【語源も分かる】英単語「pay」の意味と使い方・重要文法を徹底解説!【相手を満足させて「平和(peace)」にする】

 
コダック
今日の英語表現は”pay”
語源をたどると、実は皆さんもよく知っているあの身近な単語と同じ仲間なんです。
「(債務をなだめて)相手を満足させる、平和にする」がコアイメージで、そこから発展して“pay”=「支払う」「割に合う、利益になる」という意味を持つんですよ!

 

”pay”の意味と使い方 コアイメージは「相手を満足させて平和にする」

 

”pay(発音:péi / ペイ【動詞・名詞】)”は主に「支払う」「割に合う、利益になる」という意味を持つ重要な単語です。

語源的にはラテン語の「なだめる・満足させる」に由来しており、「相手を満足させて平和にする」がコアイメージです。

 

 
コダック
お金や労働などの「借り」をきちんと返して、請求してきた相手の要求をなだめ、満足させる(=「支払う」こと。

また、自分の行った行為やビジネスが、かかったコストに対して十分な見返り(満足)をもたらすこと=「割に合う・利益になる」わけですね!

 

”pay”は単に「お金が移動する」ことではなく、「義務や負い目を清算して、関係性をスッキリさせる」というニュアンスが強いのが特徴です。

 

 
読者
「関係性をスッキリさせる」って、具体的にどういうこと??
 
コダック
例えば、お店でお金を支払うシーンはもちろんですが、アドバイスに対して「敬意を払う(pay respect)」、犯罪者が「罰を受けて罪を償う(pay for the crime)」という時にも使われます。相手に対する負い目や義務をゼロにする感覚なんです!

 

このように”pay”で表現するものは、「対象に対して相応の見返りを与えて納得させる行為」です。

逆に、ただ単にお金を手渡すだけの動作は ”hand over” 、物を購入する行為そのものは ”buy” を使用します。

基本の例文

・How much did you pay for that jacket?
(そのジャケットにいくら支払いましたか?)
・In the long run, honesty pays.
(結局のところ、正直は割に合う[利益になる]。)

※参考・例文引用南出康世(2014),ジーニアス英和辞典 第5版、大修館書店

 

【語法・文法】動詞 ”pay” の正しい使い方と重要構文

 

”pay”を正しく使いこなすためには、他動詞(後ろに目的語をとる)と自動詞(後ろに目的語をとらない)の使い分けがとても重要になります。ブログや試験でも狙われやすいポイントなので、しっかり押さえましょう!

 

1. 他動詞の ”pay”(〜を支払う、代金を払う)

他動詞の”pay”を使うとき、後ろに置く言葉の順番にはルールがあります。特に間違えやすいのが、「支払う対象(物)」を直接後ろに持ってきてはいけないという点です。

  • pay + お金 :(お金)を支払う
  • pay + 人 :(人)に支払う
  • pay + 人 + お金 :(人)に(お金)を支払う
  • pay for + 物・サービス :(物・サービス)の代金を支払う ※物をもらう対価の時は必ず for が必要!

 

他動詞 ”pay” の例文

● I need to pay the rent by tomorrow.
「明日までに家賃(お金)を支払わなければならない。」

● He paid the waiter and left the restaurant.
「彼はウェイター(人)にお金を支払ってレストランを出た。」

● I paid him 20 dollars to fix my bicycle.
「私は彼(人)に自転車の修理代として20ドル(お金)を支払った。」

● Did you pay for the coffee?(× pay the coffee)
「コーヒー(物)の代金は支払いましたか?」

 

2. 自動詞の ”pay”(割に合う、利益になる)

”pay”は後ろに目的語を置かない自動詞として使うと、「割に合う」「利益になる」「報われる」という意味になります。特にビジネスシーンや日常会話では、以下の構文が非常によく使われます。

【重要構文】It pays to do ~
⇒「〜することは結局のところ割に合う(得になる)」

 

 
コダック
この場合の ”It” は形式主語で、本当の主語は後ろの ”to do ~” 以下になります。かけた手間やコストに対して、「十分な見返りがある」というコアイメージがそのまま活きている表現ですね!

 

自動詞 ”pay” の例文

It pays to double-check your reservation.
「予約を再確認しておくことは、結局のところ割に合う(損をしない)。」

● Hard work always pays in the end.
「努力は最後には必ず報われる(割に合う)。」

 

【類義語比較】「支払う」「利益になる」に似た単語との違い

 

類義語①:「お金を出す・費やす」を意味する単語 ”spend / invest” との違い

 
コダック
”pay”を覚えるときは、似たような「お金を出す」意味を持つ単語も一緒に整理して覚えると効率的です!
例えば”spend”や”invest”とのニュアンスの違いを見てみましょう。

 

 
コダック

それぞれのイメージの違いは以下の通りです。

pay ⇒「債務を清算する」=対価として支払う(義務的)
spend ⇒「消費する」=お金や時間を費やす・使い切る
invest ⇒「中に投げ入れる」=将来のために投資する

 

例文で見る!”pay / spend / invest”の使い分け

pay the bill
「勘定を支払う」
⇒ 自分が受けたサービスや商品の対価として、義務を果たす(清算する)イメージ

spend money on clothes
「服にお金を費やす」
⇒ 自分の持ち金(または時間)のストックから、中身を消費して使うイメージ

invest in education
「教育に投資する」
⇒ 将来もっと大きくなって戻ってくることを期待して、資本を投入するイメージ

 

類義語②:「利益になる・得をする」を意味する単語 ”benefit / profit” との違い

 
コダック
続いて、”pay”の持つ「利益になる・割に合う」という側面についての類義語です。”benefit”や”profit”もよく見かける単語ですね。

 

 
コダック

それぞれの表現の違いは以下の通りです。

pay ⇒「報われる」=努力やコストが割に合う
benefit ⇒「プラスになる」=福祉や健康、成長などのためになる
profit ⇒「儲かる」=ビジネスで金銭的な得をする

 

例文で見る!”pay / benefit / profit”の使い分け

● Crime doesn’t pay.
「犯罪は割に合わない(引き合わない)。」
⇒ リスクや受ける罰に対して、得られるものが全く報われないというイメージ

● Daily exercise benefits your health.
「毎日の運動は健康のためになる(利益をもたらす)。」
⇒ 体の状態が良くなるなど、福祉や健康面で具体的な恩恵を受けるイメージ

● The company profited from the deal.
「その会社は取引から利益を得た。」
⇒ 商業的な活動によって、金銭的な儲け(マージン)を出すイメージ

 

”pay”の語源はラテン語「pacāre」 意味は「なだめる、満足させる」

 

”pay”の語源についても確認していきましょう。

”pay”の語源は中世ラテン語の「pacāre(なだめる、満足させる、債務を清算する)」です。

 

オンラインの英英辞典サイト「Dictionary.com」には”pay”の起源について、下記の記載があります。

Origin of pay1
First recorded in 1200–50; Middle English paien, payen, from Old French paier, paiier, from Medieval Latin pacāre “to satisfy, settle (a debt),” Latin: “to impose a settlement on”; cf. peace

Origin of pay2
First recorded in 1610–20; from Middle French poier, Old French peier, from Latin picāre “to smear with pitch,” derivative of pix (stem pic-) pitch

※参考・引用「Dictionary.com

 

この記載内容からわかるように、私たちが普段使う”pay”(支払う)は、ラテン語の「相手に借りを返して満足させる(satisfy)」から発祥しています。なお、記載の最後に `cf. peace` とある通り、平和を意味する 「peace」と同じ語源 を持っています。相手を納得させて「平穏な状態(平和)」にするのが本来の意味なんですね。

※ちなみに同綴りの「pay²」には、船底などにピッチ(黒くてドロドロした防腐剤)を塗るという全く別の専門用語としての起源もあります。

 

”pay”の語源(起源~発祥まで)
● ラテン語:pax(平和) / pacāre(なだめる・満足させる)

● 古期フランス語:paier(借金を清算して相手を満足させる)

● 13世紀初頭、中期英語を経由して現代の「pay(支払う)」へ

 

 
コダック
お金を支払う(pay)というのは、請求してきた相手を満足させて、お互いの関係を「平和(peace)」にする行為だと考えると、すごく綺麗に記憶に残りませんか?

 

構成パーツ・関連知識で覚える”pay”の「名詞形」と「定番フレーズ・熟語」

 

ここからは応用知識の面から”pay”について覚えていきましょう。
”pay”は単体でもよく使われますが、派生語や重要表現をセットにすることで、さらに効率よく記憶のネットワークを広げられます。

 

1. ”payment”は「支払い・報酬」を意味する名詞パーツ

”pay”に名詞化のパーツ(接尾辞)である「-ment」をくっつけると、名詞の ”payment” になります。

 

 
コダック
”payment”は、ただのお金のやり取りだけでなく、「一括払い(single payment)」や「分割払い(payment by installments)」のように、ビジネスや生活の具体的な「支払い方法や金額・報酬」そのものを表す際に大活躍しますよ!

 

”payment” の例文

● We accept cash and credit card payments.
「現金およびクレジットカードでの支払いが可能です。」

● The final payment is due at the end of this month.
「最終的な支払いの期限は今月末です。」

 

2. ”pay attention to”は「注意を払う」を意味する超定番フレーズ

”pay”はお金だけでなく、意識や敬意など「目に見えないもの」を相手に差し出す時にもよく使われます。

 

 
コダック
代表的なのが”pay attention to 〜(〜に注意を払う・注目する)”ですね!自分の限られたリソース(注意・意識)を、相手のために差し出してなだめる(=「注目する」)という、まさにコアイメージ通りの表現です。

 

”pay attention to” の例文

● You should pay attention to the traffic signs.
「交通標識に注意を払うべきです。」

 

3. その他の”pay”を使用する重要頻出フレーズ・熟語

日常会話や試験で非常によく出る、その他の重要熟語も例文セットで確認しておきましょう。

 

● pay a visit(訪問する)
・I decided to pay a visit to my grandmother.
(私は祖母を訪問することに決めた。)

● pay respect to(〜に敬意を払う)
・We should pay respect to the elderly.
(私たちは高齢者に敬意を払うべきだ。)

● pay off(努力が実を結ぶ、借金を完済する)
・All his hard work finally paid off.
(彼のこれまでの努力がついに実を結んだ。)

 

”pay”の意味と語源・使い方まとめ

 

最後に、”pay”の意味と覚え方についてまとめます。

● ”pay”はラテン語で「相手を満足させる・なだめる」に由来する単語
⇒ コアイメージは「相手をなだめて平和(peace)にする」
⇒ 主な意味は「支払う」「割に合う、利益になる」

● 語法・文法のポイント
⇒ 他動詞で「物」の代金を言う時は ”pay for 物” にすること(直接物を置かない)
⇒ 自動詞として ”It pays to do(〜することは結局割に合う)” という構文も超重要!

 

 
コダック
当サイトでは英語表現について、このように語源、語法・文法、覚え方の面から解説を行っています。
他の単語もぜひご確認いただければ幸いです!

【まとめ・各単語の覚え方】英単語の効率的な覚え方【語源と絡めて記憶力アップ】

 

参考文献
「南出康世(2014),ジーニアス英和辞典 第5版、大修館書店」
「Dictionary.com(https://www.dictionary.com/)」