【ブラック企業】ホワイト企業がブラック化した!その時会社で起きた事【体験談】

 

 

 
今回のお悩み
うちの会社…最近残業も増えるし、経営陣の様子も変だ…今はホワイト企業だけどブラック企業になったりしないかな?
 
コダック
結論から言えばホワイト企業がブラック化する事はありますよ!企業がブラック化する時に、実際どんな事が起きるのか紹介させて頂ければと思います!

 

 

みなさんはどんな企業にお勤めですか?

僕は残業100時間超え、バリバリサービス残業ありという環境で働いています。

世に言う「ブラック企業」というやつですね。

 

けれど、ウチの会社も最初からブラック企業という訳ではありませんでした

今の惨状からは信じられないのですが、1年前まではサービス残業なんて考えられない&離職者も殆どいないような会社でした。

「ホワイト企業」の定義にもよりますが、少なくとも僕にとっては完全な「ホワイト企業」だったのです。

 

僕はこの1年、会社がホワイト企業からブラック企業へと様変わりするのを間近で見てきました。

今回は「ホワイト企業がブラック化する時、内部でどんな事が起きているのか。」についてご紹介致します。

ご自分の会社が当てはまってしまっていないか、チェックして頂ければ…!

 

 

ホワイト企業のブラック化体験談・Before

僕の勤める企業は今でこそブラック企業ですが、1年前まではホワイト企業でした。少なくとも僕にとっては

今の会社は2社目。仕事は大変な事もありましたが、前職と比較しても待遇が良くて非常にやりがいのある環境でした。

 

【ホワイト企業のブラック化】Before

ブラック化する前の職場環境はこんな感じ。

 

  • 残業は平常時は45時間以内。繁忙期は100時間を超える事もあるが、残業代は全支給。
  • 土日祝日休み・年間休日125日
  • 転勤なし。
  • トップクラスの福利厚生。(住宅手当などの各種手当、カフェテリア制度など)
  • 改善活動における社員の裁量が大きく、割と自由が効く。改善成果に応じた表彰・賞金あり。

 

次から説明しますが、大した学歴もなく、誇れるようなスキルもない僕が入社出来たのが奇跡なぐらいの会社でした。

 

弊社はホワイト企業だった:「転勤なし」なのに住宅手当あり

入社当時印象的だったのは、福利厚生です。

「転勤なし」の条件なのに、住宅手当が出ていました。

 

前職でも住宅手当は出ていましたが、その代わり全国転勤…

転職先を探している時も、住宅手当がある会社は大抵転勤ありなので、珍しい方だと思います。

弊社はホワイト企業だった:仕事は忙しい時もあるが、残業代は全支給

仕事自体はそれなりに大変でした。それでも毎月の残業時間は45時間以内に収められていました。

ただし繁忙期は休日出勤も多く、100時間を超える残業をする事もありましたが、それでも残業代は全支給でした

 

 
コダック
100時間をオーバーした分は翌月につける形です。本当はそれも違法だそうなんですが…汗

 

月毎の勤怠で見るとサービス残業をしている月もありましたが、必ずほかの月につけさせてくれたので、実質的なサービス残業はゼロでした。

 

弊社はホワイト企業だった:表彰制度あり

表彰制度などもあり。仕事のやりがいは感じやすい環境でした。

100時間以上の残業がある月もあったので、仕事自体は大変です。

これをホワイト企業と呼ぶかは人それぞれかもしれません。実際に繁忙期が辛くて離職した人はいました。

 

 

とはいえ「こういう業務改善・効率化をしたい」と言えば必ず検討してくれる環境でしたので、良い意味で風通しが効く環境ではありました。

改善がうまく行った時は賞金をもらった事もあります。

 

仕事のやりがいもありましたし、僕にとっては非常に優良な企業、ホワイト企業であった事は間違いありません。

【ホワイト企業のブラック化】ブラック化の過程で起きたこと【体験談】

ブラック化が始まってから弊社が完全なブラック企業になるまではあっという間でした。

ブラック化し始めてから、半年もかかりませんでした

 

ブラック化のきっかけ・兆候

会社がブラックになったきっかけは経営陣の交代、株主総会で当時の取締役の解任が決定された事でした。

決算公告を見るとその前年と比べて純利益が減っていたので、大本の原因は経営悪化だったのかもしれません。

 

決算公告
→会社の財務情報を一般に公開する事。官報や企業のHPなどで確認できる。
 
前取締役の解任が決まってからのブラック化はあっという間でした。

営業方針が変わる

新しく就任した取締役は外部から来た方で、いわゆる社外取締役というものでした。
 
最初に変わったのは営業方針です。
「痛みを伴う改革」のスローガンのもと、今までは「受注しなかった赤字案件」であっても受注するようになりました。これをきっかけに次の仕事につながる可能性がある為です。
『痛みを伴う改革』によって営業売り上げだけは上がったのですが、それがよくありませんでした。
 
 
コダック
ここから地獄が始まりました…
 
 
受注しなかった赤字案件」というからには、もちろん今まで受注しなかった理由がありました。
簡単に言えば会社のキャパシティをオーバーしてしまう為です。
 
 
うちの会社は機械部品の製造業であり、新規製品の受注にあたっては製品設計や金型、原材料の準備までに結構な時間がかかります。
生産機械の台数にも限りがあり、フル稼働でも作れる生産数に限界があります。
 
そんな中「超短納期」+「工程が複雑で生産性が悪い」案件は納期を守る事が出来ない為納期調整をして頂くか、納期調整が不可能な場合は受注をしていませんでした。
 
 
コダック
ところが『痛みを伴う改革』のもと「超短納期&工程が複雑」な難しい案件がはがっつり増えました…
 

納期遅延の多発

もともと納期が厳しい案件を、納期調整をせずに受注するわけです…
そうする事で「うちはお客様の要望通りの納期が売りですよ!」とアピールできるのは分かるのですが、後から「やっぱダメでした…」という方がダメージは大きいです。お客様的にも弊社的にも。
 
 
そもそもキャパオーバーしているので、納期遅延が発生…
1つの案件で納期遅延が起こると会社の全リソースを突っ込んで至急のリカバリー出荷を行うのですが、そうなると今度はリソースが不足した分、他の案件でも納期遅延が発生。
 
 
さらに「納期遅延がなぜ起こったのか、再発を防止する為にはどうすれば良いか」の会議が行われますので、その会議にも時間が取られます。
もちろん「短納期が原因です」「生産機械を増やしましょうよ!」なんて言えるわけもなく……
 
 
コダック
納期遅延が納期遅延を呼ぶ地獄の中、延々と無意味なPDCAサイクルを回す日々です…!
 

無慈悲な通達「今日から24時間対応だ」

リカバリー出荷の為、連日の残業・休日出勤の日々でしたが、それでも出荷に間に合いません。
そんな時、会社からとんでもない通達が来ます。「今日から24時間対応で出荷処理にあたるぞ」…と
 
 
『24時間対応』というのは、今までは早朝~夜にかけて回していた生産機械を、夜中も回し続けるという事を意味していました。
弊社の生産機械はオート稼働できるようなものでは無かった為、夜中も生産機械の運用のために社員が出勤する事になりました。
 
交代勤務で対応するようになるのですが、人員の補充がない為、生産機械の運用人数を減らすしかありません。
今までは3人で運用していた生産機械を2人で運用するようになりました。
 

 

 
コダック
ゆるく仕事をしていたまったり部署は激務部署になりました。もともと激務だった部署は地獄絵図です。
 
 
僕の部署は中間のそこそこ忙しい位の部署でしたが、毎月の残業時間が2、30時間は増加。
36協定でもクッション仕切れない分の残業時間はサービス残業になりました。
 
 

これだけでも結構悲惨でしたが、ブラック化は更に進みます。

 

大量離職から始まる人材不足

環境が悪化したブラック部署では大量離職が発生…!

補填の為の採用を行いますが、超激務の為に補填した先から辞めていってしまいます。

そこで会社のとった対応はいろんな部署から辞めないだろうという人」をかき集め、ブラック部署に送り込む事でした。

 

 

具体的には家のローンがある人、結婚してる人、勤続年数が長い人、年齢的に転職が難しい人などです。

これによってブラック部署からの人員流出はやや収まりました。

人員流出が収まっただけで、相変わらずブラック部署なのは変わりませんが…汗

 

ブラック部署の影響が広まり、会社全体が人手不足に!

もちろん他部署も、無事では済みません。

ブラック部署の人員を補填する為、他部署からの人事異動で対応した結果、多数の部署が人手不足となりました

 

採用は引き続き行われていますが、頭数だけ揃ってもしかたありません。

新人が戦力になるまでの間は激務が続きます。

 

こんな風に言っている僕の部署も残業、休出は更に増加。

この記事を書いているまさに今、人生初の30連勤を体験している所です。

本当に草も生えません。そんな余裕がありません。20連勤を超えた頃からほとんど意識がありません。

30連勤をすると残業時間的にも労基法違反なので、残業の半分近くはサービス残業になります。

 

 何連勤から違法になるか?

→基本は週1の休みを設けないと違法。
ただし、36協定下であれば、月の残業が75時間の範囲でなら、7連勤以上でも違法でない…が、たいてい75時間を超えるので違法

 

 

会社からサービス残業の指示があった事がばれると大問題なので、「サービス残業をしろ」とはっきり言われる事はありません。

ですが勤怠の記録が75時間を超えると管理職からの呼び出しをくらいます

 

 

仕事が終わらないので土日も出勤するのですが、もちろんサービス休日出勤です。

間違ってタイムカードを打ってしまうと大変です。以前日曜日に出社した際、間違ってタイムカードを押した所、呼び出しを食らってしこたま怒られました。

 

怒る内容は「あのさぁ、会社が犯罪者になっちゃうんだよ!?いいの!?」というものです。

怒っている時も上司は「勤怠を残業75で抑えるように」としか言いませんでした。

 

 
コダック
その上司も残業時間は余裕の100時間超え…、200時間以上残業しているという噂もありました…
誰もかもが疲れ切っている状況です。

 

 

【ホワイト企業のブラック化・体験談】After

こうしてブラック化した弊社ですが、現在の職場環境はこんな感じ

  • 残業代を減らす為、定時が伸びる。それでも残業時間は60時間~160時間。超過分はサービス残業。
  • 土曜日は基本出勤。日曜・祝日も頻繁に出勤。
  • 福利厚生は減額。一部のカフェテリア制度は廃止。
  • 一部の備品が有料化
  • 改善成果に対する表彰・賞金の廃止。

 

定時の延長

会社がブラック化した事で仕事時間は大幅に伸びました

最初に定時が17:45から18:00に変更。(給料は変わらず)

これは残業時間を減らす為です。

 

通常業務の時間が15分増えた分、勤怠記録上の残業時間が月あたり5時間ほど減る…のですがぶっちゃけ焼石に水。

そもそも残業が余裕で100時間超えているので、5時間減った所で無意味です。36協定だろうが何だろうが関係なくアウト。

 

 
コダック
定時が遅くなっても給料は変わらないので実質の賃金カットです。とほほ…涙

 

福利厚生が減額・廃止

あれだけ魅力的だった福利厚生も悪化しました。

 

住宅手当は廃止。家族手当などの手当も減額になりました。

まあ福利厚生はあくまで福利厚生。

今まで貰えていただけでもありがたいのです…が、急に無くなると寂しいものがありますね。

 

ブラック化した企業の末路

30連勤&サビ残が当たり前な環境になってしまった弊社ですが、悪い事だけではありません。

詳細は控えますが、取締役の言う「痛みを伴う改革」の成果があって、確かに利益を追求する環境が出来上がってきてはいます。

 

 
コダック
痛みを伴っているのは僕らだけです…が…涙

 

 

「まずは赤字案件であっても、受注を取って次につなげる」というやり方も、赤字に耐えられるだけの体力が会社に残っている内しか出来ない事です。

離職率を抑える事が出来れば、業績は向上していくのではないかと感じています。

 

 

問題は皆が疲弊しきっており、離職率を抑えるのが非常に難しい事なのです…が…汗

弊社が近いうちに迎える結末は劇的な業績向上か、離職者続出による人手不足倒産なのではないかと思います。

 

最後に

どんなホワイト企業でも、いつブラック化するか分かりません。

今回弊社がブラック化した事で、一つ学んだ事は「どんな企業でも、人が変わればブラック化する」という事です。

 

弊社の場合はトップが変わった事で分かりやすくブラック化しました。

ですが上司が交代したら働き方が変わったという話は良くあります。

 

どんな企業もブラック化する可能性はあります。覚悟だけは固めておいて損はありませんよ!