は子供の進路選択に影響を与える。)

 

”impress”の語源はラテン語「imprimere」 物理的な「押し付け」が原点

 

”impress”の語源についても、より深く確認していきましょう。

”impress”の語源は、ラテン語の動詞「imprimere(インプリメレ)」にさかのぼります。これは「im-(中に・上に)」と「premere(押す)」が組み合わさった言葉で、その過去分詞形が「impressus」です。

 

オンラインの英英辞典サイト「Dictionary.com」には”impress”の起源について、下記の記載があります。

Origin of impress1
First recorded in 1325–75; Middle English, from Latin impressus, past participle of imprimere “to press into or upon, impress,” equivalent to im- “in” + pressus, past participle of premere (combining form -primere ) “to press”; see im- 1, press 1, print

日本語訳:1325〜75年に初めて記録された。中期英語。ラテン語の impressus(imprimere「〜の中に、あるいは〜の上に押し付ける、刻みつける」の過去分詞)に由来する。これは im-(中に)+ pressus(premere[〜を押す]の過去分詞)と同等。im- 1, press 1, print を参照。

※参考・引用「Dictionary.com

 

この記載内容から分かるように、”impress”は14世紀(中世の時代)に、「中に強く押し込む」「物理的に跡を刻み込む」というラテン語の動作から、中期英語を経て現在の形になりました。

当時は、公的な文書を封印する際などに、熱した蝋(ろう)に印章を「ギュッと押し付けて跡を残す(シーリングスタンプ)」習慣がありました。この「物理的に消えない跡を刻み込む」という原義が、やがて「人の心に深く跡を焼き付ける=強い印象を与える・感銘を与える」という心理的な意味へと派生していったのです。

 

”impress”の語源(起源~発祥まで)
ラテン語:imprimere(im-中に + premere押す = 押し付ける、刻みつける)

過去分詞形:impressus(押し込まれた状態・刻み込まれた跡)

1300年代(中期英語):物理的に印を押し付ける意味で英語圏に導入。
その後、時代を経て「心に深く焼き付ける(=感銘を与える)」という現在の意味へ進化

 

 
コダック
歴史的な流れとしては上記の感じなわけですね!

文字通り「ハンコを紙にギュッと押し当てる」ような物理的な動作が、時代を経て「心にスタンプを押す(感動させる)」という使われ方に変わっていった背景を知ると、単語の持つコアイメージがよりスッキリと腹落ちするはずです。

ちなみに、辞書の解説にあるように「print(印刷する)」も同じ語源の仲間なんですよ。どちらも「圧力をかけて跡を残す」という本質で繋がっていますね!

 

構成パーツで覚える”impress” 「im-」+「press」

 

ここからは、”impress”を2つの「構成パーツ(語源)」に分解して、さらに深く記憶に焼き付けていきましょう!

”impress”は、「im-(中に・上に)」+「press(押す)」という2つのパーツから成り立っています。

 

それぞれのパーツが持つ意味や、同じパーツを使った仲間たちの単語を詳しく解説しますね。

 

パーツ①:”im-” は「中に、内へ、~の上に」を意味するパーツ

”im-”は、方向や場所を表す「中に(in)」を意味するパーツです。

 

 
コダック
「あれ?『中に』なら ”in-” じゃないの?」と思った方もいるかもしれません。

実は、後ろに p / b / m の音が来るときは、人間が発音しやすいように ”in-” が ”im-” に変化するルールがあるんです!
例えば ”in-press” だと口が動きにくくて言いづらいですが、”impress” だと唇を閉じる動きがスムーズになって発音しやすいですよね。

 

この「中へ」を意味する ”im-” を使った、重要で定番の英単語をいくつか見てみましょう!

 

【”im-”(中に)を使った重要単語】
import(im-[中へ]+ port[運ぶ]= 国の中に品物を運び入れる ⇒ 「輸入する」
immigrate(im-[中へ]+ migrate[移住する]= 外から国の中へ移り住む ⇒ 「(外国から自国へ)移住する」
implant(im-[中に]+ plant[植える]= 体や心の中にしっかり植え付ける ⇒ 「植え付ける、埋め込む」

 

パーツ②:”press” は「押す、圧力をかける、絞り出す」を意味するパーツ

”press”は、文字通り「ギュッと押す」という動作を表すパーツです。日本語でも「プレッシャー」や、服の「プレス(アイロンがけ)」でお馴染みですね。

 

 
コダック
この ”press(押す)” というパーツは、「どこに向かって、どうやって押すか」によって、様々な意味の単語に変身します!

”impress” は「心の中に(im-)押す(press)」でしたが、他にも日常会話やビジネスで超重要な仲間がたくさんいるんですよ。

 

”press” のイメージをさらに広げるために、組み合わさるパーツごとの意味を確認してみましょう!

 

【”press”(押す)を使った重要単語】
express(ex-[外に]+ press[押し出す]= 心の中の思いを外にギュッと押し出す ⇒ 「表現する、述べる」
depress(de-[下に]+ press[押す]= 気持ちや景気を下に向かって押し下げる ⇒ 「落胆させる、不景気にする」
suppress(sub-[下に]+ press[押す]= 上から力をかけて活動を抑えつける ⇒ 「(感情や反乱を)抑える、鎮圧する」
compress(com-[共に・一緒に]+ press[押す]= 四方から一緒にギューッと押しつぶす ⇒ 「圧縮する、詰め込む」
pressure(press[押す]+ ure[名詞にする語尾]= 上から押す力そのもの ⇒ 「圧力、プレッシャー」

 

 
わあ!「押す」方向が変わるだけで、こんなにたくさんの単語が芋づる式に覚えられるんだね!

 

 
コダック
そうなんです!バラバラに覚えるよりも、「押す」という共通のコアイメージを持っておくと、初めて見た単語でも「あ、下に押すからこういう意味かな?」と推測できるようになりますよ!

 

”impress”の意味と語源・覚え方のまとめ

 

最後に、今回学んだ”impress”の意味と覚え方についてまとめておきましょう!

 

● ”impress”の語源と構成パーツ
⇒ 「im-(中に)」+「press(押す)」の2パーツで構成。
⇒ コアイメージは「相手の心の中に強いスタンプをギュッと押し込む」
⇒ そこから、「強い印象を与える」「感銘を与える」という意味になる!

● 文法・語法の最重要ポイント
⇒ 自分が「感動した・感銘を受けた」と言いたいときは、受動態の 「be impressed with / by …」 を使う。
⇒ 名詞形 ”impression” も「first impression(第一印象)」や「make a good impression on A(Aに良い印象を与える)」などの定番フレーズで超頻出!

 

 
コダック
当サイトでは英語表現について、このように語源、語法・文法、覚え方の面から解説を行っています。
他の単語も語源を意識すると一気に語彙力がアップするので、ぜひチェックしてみてくださいね!

【まとめ・各単語の覚え方】英単語の効率的な覚え方【語源と絡めて記憶力アップ】

 

参考文献
「南出康世(2014),ジーニアス英和辞典 第5版、大修館書店」
「Dictionary.com(https://www.dictionary.com/)」